映画『レンタル・ファミリー』 明日からの人生がちょっとだけ変わるかも、と思わせる温かさと優しさに満ちた良作!
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ここ数年、日本人俳優をハリウッド製作の映画やドラマで目にすることは日常風景になった。その逆パターンで、ハリウッドスターを日本に“お迎え”し、日本人監督とキャストが組んで作られたのが本作。とはいえ、これは日本映画ではなく、れっきとしたアメリカ作品。映画界のボーダーがどんどん無くなっていく流れを実感してしまう!
主演はブレンダン・フレイザー。『ハムナプトラ』シリーズなどで有名になり、特殊メイクで巨体に変貌した『ザ・ホエール』では見事にアカデミー賞主演男優賞を受賞。名実ともにトップスターの彼が、7年間、日本で暮らすアメリカ人俳優のフィリップ役を任された。満員電車では身体を小さくすぼめ、一人暮らしのアパートでコンビニのご飯を食べるなど、その姿はどこか寂しく、愛おしい。仕事の少ないフィリップが、日本独自のサービス“レンタル・ファミリー”に誘われ、依頼者の家族のフリをする物語。結婚式の新郎役や、受験を控えた少女の父親役など、持ち前の演技力を生かして仕事をこなす彼だが、それぞれ切実な事情を抱える依頼者との間にいつしか絆が育まれ……という、ある程度予想できる流れも、思いのほか素直に感動できる、実にウェルメイドが映画に仕上がっている。
監督のHIKARIは大阪出身だが、人気ドラマ『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』や『TOKYO VICE』を手がけ、現在はハリウッドが拠点。日本人の感覚と、アメリカ映画のテイストが、ここまで美しくブレンドされた映画は珍しいと言える。日本の歯磨き粉のCMに出るなど、前半からフィリップの日常と東京の風景がテンポよく展開し、一気に作品世界に入り込んでしまうはず。日本人キャストでは、かつての名俳優、長谷川喜久雄を演じる柄本明のシブい存在感が圧巻。英語のセリフが初めてにもかかわらず、特訓によって名演技をみせる柄本を見ていると、日本人俳優のさらなる海外での活躍を想像してしまうのでは? そして本作で描かれる“代理家族”ビジネスには、誰もがどこかで自分の家族や職場、友人関係を重ねやすくなっているので、明日からの人生がちょっとだけ変わるかも……。そんな温かさと優しさに満ちた良作だ。
『レンタル・ファミリー』2月27日 公開
製作・監督・脚本/HIKARI 出演/ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
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