『アリータ:バトル・エンジェル』は、よくあるSF映画とは体感度が段違い!
『アバター』『タイタニック』という、興行収入の世界歴代1位&2位の作品を監督したジェームズ・キャメロンが、映画化を熱望していた、木城ゆきとのコミック『銃夢』。20年以上もの間彼が練り続けた脚本を、ロバート・ロドリゲス監督に託し、ようやく完成したのが『アリータ:バトル・エンジェル』だ!
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ムネアツなポイントは?
“驚異的なCGと実写の融合がハンパない!”
ジェームズ・キャメロンが手掛けた作品と聞けば、映像美への期待は当然ながら高いだろう。はっきりいって、その期待をはるかに上回っていると断言! なにせ映像のきめ細やかさは、過去のSFアクション映画と比べても圧倒的。主人公アリータはCGで、ほかの出演者たちは実写撮影しているわけだが、一緒に映っていても違和感はまるでなし。最新テクノロジーと、アナログのバランスが絶妙な効果を生み出している。このCGヒロイン、アリータは女優ローサ・サラザールの演技をパフォーマンス・キャプチャーして映像化したもの。これは『アバター』のナヴィ族と同じ手法なのだが、クオリティはさらにアップしている。
そしてこの映画、久々に3D映画の醍醐味を満喫させてくれる。アリータと強敵との激戦はもちろん、劇中で重要な見どころになる“モーターボール”というバトルレースは、3Dならではの迫力が味わえるから特に必見。サーキットを舞台に、ハイテク装備を身につけた選手たちがライバルを破壊しながらゴールを目指す過激なレースなのだが、スピード感はもはや体感に近いド迫力。爆発や破片が飛び散る様子など、臨場感はハンパなくアドレナリンが上がりっぱなしになるはず。これまで何度となく日本のコミックがハリウッドで実写化されてきたが、今回は、原作へのリスペクトと独自のアイデアが見事な化学反応を起こした一作になったといってよさそうだ。
【あらすじ】
はるか遠くの未来。世界は、選ばれた富裕層が暮らす空中都市ザレムと、地上のアイアンシティに分断されていた。アイアンシティのサイバー医師イドは、クズ鉄の山から300年前のサイボーグの頭部を発見。アリータと名付けられたそのサイボーグの少女は、300年前の記憶がフラッシュバックする中、最強の戦闘能力を覚醒していく。
『アリータ:バトル・エンジェル』
製作・脚本/ジェームズ・キャメロン 監督/ロバート・ロドリゲス 出演/ローラ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ 配給/20世紀フォックス映画
2019年/アメリカ/上映時間122分
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文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito