2026.02.13 NEW
ヨルゴス・ランティモス監督の映画『ブゴニア』は、息が止まりそうなほどの衝撃に襲われる!
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この時期になると、アカデミー賞に絡む映画が日本でも続々と公開される。もちろんアカデミー賞“らしい”高尚な作品もあるが、作品賞ノミネートが10本になったことで、いい意味で“ブッとんだ”映画も評価されるように……。快作(怪作?)にして傑作。この『ブゴニア』はそんな一本だ。
勢いのある製薬会社のCEOで、雑誌の表紙も飾るほど有名人であるミシェルが、帰宅寸前、お面を被った2人組の男に襲われる。主犯格は、ミシェルの会社の末端で働くテディ。どうやら陰謀論者のようで、ミシェルをエイリアンだと信じ込み、地球から出て行けとに脅す。共犯者はテディの従弟ドン。テディの自宅に監禁されたミシェルの運命は? テディは何を信じているのか? やがて警察の捜査も広がっていき……。本作にはオリジナルがあり、2003年の韓国映画『地球を守れ!』という知る人ぞ知るカルト的作品。『ミッドサマー』などのアリ・アスター監督や『パラサイト 半地下の家族』の製作陣がプロデュースし、『哀れなるものたち』などつねに作品が高評価のヨルゴス・ランティモス監督と、超強力なチームが再生しただけあって、無双のインパクトとエンタメの面白さが究極で合体した印象だ。
もし『地球を守れ!』を観ていなければ、どうかそのままの真っさらな状態で向き合ってほしい。それくらい本作は、予想をはるかに上回る事態が次々と起こり、クライマックスには呆気にとられる人が続出するはず。あらかじめ期待してほしいのは俳優たちの演技で、この役でアカデミー賞主演女優賞ノミネートのエマ・ストーンは、髪を丸刈りにされるシーンにも体を張って挑戦。そして完全にヤバいキャラのテディ役で、ジェシー・プレモンスが文字どおりの怪演をみせ、そのヤバさは物語とともにどんどん加速さていく。息が止まりそうなほど衝撃の瞬間も何度か用意されるが、どこかユーモラスな会話や、映像や音のクールな使い方など、全方向に見どころがあり、意外に“観る人を選ばない”のが特徴。オープニング&エンドクレジットのフォント(書体)もおしゃれで、極上アートを鑑賞しながら奇々怪々な世界へ連れて行かれる感覚になれる!
『ブゴニア』2月13日公開
製作・監督/ヨルゴス・ランティモス 脚本/ウィル・トレイシー 製作・出演/エマ・ストーン 脚本/ウィル・トレイシー 出演/ジェシー・
2025年/アイルランド・イギリス・
⚫︎謎解き好きがハマる傑作ミステリー!

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

文=斉藤博昭 text:Hiroaki Saito
(C)2025 FOCUS FEATURES LLC.
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