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CULTURE カルチャー

2019.01.26

窮地を救ってくれるのは、やっぱり相棒!?
男の友情にグッとくるバディ映画5選

大人ともなると何事も自分の力で乗り越えていくのが当然。けれども人生の荒波は激しいもので、自分の力だけでは解決できないこともある……。そんなときに頼りになるのが、相棒! 旧知の仲、水と油、とその関係性はいろいろ。でも、ひとたび目的を定めれば息のあったコンビネーションで難題をクリアしていく。そんな仲間がいるって、理想じゃない? そこで相棒選びの参考にしたいバディ映画をセレクト。2人なら、どんな困難にも打ち勝てるし、人生の喜びも2倍。ただ、危険な目に遭う確率も2倍になる可能性あり!?

 

 


『シャーロック・ホームズ』
製作年/2009年 監督/ガイ・リッチー 出演/ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ

互いの弱点を補うバディが理想なら、このホームズ&ワトソンを見習うべし!
バディの仲良し度★★★★★

難事件に挑むバディといえば、やはり19世紀ロンドンの名探偵シャーロック・ホームズと相棒のジョン・ワトソン。アーサー・コナン・ドイルの小説を原作に、これまで様々なホームズとワトソンが誕生してきたが、ロバート・ダウニーJr.&ジュード・ロウのホームズ&ワトソンは互いへの精神的依存度が高めなのが特徴。天才肌で面倒臭い男ホームズを、冷静で常識的なワトソンが、なんだかんだでナイスサポートしている関係だ。

それは連続殺人犯などを追いかける際などに顕著。ついつい派手に暴れすぎて、ついには留置所送りになるホームズに、ガツンと説教するのがワトソンの役目だ。また、彼ら2人は互いを補うだけでなく、似た者同士のところも。ホームズが細身だが鍛え抜かれたボディで壮絶アクションを披露すれば、戦争経験のあるワトソンも武闘派ぶりを発揮。互いにじっとしていられない性分なので、結局は2人で騒動を巻き起こしてしまう。

事件解決という目標を達成するには、バディ同士の相違点と共通点のバランスがキモだと実感させる。そういった意味でも、ホームズ&ワトソンの相棒関係は実に理想的!?
 

 


『バッドボーイズ』
製作年/1995年 監督/マイケル・ベイ 出演/ウィル・スミス、マーティン・ローレンス

子供の頃のような無邪気な関係になれるマーカスとマイクに憧れる!
バディの仲良し度★★★★★


学生時代の親友みたいにくだらない話をし、ときには文句を言い合うが、やっぱり離れられない。そんな腐れ縁のようなバディが理想ならば、なにかと暴走してしまうこの2人に魅了されるに違いない。

マイアミ市警に保管されていた1億ドル相当の押収ヘロインが、何者かに盗まれた。外部に漏れる前に解決したい当局は、マーカスとマイク両刑事にその任を命じる……。家族主義者のマーカスと、プレイボーイのマイク。正反対の性格で事件現場でもケンカをはじめるほどだが、いざとなったら抜群のコンビネーションを発揮する。悪ガキが大人になったような彼らは、常に掛け合い漫才のようなやり取りをしている。この間柄が、なんとも羨ましく思えるバディだ。

胸が熱くなるのは、互いを救出する場面。マーカスが敵の乗るクルマに轢かれそうなピンチにマイクが飛び出して助ければ、クライマックスでの空港倉庫内の銃撃戦では、今度はマーカスがお返しとばかりにマイクの窮地を救う。これぞバディの醍醐味、と思わせる名シーンだ。そして事件解決後には、「やっぱりお前は最高の相棒だ」と語り合う。波長が合う人こそ、何者にも代えがたい存在なんだと気づかされる1本だ。
 
 


『テッド』
製作年/2012年 製作・監督・脚本/セス・マクファーレン 出演/マーク・ウォールバーグ

ジョンとテッドほど、本音をぶつけ合うバディはいない!
バディの仲良し度★★★★★


30代になっても自堕落な生活を続けるジョンと、彼の親友として人生を共にしてきたテディベアのテッド。ただし、いい年の男がかわいいテディベアを肌身離さず抱えているわけではなく、テッドには魂が宿っていて、中身は単なるオッサンというファンタジーコメディ作。一緒にソファでダラダラしたり、マリファナを吸ってゴキゲンになったり、お気に入りのTVドラマに熱くなったり。目的もなければ課題もなく、大人になりきれないジョンとテッドの日常が映し出されていく。

そんな彼らの間に流れる空気はゆるさ満点だが、気の置けない親友同士だからこそケンカの際は容赦なし! 恋人と上手くいかなくなったことをテッドのせいにするジョンと、彼に反論するテッド。2人が取っ組み合いのケンカをするシーンでは、中年男とぬいぐるみが組んず解れつ。笑いがこみ上げる反面、赤裸々に本音をぶつけ合える親友のいる人生って、やっぱり最高!と妙に胸が熱くなるのだ。しかし、現実の人間社会ではたとえ親友同士でも、言動には気を使うもの。それだけに、ぬいぐるみに魂が宿る設定だけでなく、濃密な関係性もファンタジーでしかないのかも!?
 
 


『ヴェノム』
製作年/2018年 監督/ルーベン・フライシャー 出演/トム・ハーディ

地球外生命体だって意外と楽しいかも!?
バディの仲良し度★★★


ときとして、文化も常識も全く異なる相手とバディを組まなくてはいけなくなることも。その場合に参考にしたいのが本作での、エディとシンビオートの関係性だ。なにせ、シンビオートは地球外生命体(!)。それと意思疎通を図っていくのだから、これ以上の苦労はないだろう。

敏腕だが落ちぶれてしまったジャーナリストのエディ・ブロックと、彼に寄生する液体型地球外生命体のシンビオート。ひょんなことから運命共同体となった彼ら。しかしながら、肉体を共有し、一挙一動を共にする2人の関係は紛れもなく“相棒”だ。もちろん、寄生された当初のエディはシンビオートの存在を受け入れられず、アタフタしたり、憔悴したり。シンビオートには凶暴性があり、人間を喰らおうとするのだから、それも致し方ない。

だが、そんなエディとシンビオートが、悪の財団との闘いを繰り広げる中で相棒感を強めていく。人間を見れば誰でもパクつこうとする食いしん坊のシンビオートと、彼を制するエディ。自分をフッた元恋人を相手にまごつくエディと、彼に発破をかけ背中を押すシンビオート。いつの間にか、仲良し!? となると、肉体の共有は意思疎通において、むしろ利点といえるかもしれない。映画のように寄生はできないけれど、なにもかも異なる相手とは、かえってシェアハウスで暮らすといった密着生活を送ればベストな関係になるかも!?
 
 


『コードネームU.N.C.L.E.』
製作年/2015年 監督/ガイ・リッチー 出演/ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー

“目的が同じなら手を組む”プロらしい関係性こそ現実的なバディ!
バディの仲良し度★★★


大人ともなると、ベタベタと依存し合う関係性よりは、普段は別行動だが目的が合致すると命を投げ出してでも助け合う、そんな距離感が理想。そう思っている人には、こちらのバディがおすすめ。

CIAとKGB。女たらしのお調子者と超真面目な堅物。大きな心臓と脆弱なメンタル。敏腕スパイであるという共通点以外は、生まれ育った国も、性格も対照的。そんな男2人が世界の破滅を阻止するため、手に手を取り合って巨悪に立ち向かう。しかも、時代は冷戦下の’60年代。どう考えても上手くいきそうにないが、意外と好相性なのがCIAのナポレオン・ソロとKGBのイリヤ・クリヤキンだ。

互いの行動を監視しては、それを非難し合う2人。しかし、ソロが敵に捕まり拷問を受けているとなれば、密かに取りつけた追跡装置が役に立ち、クリヤキンがその窮地を救う。結果的に凸と凹がぴったりはまる、そんな展開がなんとも面白い。もともと友達同士でなくとも、取り巻く環境が異なっていても、性格や生き方すら違っても、共有する目的があれば人は通じ合えることをソロとクリヤキンが教えてくれる。
 
 
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文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
photo by AFLO
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