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CULTURE カルチャー

2018.07.30

夏休みの行き先を変えたくなる!?
ソーカイで、ツーカイな旅映画5選!

夏休みのバカンスが楽しみな時期だけど、ついつい行き先を変えたくなるような旅映画5選をご紹介します!



『LIFE!』
製作年/2013年 監督・出演/ベン・スティラー 出演/クリステン・ウィグ、ショーン・ペン 旅をした場所/グリーンランド、アイスランド、アフガニスタン、ヒマラヤ(と空想の世界)

滅多に行けない遠い場所へ向かう勇気がもらえる!
主人公は会社でも存在感激薄で、冴えない毎日を送る中年男。でも空想力だけは抜群。自分が映画のヒーローのように活躍し、憧れの同僚女性を危険から救う妄想を常にしている、ちょっとアブないタイプだ。でもわりとそういう想像をしてしまう人は、少なくないんじゃないだろうか。毎日が退屈ならせめて楽しい想像を。でも、想像できるなら現実でも行動できるんじゃないか。本作はそんなことを思わせてくれる作品だ。

米・雑誌『ライフ』で写真管理という仕事をしている主人公は、世界を旅するカメラマンの大事なネガがないことに気付き、カメラマンの行方を追ってグリーンランドへ行くことになる。いつも想像ばかりの彼が、現実世界で大きな冒険を繰り広げていく姿が爽快&痛快! 劇中では、山が噴火するなど現実と空想が入り混じった豪快な大自然が映し出され、テンションがあがること間違いなし。ただし、多くのシーンをアイスランドで撮影しているので、実際にロケ地へ行くには注意が必要だ。

一歩を踏み出す勇気があれば必ずなにかを変えられること、そして真面目に誠実に働いている姿は必ず誰かが見ていてくれていること。そんな描写が優しい。今度の夏休みは思い切って滅多に行けないような遠い場所へ行ってみるのも悪くない。
 

  

 
『わたしに会うまでの1600キロ』
製作年/2014年 監督/ジャン=マルク・ヴァレ 出演/リース・ウィザースプーン 旅をした場所/アメリカ西海岸を縦断するパシフィック・クレスト・トレイル

ちょっとだけなら歩いてみたいアメリカ大陸の自然歩道!
パシフィック・クレスト・トレイルとはメキシコ国境からカナダ国境まで、アメリカ大陸の西海岸を南北に縦断する長距離自然歩道のこと。そこには荒野、砂漠、渓谷、岩場、雪山などがあり、過酷な大自然を取り揃えた満漢全席のようなエリアになっている。そこを女性1人で歩き抜くっていうのがこの物語なのだ。
リース・ウィザースプーン演じるシェリルが、最愛の母の死、離婚などで自暴自棄になった自らを見つめ直すべく、大きな荷物を持ってたった1人でただひたすら歩く、歩く、歩く。大自然の中で小さすぎる自分を感じ、孤独と闘い、恐怖に打ち克ち、他人の親切に感謝し、真実の自分に気付く。自分を見失っている人、自分探しをしたい人、今の自分を見つめ直したい人は今すぐ観てみてほしい作品。日本という島国では感じられないアメリカ大陸の大きさや豊かな自然は、観ているだけで圧倒されるに違いない。主人公のようにひとりで踏破、というのは無謀だけど、彼女と2人で一部だけでも歩いてみたいという気にさせられる。

シェリル・ストレイドの自叙伝を、主演のリース・ウィザースプーンが製作も兼任で映画化したほどなので気合いも十分。これまでの作品ではキラキラなイメージが強かった彼女が、ほぼノーメイクで演じているのもリアル。脚本を担当したイギリスの小説家ニック・ホーンビィが紡ぐ含蓄あるセリフにも注目!
 

  

 
『星の旅人たち』
製作年/2010年 監督/エミリオ・エステヴェス 出演/マーティン・シーン 旅をした場所/スペイン・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路

スペインの田園風景に心がトキメク!
ほぼ全編にわたり、スペイン北部のガリシア地方を歩くシーンが続く本作。そのため、スペインの田園風景が存分に楽しめる。冒頭の空撮シーンから、風力発電の風車が立ち並ぶ様など、心奪われる景色に、本気で予定を変更したくなること必至だ。

さて、物語の舞台で、聖ヤコブの遺骸があるとされているサンティアゴは、ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教の3大巡礼地。この巡礼の旅に出ようとしていた息子が急逝したことで、父は息子の遺灰を持って同じ道を辿ることにする。その距離800km!カリフォルニアでリッチに暮らす父にとって、アウトドア装備や雑魚寝の安宿など慣れないことばかり。それでも途中で出会った“仲間”たちと、そして息子とともにひたすらに道をゆく。

日本でいうとお遍路さんにも通じるこの旅だが、登場人物は特別敬虔な信者というわけでもないので堅苦しくもならないし、仲間たちの旅の目的は様々。ただ、その道中では必ずなにかを感じることができるはず。世界中の国から集まってくる人たちと交流する描写は、1人旅が好きな人やバックパッカー気質の人にはもってこいの旅。踏破した際の達成感もハンパない! 主演の父役マーティン・シーンと監督・息子役のエミリオ・エステヴェスは実際にも親子です。
 

  

 
『オン・ザ・ロード』
製作年/2012年 監督/ウォルター・サレス 出演/サム・ライリー 旅をした場所/全米各地とメキシコ

たまにはヤンチャな旅もいい!
アメリカの広大な荒野の中、真っ直ぐに伸びる道路。そこをクルマで突っ走る、な〜んていうのは男旅にぴったりなシチュエーションだろう。本作は、そんな武骨な旅気分が味わえる。ビートニクを代表する詩人・小説家のジャック・ケルアックの『路上』を基に映画化。若き日のジャック(劇中ではサル)と、その友人で自由奔放なニール・キャサディ(ビートニクの作家たちやヒッピーに多大な影響を与えた人物。劇中ではディーン)を中心に、全米各地を気ままにクルマで巡る旅が描かれる。時代は1940年代後半。若さゆえの衝動の中で、酒・ドラッグ・女にまみれて無軌道に旅する彼らの姿に思わず憧れを抱いてしまいそう。

サルとディーン、そしてディーンの恋人メリールウ(クリステン・スチュワート)の3人が車中でする“おふざけ”なども、若い頃ってハメを外すけど楽しかったよな〜、とつい遠い目で振り返ってしまうことだろう。ここまでのおふざけはしなくとも、自分を解放させる衝動的な旅もたまにはいいのでは?と思わせる作品だ。監督は『モーターサイクル・ダイアリーズ』などのウォルター・サレスなので青春映画としても秀逸。無軌道な旅を終えた後、大人になった彼らの青春の終わりを感じさせるのもビターな味わいでいい。
 

  

 
『サイドウェイ』
製作年/2004年 監督/アレクサンダー・ペイン 出演/ポール・ジアマッティ 旅をした場所/カリフォルニア州サンタバーバラ

美味しさを探す旅に惹かれる!
離婚の痛手を引きずる“負け犬”主人公と結婚を控えた女好きの親友が、カリフォルニアのワイナリーをクルマで巡る物語。カリフォルニアといえば、名匠フランシス・フォード・コッポラがワイナリーを持っていることで知られるワインの産地。劇中でも、広大なブドウ畑が登場。画面から匂いたつような景色で、観ていると今すぐにでも現地に行って、深呼吸したくなるほど。ワイン通の主人公が劇中で事あるごとに語るワインのウンチクは、そのまま豆知識として覚えておいて損はなし。彼女とのデートでも応用できそうだ。

ちなみにこの主人公は「メルロー種が大嫌いでピノ・ノワールが好き」。ピノ・ノワールというブドウ品種は「カベルネほど強くないので育てるのが大変だけど、忍耐強く育ててれば美味しくなる」のだとか。このセリフだけで主人公がちょっと面倒くさそうな性格なのがわかるというもの。本作を観ているとワインの奥深さ、味わい深さはもとより、酸いも甘いも含んだ人生はまるでワインのようだと思えてくる。週末にちょっと遠出して美味しいワインを飲む、そんな旅もいいと思わせる作品だ。 

  

 

 
文=熊谷真由子 text:Mayuko Kumagai
Everette collection/アフロ
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