〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。
復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。
〈オメガ〉を象徴するコレクションとして、1957年に創設された“プロフェッショナルライン”3部作。その中でも“レイルマスター”は、鉄道職員や電気技師といった強い電磁場が発生する場所で作業する人々を耐磁性の高さで支えた名作。そして、“シーマスター”で確立したダイバーズのDNAを継承するのが“シーマスター ダイバー 300M”だ。双方のレガシーにおける新たな1ページを、話題の新作で楽しもう。
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[ オメガ レイルマスター ]
OMEGA RAILMASTER
シンメトリーなケースとリンクブレスレットは、2003年以降の“レイルマスター”に共通する意匠。インデックスはホワイトのスーパールミノバで転写されており、昼夜を問わず優れた視認性を発揮する。ケース径38㎜、自動巻き、SSケース&ブレス、15気圧防水。84万7000円(オメガ)
左:1万5000ガウスの耐磁性を備えたムーブメントは、スイス連邦計量・認定局によって業界最高水準の認定を受けている 右:センターのグレーからブラックに移り変わるグラデーションが美しい
[ オメガ レイルマスター ]
OMEGA RAILMASTER
ベージュにブラックのグラデーションを施したモデルは、2004年発表の“レイルマスター”と同様にスモールセコンド機能を搭載。ケース径38㎜、自動巻き、SSケース&ブレス、15気圧防水。93万5000円(オメガ)
1957年に誕生した“レイルマスター”。当時は、電気機器の普及で時計の耐磁性能が大きな問題となった時代。そこに1000ガウスという耐磁性の高さを引っ提げて誕生し、鉄道線路での作業に従事するエンジニアや科学者に信頼できる精度を保証したのが、名作として語り継がれる所以だ。そして2003年以降、何度かにわたり復活を遂げ、今回は2017年以来の復活を果たした。その特筆すべき魅力は、グラデーションカラーのダイヤル。〈オメガ〉ロゴと“レイルマスター”の名称以外の文字を省いたミニマリズムが、グレーにブラック、またはベージュにブラックのグラデーションを施した美しい色彩を引き立てる。性能面では“コーアクシャル マスター クロノメーター”認定のムーブメントCal.8806(スモールセコンドモデルはCal.8804)を搭載し、初代レイルマスターの15倍となる1万5000ガウスの耐磁性能を実現。スペック的な頼もしさが増した点にも注目したい。
[ オメガ シーマスター ダイバー 300M ]
OMEGA SEAMASTER DIVER 300M
潜水や水中作業に従事するプロフェッショナルのために開発された“シーマスター 300”。本格派のダイバーズウォッチとしての地位を確立させたこの名作のレガシーを受け継ぐのが、1993年に発表された“シーマスター ダイバー 300M”。映画『007』シリーズにおけるジェームズ・ボンド着用モデルとして知られているマスターピースだ。今回の新作には、そんな『007』の世界観をこれまでとまた違うスタイルで楽しませてくれるモデルが揃う。〈オメガ〉独自のブロンズゴールド採用モデルは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のために発表した“シーマスター ダイバー 300M 007 エディション”にインスパイアされたデザインが魅力。昨夏、パリでダニエル・クレイグが着用する姿が注目を集め、正式発表が待ち望まれていたブラックダイヤルにメッシュブレスレットを合わせたモデルも発売。さて、この夏はどれで“007”気分を楽しもうか。
●オメガ
TEL:0570-000-087
URL:www.omegawatches.jp
『Urban Safari』Vol.49 P14-15掲載
※記事内で紹介している商品はすべて税込みの価格です。
text:Takumi Endo composition:Keiko Oshima