『ワイルドライフ』は、揺れ動く少年の心に泣ける!
『スタンド・バイ・ミー』や『6才のボクが、大人になるまで。』など、少年から大人へと成長する瞬間を描く映画は名作が多い。本作もその流れを継ぐ一作。一人息子として育った14歳のジョーは、父親が仕事を失うことで、両親の仲がどんどん険悪になっていくことに不安を抱えている。やがて父は山火事を消火する危険な出稼ぎを決意。残された母とジョーも仕事を始めるが、家族の心はバラバラになっていく。揺れ動く少年の感情に、男ならドンズバで共感するはずだ!
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『ワイルドライフ』
ムネアツなポイントは?
“少年の葛藤に思わず思春期を思い出しちゃう!”
この作品の見どころは、主人公ジョーの、いい意味での“泥くさい”感じが、共感度をグイグイとアップさせるところ。父親へのあこがれと憎しみ、母親への愛と反発。そんな相反する思いと、「早く自立したい」という葛藤、さらに女友達とのビミョ〜な関係まで、男なら痛いほどわかるエピソードが繊細につづられる。実は本作、俳優のポール・ダノの初監督作品。つねづね是枝裕和監督への尊敬を口にしているため、家族の描き方にどこか日本映画っぽいアプローチを感じるはず。それだけに感情移入もしやすい!?
そして物語と同じくらい印象に残るのは、1960年代のアメリカン・カルチャー。レコードで聴く音楽や、家の中でのダンスといった日常風景。カナダ国境に近いモンタナ州が舞台なので、男らしい味のあるアメカジファッションも楽しめる。さらにクラシックなクルマが数多く登場するところも、ヴィンテージが好きな男ゴコロをくすぐるポイントかも知れない。そんなカルチャーを背景に、在りし日の自分を振り返り涙する。ピュアな気持ちになれるいい機会だ!
『ワイルドライフ』
製作・監督/ポール・ダノ 出演/キャリー・マリガン、ジェイク・ギレンホール エド・オクセンボールド 配給/キノフィルムズ
2018年/アメリカ/上映時間105分
7月5日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国ロードショー
©2018 WILDLIFE 2016,LLC.
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