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2025.12.20


今月のアメ車はコレ! 1979年式〈シボレー〉 カマロ ベルリネッタ

雑誌『Fine』の人気連載が今号より『Safari』にお引っ越し! さながら大物メジャーリーガーの日本上陸とばかりに、日本におけるアメ車の第一人者、IKURAさんがアメリカ生まれの格好いいヴィンテージカーを紹介するぞ!

 

 アメ車好きでなくとも、その名を聞いたことがあるほど有名な〈シボレー〉のカマロ。アメリカンマッスルカーの代表格といえるブランドだが、撮影場所に現れた1979年式のシボレー カマロ ベルリネッタは、実に優雅な走りを披露する。

「同年代のカマロといえば、マッスルカーの代名詞といえるZ28が有名。それと比べると、このベルリネッタはグレードとしては低いんだよね。だからこそ、本国では乗り潰されて、いい状態の個体がほとんど残ってない! 逆にZ28のほうが見つけやすいよ。特にこれはペイントもすべてオリジナルだから、すごくレア」

今回撮影したのは、当時日本のディーラーによって輸入されたもの。日本においては高級車として販売されており、本国ではオプション扱いのタコメーターなども標準装備されている。と同時に、ウインカーやサイドミラーなどが日本仕様に変更されているところにも注目したい。

「当時は格好よくないと思われていたけど、今となってはそれも味だよね。全体のスタイリングも、セダンなんだかスポーツカーなんだかわかんない感じがむしろいい(笑)。でも、カマロだけどいかにもマッスルカーって感じじゃないから、大人が乗るにはぴったりの1台だよ」

大人にオススメしたい理由は、エンジンにもあるのだとか。

「305の場合、5LのV8エンジン。Z28と比べると馬力は小さいけど、それでも走りは満足。すごくスムースに回ってくれるから、しっとりと走ることができるんだよ。特にこれは6万㎞ちょっとしか走ってないから、基本的な整備だけ済ませれば、すぐに乗れちゃう」

年式的に希少なワンオーナーであることも、このクルマがいい状態をキープしている要因だ。

内装はスカイブルーで統一。角張ったデザインに、当時の〈シボレー〉らしさが表れている。「ワンオーナーだけに、シートのヘタレもなく状態は良好。シフトレバーの形も当時らしい」

IKURAさんが知る限りでは、現在の日本には3台しかない希少車とか。

「1979年といえば、いわゆるアメ車らしさを楽しめる最後の年代。以降になると次第にコンパクトになり、アメ車らしい迫力や存在感がなくなってくるから……。このモデルもウレタン製の一体型バンパーになったりして、年代の到来を予感させる。インパネまわりはこの年式からデザインが一新されたけど、当時の〈シボレー〉はだいたいこのデザインを採用しているよ。これはパワーウィンドウになっているけど、本来は手回し。エアコンも完備だし、随所に当時高級車として日本で販売されていた面影が残っているね」

1978年式から採用されたウレタン製バンパーによる一体型フロントマスク。「アイアンバンパーとはまるで違う雰囲気になったよね。全長もやや伸びて、フロントのロング感が増した」

スクエアシェイプのリヤランプ。これも後の’80年代に続くデザインだ。「所々にクロームを使いつつも、プラスチックも多く使われている。これもアメ車らしいポイントだよね」

当時は新車だと500万円程度で販売されていたそうだが、中古だと数十万円で取引されていたそうだ。

「年代のアメ車は、比較的トラブルが少ない。年代だと、それなりに手を入れないとちゃんと乗れないけどね。そういう意味では、日常でアメ車を乗りたい人にはオススメな年代かな」

低空なシルエットと流れるようなリヤのデザインは、女性からの人気も高そうだ。

「どうだろうね(笑)。ただ当時は、銀座なんかで遊んでいたヤンチャな人から人気のクルマだったからね。まぁ、走りがゆったりしているから、乗り心地の面では女性人気が高いかもしれないね」

〈ビュイック〉のリビエラを想起させるボートテール。流れるようなラインが大人な雰囲気を醸し出す。「このカーブしたリヤウィンドウがいいね。スポーツカーでありつつ、ラグジュアリーカーでもある」

とはいえ、コアな人気を誇る〈シボレー〉カマロ ベルリネッタ。特に発売当時に乗っていた人にとっては、年を重ねた今だからこそ、再び乗りたくなる1台とか。

「このクルマも一度買ったんだけど友人がどうしても欲しがっていたから売ったんだよ。まぁ、日本に3台しかない希少車だから、いい状態のものが見つかったら即買っておいて損はないはずだよ」

5.Z28の7 Lと比べると、ややおとなしめな5Lエンジンの305を搭載。「それでも十分に気持ちよく走ってくれる。加速もスムースだし、日常的に乗りまわすには最高だよ

IKURA
これまで300台以上のクルマを乗り継いできた生粋のカーマニア。日本最大級のアメリカンカスタムカルチャーの祭典“アメフェス”の主催者としても有名。そのほか、ミュージシャンやタレントとしても活躍している。
URL:https://ikura61official.com

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Information

※『Safari』1月号204〜205ページ掲載

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写真=瀬田秀行 文=安岡将文
photo : Hideyuki Seta text : Masafumi Yasuoka cooperation : Luminox,Almond Surfboards,Digna Classic,Keen
photo by AFLO
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