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2025.12.29


【年末年始アーカイブ 配信】この作品、見逃してない? 海外ドラマ『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』は北極を舞台にジョディ・フォスターが猟奇犯罪に挑む傑作クライムサスペンス!

今年配信した記事の中から、年末年始にこそじっくり味わいたい記事を厳選してお届けします!(記事初出時の配信日:2025年1月12日)

 

 


主人公/リズ・ダンヴァース(ジョディ・フォスター)

2014年の『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』は、クライムサスペンスが好きなら絶対に見ておきたい傑作ドラマ。作品の評判に後押しされる形でシリーズは継続し、現在はシーズン4までが制作されている。と言っても、シーズンごとに物語の舞台も登場人物も変わっていて、シーズン間の関連性はほぼない。いわゆるアンソロジー形式で展開していくのだが、各シーズンがそれぞれの持ち味と見応えを維持しているのはひとえに、作り手の尽力によるものだと思う。

要するに、シーズン1のみならずどのシーズンも面白いのだが、シーズン4にあたる『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』も非常に見応えのあるものだった。舞台は、極夜の冬を迎えたアラスカ州の町エニス。日が昇らない日々が続く中、北極研究所に駐在していた学者8人が忽然と姿を消す。その場に残されていたのは、6年前に殺された先住民女性の舌。地元警察署の署長ダンヴァース(ジョディ・フォスター)は6年前の事件を担当した州警察官ナヴァロ(カーリー・レイス)と共に、一連の事態の真相を追うことになる。
 

  

 


アンソロジー形式なので、見たいシーズンを見ればOK! と示唆しておいて恐縮だが、主人公たちが各々消せない記憶や闇を抱えつつ、目の前の事件と向き合っていくのは『トゥルー・ディテクティブ』シリーズに共通する特徴と言えるかもしれない。その点で言えばダンヴァースとナヴァロも例に漏れず、彼女たちが抱えてきたものが物語の大きな鍵となる上に、事件の真相に迫るツールにもなっていく。シーズン1のマシュー・マコノヒー&ウディ・ハレルソンからシーズン3のマハーシャラ・アリまで、これまでのシーズンでも名優たちが嬉々として役を突き詰めてきたが、今回は2度のアカデミー賞に輝くジョディ・フォスターの独壇場。清廉潔白ではなく、むしろ問題だらけな仕事中毒のベテラン署長を絶妙な塩梅で演じている。このダンヴァース署長が抱える問題は様々で、過去の記憶に苦しむこともあれば、先住民である義理の娘とのこじれた関係に苛立ったり、異性関係のトラブルが招いた余波に居心地の悪い思いをしたりすることも。久々のドラマ出演となったジョディ・フォスターは、本作でエミー賞とゴールデン・グローブ賞の主演女優賞を受賞した。
 

  

 

写真右/ダンヴァースの相棒エヴァンジェリン・ナヴァロ(カーリー・レイス)

そんなダンヴァースとバディを組むことになるナヴァロの事情もまた複雑だ。先住民の捜査官であり、女性であり、妹を持つ姉でもあるナヴァロの悩ましさを、ボクシングの元王者であり、現在は俳優として活動するカーリー・レイスが演じている。また、ダンヴァースと同じ警察署に勤める同僚でありながら彼女を疎むハンク(ジョン・ホークス)、ダンヴァースの部下で、ハンクの息子でもあるピーター(フィン・ベネット)にも注目しておきたい。ダンヴァースに対して事あるごとに刃を向けながら、ネット上のみで会話を交わしてきた結婚相手を迎え入れようとするハンクの安直な男性性や、24時間フル稼働の女性上司に振り回されて悪戦苦闘する若きピーターの対比からも、放たれるメッセージがある。
 

  

 

写真右/ダンヴァースの部下ピーター・プライア(フィン・ベネット)

長く寒く暗い夜に鬱々とさせられる閉塞的な田舎町と、事件をきっかけに出てくる町の人々の心の膿み。事件を追うサスペンスではあるが、多くの犯罪捜査もの同様、そこにあるのは人間ドラマだ。その点、これだけの芸達者が揃い、問題のあるキャラクターを生み出している段階で品質保証はなされているのだが、物憂げな映像を含め作品世界の味わいも豊か。脚本を手掛け、全6話の監督も務めたイッサ・ロペス(『ザ・マミー』)が、思わせぶりな事件現場、奇怪過ぎる死体の数々、風土との結びつきの中で当たり前のように存在する超自然現象とそれに伴うホラー描写、その中で心かき乱される普通の人たちの滑稽な物語を上手く同居させている。
 

  

 

現地時間2025年1月5日に開催された第82回ゴールデン・グローブ賞でリミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/テレビ映画部門の主演女優賞を獲得したジョディ・フォスター

日が昇らないアラスカの冬は全話を通して続き、物語は極夜が終わりを迎える新年に向けて加速していく。ちょっと失敗したのは、このドラマ、年末におすすめすべきだったということ……。けれど、日本の冬もまだしばらくは続くことだし、いいドラマはいつ見てもいいドラマなので是非。

『トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー』U-NEXTで配信中
製作総指揮・出演/ジョディ・フォスター 監督/イッサ・ロペス 出演/カーリー・レイス、ジョン・ホークス、フィン・ベネット、イザベラ・スター・ラブラン
 

 
 

 
文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
Photo by AFLO
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