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CULTURE カルチャー

2019.02.08


『ファースト・マン』なら、アノ人より先に宇宙体験ができる!?

『セッション』、『ラ・ラ・ランド』と、傑作を撮り続けてきたデイミアン・チャゼル監督。なんとまだ34歳ながら、すでにアカデミー賞監督賞を受賞! ハリウッドの“巨匠”の仲間入りを果たしたといってもいいかも。で、そんなチャゼルの新作は、人類で初めて月に降り立った、ニール・アームストロング飛行士の物語。これがまた体験型映画のようでスゴイんです!

『ファースト・マン』

ムネアツなポイントは?
“まるで宇宙飛行士になったかのような映像体験ができる!“

1961年、アメリカ空軍のテストパイロットだったアームストロングは、NASAのジェミニ計画の宇宙飛行士に応募。選考を通過し、NASAでのトレーニングがはじまる。宇宙開発でソ連をリードしたいNASAは、試行錯誤の計画で、ついにアポロ11号による月面着陸を試みる。その船長を任されたのが、アームストロングだった。

この映画、何がスゴいって、“体感度”が空前レベルなのだ。テストパイロット時代の冒頭から、操縦席の息苦しさや振動、日常では感じられないスピード感や轟音。さらに目の前の計器や大気圏外寸前の絶景など、徹底的に宇宙飛行士たちの目線を追った映像を展開。それによって、飛行士の状況が生々しく伝わってくるのだ。NASAでの超速回転トレーニングや、アポロ船内での隣の宇宙飛行士との密着具合など、“観る者に体感してもらいたい”と意識した描写が盛りだくさん。緊迫時の宇宙飛行士の落ち着きのない視点の動きまで再現しているのは驚くばかり。

デイミアン・チャゼル監督は『セッション』や『ラ・ラ・ランド』では音楽を巧みに使ってきたが、今作では真逆。“無音”のシーンを効果的に使用して、静寂の中に染みわたるような感動演出をまぶしている。また、アームストロング役のライアン・ゴズリングもその効果にひと役買っている。激しいシーンにも関わらず、あえて表情に変化を見せないことで観客の鼓動の高まりを誘おうとしているようだ。人類初の快挙をなし遂げながらも、アームストロングには成功者とは違うどこか虚しい空気感が漂う。きっとそれは、多くの人命を犠牲にして宇宙開発を急いだものの、ほとんど成果を得なかったという虚無感が重なって見えるからかもしれない。

ちなみに今作は、ぜひIMAXで観てほしい。特に宇宙のシーンはIMAX65ミリカメラで撮影されていて、あるシーンでは、そのIMAX効果が絶大に表れているのだ。可能なら、より大きなスクリーンを選ぶことを強くオススメする。それほど大きくないスクリーンなら、できるだけ前方で観た方が迫力を感じられるはず! 実際に月旅行に行けるわけじゃないけど、宇宙体験はアノ人よりも先にできるかも!?
 

 
 

 


 

 

『ファースト・マン』
製作・監督/デイミアン・チャゼル 出演/ライアン・ゴズリング、クレア・フォイ、ジェイソン・クラーク、カイル・チャンドラー 配給/東宝東和
2018年/アメリカ/上映時間141分

2月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。
©Universal Pictures


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文=斉藤博昭 text :Hiroaki Saito
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