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CULTURE カルチャー

2018.12.08

見習いたい! タイの少年たちのスピリット
絶望的な状況でも希望が持てる大脱出映画5選

12月に入り、年末が押し迫るこの時期。今年を振り返ると、感動した出来事がいくつもあった。なかでも、タイの洞窟から13人の少年が生還したというニュース。世界がその動向を見守った。そして、感動の救出劇。どんな状況でも希望を捨てずに生き抜いた少年たちから勇気をもらいましたよね〜。そこで今回は、絶望的な状況でも何とか切り抜け大脱出を果たす作品を紹介。これさえ観ておけば、生還できる確率がアップする!?

 

 


『デイライト』
製作年/1996年 監督/ロブ・コーエン 出演/シルヴェスター・スタローン、ヴィゴ・モーテンセン 

絶望的な状況下、いかに皆を鼓舞するのかが大事だ!
●脱出する場所/爆破事故が起きた海底トンネル

もしも、長~いトンネル内で交通事故に巻きこまれたら? そんな自分にも本当に起こりうる恐怖をまざまざと描いた本作。それだけに、いざという時のための脳内シミュレーションにはうってつけの作品だ。

危険な廃棄物を積んでいる大型運送車に暴走車が激突したことから、海底トンネル内で大爆発が起き、多くの人たちがトンネル内に取り残されてしまう。外部と連絡もとれず、空気もだんだんと薄くなり、誰もが疑心暗鬼状態へと陥るはめに。ヒット作『ワイルド・スピード』で知られるロブ・コーエン監督だけに、パニックシーンはド迫力。

本作で参考にしたいのが、災害下における人間の心理状況。パニックになると、自分の身を守ることしか考えられなくなることもある。それを肝に命じておきたい。そこで理想としておきたいのが、スタローン演じるタクシー運転手ラトゥーラの行動。トンネル内に残された人々に対して「希望はある。諦めちゃダメだ!」とあきらめずに鼓舞するのだ。子の姿を見て、生存者たちは人命救助に尽力するスタローンに協力するようになる。脱出途中では、老人ジョージを連れていくことができない、無念の決断を下すシーンもあるが、それを乗り越えて一致団結し、脱出を目指していく。
 

  

 


『サンクタム』
製作年/2010年 監督/アリスター・グリアソン 出演/リチャード・クロスバーグ、リース・ウェイクフィールド 

地下洞窟が増水するとこんな危険な目に!
●脱出する場所/地下洞窟

ジェームズ・キャメロン製作総指揮による冒険パニック映画。パプアニューギニアの巨大地下洞窟を調査していた探検隊が豪雨によって閉じこめられ、水没の危機に立ち向かうことに。実はこの作品はキャメロンの仕事仲間で、洞窟探検家でもあるアンドリュー・ワイトの体験談から生まれた作品なのだ。高性能な3Dカメラで撮影された洞窟内の神秘的な美しさにはついつい魅了されてしまう。

タイでの脱出劇も困難を極めていたが、増水した洞窟内を抜け出すのはとても難しいことが本作を見るとよくわかる。水の勢いで大岩が落下して出口をふさいでしまったり、水流によって流され岩肌にカラダを打ちつける、なんてことも。脱出に手こずると当然ながらボンベ内の酸素も少なくなるし、酸素チューブが破裂するといった想定外なトラブルも起こったりする。

確かに本作のような地下洞窟の潜水は、冒険家でなければなかなか行わないことだろう。けれども、台風による増水被害は日本でも発生するし、先日などはヨルダンのペトラ遺跡で観光中に濁流が流れこみ、危機一髪で避難したなんていう出来事もあった。水の怖さを知る上でも、本作を見ておくことをおすすめします!
 

  

 


『タワーリング・インフェルノ』
製作年/1971年 監督/ジョン・ギラーミン 出演/スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン 

“絶対安全”は信用しないことが生存への第一歩!
●脱出する場所/超高層ビルの最上階

地上138階という高層ビルでの火災の恐怖を描いたディザスター大作。全自動化された最新の防火システムを備えた高層ビルだが、電気系統の故障からシステムが作動せず、事態を甘く見ていた人々が最上層に取り残されてしまう。福島第一原発も電気系統のトラブルから大惨事を招いたように、“絶対安全”を謳ったものほど、想定外の出来事には意外と弱いことがわかる。

高層ビル内の火災は、廊下や非常階段が煙突効果を担ってしまい、想像以上に火のまわりが速い。本作を観ると、むやみにドアを開けずに冷静に避難通路を見極めることが重要であることがわかる。高層ビルの設計士を演じたポール・ニューマンが最後まで生き残ったように、巨大施設の構造を理解している人と行動をともにするのも大事なこと。ちなみにファイヤーマンコートを粋に着こなすマックイーンのダンディさにも注目。
 

  

 


『勝利への脱出』
製作年/1981年 監督/ジョン・ヒューストン 出演/シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケイン 

計画通りにいかなくても、諦めなければチャンスはやってくる!
●脱出する場所/ドイツ占領下のパリのスタジアム

第二次世界大戦中、ドイツ軍とその捕虜となっていた連合軍との間で行なわれたサッカーの親善試合を題材にした異色の戦争脱出映画。シルヴェスター・スタローン、マイケル・ケインら人気スターに加え、“サッカーの王様”と呼ばれた元ブラジル代表選手のペレが出演。脱走サスペンスの妙味とサッカー映画としての面白さを同時に楽しませてくれる。

さて収容所にいる捕虜がどうやってスタジアムから逃げるかというと、そこにはレジスタンス組織が一役買っているわけだ。控え室にある浴槽へと繋がるトンネルを密かに掘って、ハーフタイム中に捕虜チームを脱走させようとするのだ。ところが、試合を戦っている捕虜たちは、劣勢な試合ながら「必ず勝てる」とテンションが上がりまくり。途中での脱走を拒み、試合を続行してしまう。

試合は奇跡の同点シュートに、終了間際のPKで捕虜チームのキーパー、スタローンがビッグセーブを決めたことで敵味方関係なく大喝采。興奮した観客がグラウンドになだれこんでしまう。そこに紛れた捕虜チームは群衆に囲まれる中でレジスタンス組織が用意した私服に着替えて、まんまと外へと逃げ延びる。計画通りとはいかないものの、希望さえ持っていれば、いつかチャンスは転がってくる、ということを教えてくれる作品だ。
 

  

 


『コロニア』
製作年/2015年 監督/フローリアン・ガレンベルガー 出演/エマ・ワトソン、ダニエル・ブリュール 

独裁的コミュニティからもこうすれば脱出できる!
●脱出する場所/南米チリの独裁的コミュニティ

独裁的コミュニティに拉致されてしまった! そんな恐ろしい状況を描くのが、エマ・ワトソン主演作『コロニア』。本作は、南米史上最悪の独裁政権といわれたピノチェト政権下で実際に存在した、ナチスの残党が支配する極秘拷問施設コロニア・ディグニダが舞台。そこで運営される農業コミュニティへジャーナリストのダニエルは強制連行されてしまう。

もちろん農業コミュニティとは表向きで、ナチスの残党が暴力による独裁支配を行なっているわけ。そのためダニエルも昼夜問わず拷問を受けることに。脱出の機会を探る彼は、拷問により頭がおかしくなったフリなどをしてなんとか相手の隙を見つけようとする。

苦労するダニエルだが、そこに救世主が出現。なんと恋人のレナが、コミュニティへと入会してきたのだ。当然、理由はダニエルの救出。レナは疑われないように、従順に奉仕活動に取り組みつつ情報を収集。過酷な肉体労働の日々に耐えながら、ついに2人は接触。外に通じる地下道を見つけて、見事脱出に成功する。カルト組織に捕まったら絶望してしまいがちだが、誰かが救出に来てくれるかも知れない。その希望だけは信じて、脱出する手段を常に探しておくことが大事だ!
 

  

 
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文=長野辰次 text:Tatsuji Nagano
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