ネットフリックス『Rip/リップ』 この警官は悪徳か? 正義か? クライマックスまで謎めくクライムアクションに釘付け!
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現在のハリウッドの“名コンビ”を尋ねられたら、どの2人の顔が思い浮かべるだろう? 多くの人が、ベン・アフレックとマット・デイモンを挙げるのではないか。子供時代に友人となって以来、おたがいスター俳優になった後も私生活では大の仲良し。50代になった今、一緒に映画作りをする彼らの関係性は、ひとつの理想の姿でもある。
今から28年前の1998年、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞脚本賞を受賞したベンとマット。その後、2021年のリドリー・スコット監督作『最後の決闘裁判』で彼らは再び共同脚本を担当。そして2023年、ベンが監督でマットが主演を務めたの『AIR/エア』は、彼らが設立した製作会社“アーティスト・エクイティ”の第一弾作品となるなど、このところ2人は仕事でも急接近中だ。彼らの会社がネットフリックスと組んだの最新作が『Rip/リップ』。ベンとマットがW主演というスタンスで臨んでいるあたりも、2人の友情の深さを感じさせる。麻薬犯罪が多発するフロリダ州のマイアミで、警察の麻薬課(TNT)チームが、ある情報によって家宅捜査に入った場所から、信じがたい大金を発見する。犯罪組織が隠していたものであることは確実で、当然のごとく、その大金を巡って激しい攻防が繰り広げられていく。マットはチームのリーダー役で、ベンはその片腕と言っていい同僚を演じている。
タイトルのRipとは、押収金という意味。これはTNTが探すターゲットなのだが、警察官といえども人間。押収しようとした大金に目がくらみ、自分の懐に入れることもできるし、犯罪組織と裏で取引することも可能。本作で捜査にあたるTNTチームは5人だが、リーダーも含め、それぞれ怪しい行動をとったりして、どこまで正義の警官なのかわからない。さらに裏社会の面々、DEA(麻薬取締局)、FBIも絡み、一触即発のテンションが最後まで続く。そこが本作の面白さだ。押収した紙幣をきっちり数えたり、現場では外と連絡がとれないよう携帯電話をリーダーに預けるなど、麻薬犯罪捜査の知られざる実状もドラマにうまく当てはめているし、警察犬の活躍など細部まで見ごたえたっぷり。そして全編を通し、ベン&マットの長年の関係を役に重ねながら観れば、別次元の味わい深さも漂ってくるはずだ。
『Rip/リップ』配信中
原案・監督・脚本/ジョー・カーナハン 製作・出演/ベン・アフレック、マット・デイモン 出演/スティーヴン・ユアン、カイル・チャンドラー 配信/ネットフリックス
2026年/アメリカ/視聴時間112分
⚫︎謎解き好きがハマる傑作ミステリー!

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

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