『荒野にて』は誰もがホロ苦い15歳の頃を思い出す!
「誰も自分の思いをわかってくれない。それでも自分は間違ってはいない……」。そんなヒリヒリと心が痛くなる青春映画、久しぶりに見たいと思いません? この『荒野にて』は、母親の記憶がなく、父とも別れることになった15歳のチャーリーが主役。彼が子供の頃に慕っていた伯母を探す旅に出る物語だ。殺処分されかけた競走馬とともに。
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『荒野にて』
ムネアツなポイントは?
少年チャーリーのナイーブな感情に在りし日を思い出し共感する!
突然、天涯孤独となった15歳の少年チャーリーが、唯一心を許せる存在の競走馬ピートと旅をする物語。行く先々で出会う様々な人との交流が少年を成長させるのだが、もちろん中には悪いヤツもいてハラハラする場面も。前半は、アメリカ北西部の荒野が“絵”になるため、“青春映像詩ムービー”といった、ゆったりとした印象。しかし、荒野を抜けて街にたどり着いたあたりからは、一変。少年に現実の厳しさが襲いかかるシビアな展開が繰り広げられる。
15歳といえば思春期真っ盛り。世の中のことをすべてわかった気でいるが、いざ社会に一歩踏み出してみると非力な自分に打ちのめされる。男なら誰しもが経験する、そんな未熟で苦い思い出を、本作はオーバーラップさせる。この切なさ、ホロ苦さは主人公への感情移入度を高くするはず。主人公チャーリーを演じるチャーリー・プラマーが魅せるナイーブな表情には、ひたすら圧倒される。そのため鑑賞後の余韻は、かなり長めになると断言したい!
『荒野にて』
監督/脚本:アンドリュー・ヘイ 出演/チャーリー・プラマー、スティーヴ・ブシュミ、クロエ・セヴィニー 配給/ギャガ
2017年/イギリス/上映時間122分
4月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
©The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017
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