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CULTURE カルチャー

2018.10.17

今話題の月旅行って実はヤバい⁉ 
出発(想定)前に観るべきSF映画5選!

米ロケット企業スペースXが2023年以降に民間月旅行を計画。先日、最初の搭乗者がスタートトゥデイの前澤友作社長と発表し、大きな話題に。月、行ってみたいですよね〜。月面って実際どうなっているのか、この目で確かめたいでしょ? で、現実的になってきた月旅行へ出発する前に、観ておきたいのがコチラのSF作品。月や宇宙は、昔から人類の夢とロマンの対象。行くなら是非その辺の想いもガッチリ抱きしめて旅立ってほしいものです!

 




人類が月を目指した原点はロマンがいっぱい!
『ライトスタッフ』

製作年/1983年 監督/フィリップ・カウフマン 出演/サム・シェパード、エド・ハリス、デニス・クエイド

地球と月は38万4400km離れている。地球一周の約9.5倍の距離を、ただただ上へ、上へと到達するまでには、飽くなき探求と挑戦が幾度となく繰り返されてきた。『ライトスタッフ』は、まさにその出発点を空と宇宙のロマンたっぷりに描いているのだ。

人間が宇宙に行くことが、まだ夢みたいな絵空事だった時代。アメリカとソ連は初の有人宇宙飛行実現を目指して熾烈な競争をはじめていた……。『ライトスタッフ』は、アメリカ最初の宇宙飛行士になるべく選抜された7人のパイロットたちの物語だ。

ひと癖もふた癖もあるパイロットたちは、最初はまるで実験用モルモットのような扱いだった。「人間が宇宙に行きさせすればいい」と窓のないロケットが作られていると知り、彼らは団結してNo!を突きつける。宇宙に行って、宇宙を見ることもできないロケットに夢を託せるか? 現実味を帯びてきた月旅行。そこで見える景色は、彼らが勝ち取った“夢の景色”でもあるのだ。
 




ご安心を! トラブルがあっても、きっと帰還できるはず!
『アポロ13』
製作年/1995年 監督/ロン・ハワード 出演/トム・ハンクス、ゲイリー・シニーズ、ケヴィン・ベーコン

宇宙空間と聞いて不安に思う人も多いだろう。けれどもご安心を。絶望の中でも、諦めずに地球への帰還を果たした男たちがいるのだ。
人類の月面着陸を実現させた“アポロ計画”で最悪の事態が発生。宇宙に打ち上げたアポロ13号で爆破事故が発生して、このままでは月に降りられないどころか、3人の乗組員の地球帰還も絶望的! “針の穴にラクダを通すような”という慣用句があるが、このミッションは純度100%の、“針の穴にラクダを通すような”超難関のオンパレードなのだ。

減っていく空気、凍える寒さ、少しでも間違えば大気圏で燃え尽きるか、地表か海に叩きつけられる。しかも月を一周するせいで地球との交信もできなくなる。あれもダメこれもダメ、次々と出される救出案もどこかに欠陥があり、もう運を天に任せてしまいたくなるが、最後の最後までできることはすべてやる。決して諦めないメンタルこそが、宇宙で一番必要なものだと教えてくれる映画だ。

しかし、宇宙旅行も一般人が行ける時代になり(まだ相当なお金が必要ですが)、その先の未来にはもちろん月旅行も待っている。でも、『アポロ13』の宇宙飛行士たちの気概だけは持って飛び立ちたい。そしてどんなトラブルがあっても、無事に地球に帰ってくるべし!
 




人々の宇宙への憧れがよ〜くわかる!
『アルマゲドン』
製作年/1998年 監督/マイケル・ベイ 出演/ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、ビリー・ボブ・ソーントン

宇宙から小惑星が飛んで来た。地球にぶつかったら人類はおろかあらゆる生命が絶命してしまう。ということで、宇宙空間で惑星を破壊することに。選ばれたのはNASAが誇る宇宙飛行士たち……ではなくて、石油採掘の荒くれ男たちだった!

と、‘90年代を代表する大ヒット作『アルマゲドン』のちょっと強引なストーリーを紹介してみたが、実はこの映画、グッとくる宇宙エピソードが随所に挟みこまれている。たとえば天体観測に熱中する男が小惑星の第一発見者になるシーン。偏屈者で妻とも不仲、に見せかけて、小惑星に妻“ドティ”の名前をつけて申請するのだ。度を超した宇宙好きに呆れながらもずっと一緒にいてくれた妻へのプレゼント。導入部の短いくだりながら、ロマンと夫婦愛を織りこんだ名シーンだ。

宇宙に旅立つことになった石油発掘チームを送り出すNASAの総責任者もグッとくるキャラ。実はこの男、脚が悪いがために宇宙飛行になる夢を諦めたことがある。そしてNASAを取りしきるまでに出世はしたが、宇宙へ行きたいという気持ちはいささかも失われていない。だからこそ、宇宙にはド素人の採掘チームに対して誰よりも厳しく、そして熱くサポートしてくれるのだ。宇宙旅行が解禁になっても、やはり宇宙に旅立つことができるのは選ばれた人。みんなが託した夢やロマンと一緒に飛び立ってください!
 




ラストで流れる曲は、月旅行の際に是非聞きたい!
『スペース カウボーイ』
製作年/2000年 監督・出演/クリント・イーストウッド 出演/トミー・リー・ジョーンズ

かつて宇宙飛行の夢を絶たれてしまったおじいちゃんたちが、突然宇宙行きの切符を手に入れる。この映画では、クリント・イーストウッドやトミー・リー・ジョーンズら、大ベテランの名優陣が若者たちに負けじと奮闘する。実在の宇宙飛行士ジョン・グレンは77歳でスペースシャトルの乗組員として11日間宇宙に滞在、健在っぷりを証明して世界を驚かせた。劇中のお爺ちゃんたちも負けず劣らず頼りになる顔ぶればかりだが、どこかすっとぼけていて微笑ましい。

そして『スペース カウボーイ』は月旅行にぴったりのテーマソングを教えてくれる映画でもある。題名も直球中の直球、フランク・シナトラが歌い1964年にヒットしたバージョンの“フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン(私を月に連れて行って)”のことだ。監督のイーストウッドは、「月に行くことが夢だった」と語るホーク(ジョーンズ)のためにこの曲を映画のラストで流している。

実はこの曲、実際に月に行ったといわれている。アポロ10号とアポロ11号の乗組員が宇宙飛行中にカセットテープで聴いていたというのだ。しかも月面に降り立ったアポロ11号のバズ・オルドリンは月面で聴いたという説すらある。ベタな選曲かも知れないが、もし民間の月旅行が実現するなら、この曲は欠かすことのできないBGMになるに違いない。
 

 


月旅行の先にある惑星での移住に想いを馳せる!
『オデッセイ』
製作年/2015年 監督/リドリー・スコット 出演/マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、ジェフ・ダニエルズ

月旅行が現実ならば、惑星への移住も夢ではない話。そうなったときに、どんな環境で暮らすことになるの? という疑問に答えてくれるのがこちらの作品。
初の火星探査隊が砂嵐に襲われて脱出。ところが死んだと思われた植物学者のワトニーは、火星にたった1人取り残されて生きていた! 遠い火星では、救出隊がたどり着けるのは4年後。絶体絶命のピンチに見舞われても、ポジティブシンキングと創意工夫で生き抜こうとするワトニーを応援せずにいられないサバイバル・ムービーだ。

居住空間で、地球から持ってきた土を利用してジャガイモで畑を作り、ロケットの燃料を利用して水を作り出す。こんな自給自足生活が送れるなら、ひょっとして地球外に引っ越しも夢ではない⁉ と思わせてくれる。けれども、地球同様、自然現象は驚異で、劇中でも猛烈な砂嵐が宇宙飛行士たちを襲う。そう簡単ではなさそうだけど、地球以外の惑星に住む、なんて思うだけで夢が広がるでしょ?

また、この物語の素晴らしさは、主人公のワトニーが魅力的というだけでなく、ワトニーを救おうとする探査隊の仲間や地球の人たちの気持ちがしっかりと描かれていること。世界の国々が利害を超えて、たった1人を救うために結束し協力し合う。なぜなら宇宙にいるのは、全人類の代表だから。惑星移住はまだまだ遠いけれど、月旅行に向かうあなたは、世界を結束させる力を宿すのかも知れない。

文=米原とおる text:Toru Yonehara

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