ネットフリックス『ピーキー・ブラインダーズ:不滅の男』 裏社会一族のシビアな関係に背筋が凍る!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture Cinema
人気ドラマシリーズから、新作として一本の映画が作られるケースは多い。ドラマのファンなら絶対に映画版に興味が高まるし、逆にドラマは長いので敬遠していた人は、映画なら気軽に観られるので、そこからドラマ版への関心を高める…というメリットもある。本作もこのパターンで、見ごたえ満点の映画版を誕生させた。
2013年にイギリスのBBCで放映がスタートしたドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』は、1920年代のイギリス、バーミンガムを舞台に、暗黒街を支配する一家の攻防を描き、欧米で大人気に。2022年までにシーズン6が作られる。“裏社会の王”である主人公トミー・シェルビーを演じたのが、後に『オッペンハイマー』でアカデミー賞主演男優賞に輝くキリアン・マーフィー。今回の映画版は、第二次世界大戦が迫る1940年が背景で、隠遁生活を送るトミーの代わりに、息子のデュークが暗躍。ナチスドイツの思惑も絡んで、父子の確執や、戦時下の事件が息もつけないほどのテンションで展開していく。あの『ゴッドファーザー』も連想させる、裏社会一族のシビアかつエモーショナルな関係に、背筋が凍る瞬間が何度も!
ドラマ版を観ていなくてもまったく問題ない、この映画版。ストーリーは20年後だし、基本の人間関係もすぐ把握できるような“親切設計”の脚本、さらに戦時下のイギリスを見事に再現した映像で、たちまちその世界にトリップしてしまうのは確実だ。イギリスを混乱に陥れるナチスの作戦など、戦争映画ファンに強くアピールする要素もあり、銃撃や爆発など当時のリアリティを追求したアクション場面も必見。過去のトラウマにも悩むトミー役でキリアン・マーフィーの悲壮な演技が胸に迫るが、息子デューク役のバリー・コーガンが、またしても過激な暴走を体現する。イギリスの若手ではダントツの“くせ者”俳優のコーガン、この先、どこまでコントロール不能のレベルへ到達するのか? かつてのショーン・ペンあたりを重ねる人も多いだろう。そして映画版の後、1950年を舞台にした後日譚が新シリーズで製作される。トミーとデュークが迎えた衝撃的な運命の未来を、ぜひ想像してほしい!
『ピーキー・ブラインダーズ 不滅の男』配信中
原作・脚本/スティーヴン・ナイト 製作・出演/キリアン・マーフィ 出演/レベッカ・ファーガソン、ティム・ロス、バリー・コーガン 配信/ネットフリックス
2026年/イギリス/視聴時間114分
⚫︎謎解き好きがハマる傑作ミステリー!

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)
Apple TV『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』シーズン2を観る
© NETFLIX, INC. AND IT'S AFFILIATES, 2026. ALL RIGHTS RESERVED.






























































