銀座で味わうべきは、貴重な“極上黒タン元と極上熟成タン元”の食べ比べ!
焼肉は自分で焼いて食べる気楽なスタイルだけれど、その一方で、熟練のスタッフに仕上げてもらえる“フルサービス”のラグジュアリー焼肉も存在している。〈銀座焼肉 サロン ド エイジング ビーフ(Salon de AgingBeef)〉は銀座に“ここあり”として知られている高級焼肉店。より一層の高みを目指して2025年5月9日(金)に移転し、さらなるアップグレードが図られている!
店内の様子。ボックスのテーブル席
ここで味わっておきたいのが、ディナーで提供されている13品の“恵”コース(1万8700円)。極上黒タン元の食べ比べや極上部位の塩焼き、フォアグラの焼きすきから旬の食材を使った土鍋ご飯など、多彩な逸品を味わえる至高のコースになっている。自分で焼いてもいいけれど、店長の宮田祥史さんなど、スタッフにまかせて焼いてもらうのがおすすめ。“キムチ盛り合わせ”と“旬菜ナムル盛り合わせ”
“キムチ盛り合わせ”は白菜とキュウリ、カブの定番3種類で、“旬菜ナムル盛り合わせ”は季節によって変わっていく。この日はレンコンにゴボウ、ズッキーニにタケノコ、グリーンアスパラガスにホワイトアスパラガスといった旬材で春から夏の彩りが感じられる。“熟成米沢牛ユッケ 真昆布包み”
“熟成米沢牛ユッケ 真昆布包み”は、米沢牛のユッケを、上味の真昆布で包み込んだオリジナリティあふれる一品。別添えになっている鰹出汁をかけると、より旨味が深められる。真昆布と中に包まれた卵黄を混ぜて食すと、舌の上に複雑な佳味が広がっていく。“極上黒タン元と極上熟成タン元の食べ比べ”
貴重な黒毛和牛のタンを食べ比べできるのが、“極上黒タン元と極上熟成タン元の食べ比べ”。しかも、タンの中で最もやわらかくて貴重な“タン元”というのも贅沢なところ。通常の米沢牛のタン元は甘味と脂がしっかりと感じられ、熟成させたタン元はコクがあって落ち着いた至味。レモンではなく酢橘を合わせているので、より自然な味わいが感じられる。“極上部位 2種”
“極上部位 2種”は3週間熟成した米沢牛のイチボとハラミ。イチボは適度にやわらかく、赤身の旨味もしっかりと感じられる。ハラミは噛み応えがあり、ジューシーな快味。京焼の黒い皿が極上部位を映えさせる。“一番出汁のしゃぶしゃぶ仕立て”
サイフォンを用いた逸品焼肉が“一番出汁のしゃぶしゃぶ仕立て”。上部のロートには鰹節、下部のフラスコには北海道産羅臼昆布と吟醸酒の昆布水が入れられていて、ここで蒸留して一番出汁を作る。食欲をそそる幽香をまとった一番出汁で米沢牛のロースをしゃぶしゃぶすると、脂と一番出汁が合わさって重奏的な味わいが醸し出される。“極上ミルフィーユステーキ・極上部位”
“極上ミルフィーユステーキ・極上部位”も贅沢な一皿。当日の“極上部位”はヒレ肉で、ただやわらかいだけではなく、脂は少ないながらも口溶け感があって閑雅な味わい。レモンとリンゴ、生姜のソースでさっぱりといただく。“極上ミルフィーユステーキ”は、肩ロースの中でも上質な部位“ザブトン”をスライスして重ねたスペシャリテ。端はウェルダンに、真ん中はレアに焼かれ、素晴らしいグラデーションに火入れされている。酢橘を加えた出汁ベースのソースにくぐらせて食せば、いろいろな食味と食感が感じられて、実に美味。和牛香が豊かに感じられながらも、たっぷりの脂がさっぱりと切れる。“極上ロースの焼きすき フォアグラ・奥久慈卵と”
焼きすきまで楽しめるのが心憎い。“極上ロースの焼きすき フォアグラ・奥久慈卵と”は、大判のロースは脂がのったサーロインで、40g近くのボリューム。片面だけを焼いて、しっとりと仕上げ、妙妙たる味わいを賞玩できる。濃厚な茨城県産の奥久慈卵とクリーミーなフォアグラのムースと合わせると、パンチが増してさらに美味い。“八代目儀兵衛 特選米と季節食材の土鍋ご飯 本枯節・山ワサビと”
お食事は“八代目儀兵衛 特選米と季節食材の土鍋ご飯 本枯節・山ワサビと”。京都の老舗〈八代目儀兵衛〉に特別にブレンドを依頼した特選米で、季節の食材が合わせられる。白魚と三つ葉、生姜のコンビネーションはバランスよく、おこげもしっかりと存在し食感の変化もある。食べきれなかった分はお土産として持ち帰れるから、無理に食べ切らなくても大丈夫!デザートの自家製プリン
最後のデザートは、かためでしっとりとした自家製プリン。刻んだトリュフやバニラの芳香が豊か。
お酒も合わせると、極上の焼肉をもっとおいしく楽しめるようになる。宮田さんはソムリエでもあるので、ペアリング(1980円~/40㎖×3種、2750円~/40㎖×5種)をオーダーしたり、その都度チョイスを相談するのもいい。左:“ブレッド&バター シャルドネ” 左中:“ロバート・モンダヴィ バーボン・バレルエイジド” 右中:“東光 純米吟醸” 右:“富士ハイボール”
“ブレッド&バター シャルドネ”(1760円)は、その名の通り、トーストやバニラの香りが引き出された白ワイン。バターのようにクリーミーで、思いのほか脂のあるタン元にぴったり。“極上ミルフィーユステーキ”には、バーボンの樽で熟成させた“ロバート・モンダヴィ バーボン・バレルエイジド”(1760円)が相性抜群。フルボディの赤ワインで、熟したブラックベリーやコーヒーも感じられる。ジューシーなミルフィーユを寛容に包み込んでくれる。米沢牛に合わせて、山形県米沢市にある小嶋総本店の“東光 純米吟醸”(850円/グラス、5600円/ボトル)もイチオシ。スタイリッシュにグラスで供され、フルーティーで旨味もしっかりとあるので、和牛に寄り添う。“富士”を用いた“富士ハイボール”(1210円)は複層的な味わいのグレーンウイスキー。香り高くて口中をさっぱりとさせてくれるから、こちらもおすすめしたい。
広々とした空間で、ボックスになったテーブル6卓、個室4室の全44席という構成。どの席もゆったりと寛げて、プライベート感が保たれているのがいい。白を貴重としているので、とてもエレガントで上質な雰囲気。焼いてもらえるので、接待やデートでも利用できる。
さらに進化した〈銀座焼肉 サロン ド エイジング ビーフ〉。ラグジュアリー焼肉を堪能するなら、ここで決まりじゃない?
●恵コース 1万8700円
キムチ盛り合わせ
旬菜ナムル盛り合わせ
熟成米沢牛ユッケ 真昆布包み
極上黒タン元と極上熟成タン元の食べ比べ
極上部位 2種
サラダ
逸品焼肉 一番出汁のしゃぶしゃぶ仕立て
お口直し
極上ミルフィーユステーキ・極上部位
おすまし
極上ロースの焼きすき フォアグラ・奥久慈卵と
八代目儀兵衛 特選米と季節食材の土鍋ご飯 本枯節・本ワサビ
デザート
●銀座焼肉 サロン ド エイジング ビーフ(Salon de AgingBeef)
住所:東京都中央区銀座7-3-8 HULIC&NewGINZA7 8F
営業時間:月〜金曜 17:00~23:00(22:00LO)、土・日・祝日 11:30~23:00(22:00LO)
定休日:第2月曜(第2月曜が祝日の場合は翌火曜)
TEL:03-6264-5157
URL:https://ginza.agingbeef.jp/
※サービス料別
●グルメジャーナリスト 東龍さんの連載・記事はこちら!
アレが食べたいからこの店へ!
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。