映画『これって生きてる?』ブラッドリー・クーパーが監督の才能を見せつける一作!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture Cinema

ロバート・レッドフォード、クリント・イーストウッド、メル・ギブソン、最近はマギー・ギレンホールのように、俳優としてトップスターの地位を築きながら、監督業に進出し、そちらでさらなる大成功を収める人もいる。ブラッドリー・クーパーも、その一人。『ハングオーバー!』シリーズや『アメリカン・スナイパー』で演技の幅をみせていたクーパーは、この監督3作目で“名匠”の域に入ったと言っていい。
ブラッドリー・クーパーが監督としてスゴいのは、過去2作『アリー/スター誕生』と『マエストロ:その音楽と愛と』が、両方ともアカデミー賞作品賞ノミネートに到達している点。その2作では自身も主役、あるいはその相手役を演じていたが、今回の『これって生きてる?』は出演しているものの、あくまでもサブキャラ。監督業に徹した印象だ。過去2作は、ともにエンタメ業界が舞台。今回もスタンダップコメディの世界が描かれるのだが、そこはあくまで背景。軸となるのは、危機を迎えた中年夫婦のドラマだ。2人の子供の父であるアレックスは、妻のテスと別れることを決め、ふらりと足を踏み入れたコメディクラブに飛び入り出演。ステージでのトークに生きる喜びを見出していく。
過去2作の例からすると、本来ならアレックス役はブラッドリー・クーパー自身が演じたかったはずだが、それをあえてウィル・アーネット(彼もコメディの名手)に任せた。外見が少し似ているとはいえ、要所でクーパーが演じているかのように錯覚させるのは、監督の思いが強く宿っているから? そして見どころのひとつが、アレックスの話芸をめざめさせる、NYのクラブのシーン。その賑やかで、親しみやすい雰囲気に、映画を観ているわれわれもスタンダップコメディの魅力に自然と引き込まれる。“お笑い”文化のアメリカと日本の違いも楽しめるはず。主人公のドラマから、ある程度、年齢を重ね、“今さら何か新しいチャレンジをしても”などと迷ってる人の背中を押してくれる作品だが、別居を始めて以後の多感な息子たちとの関係、妻テスの立場、親友夫婦との切実な会話など、あちこちで感情移入を誘うポイントが用意される、まさに“大人の映画”だ。
『これって生きてる?』4月17日公開
監督・脚本/ブラッドリー・クーパー 脚本/ウィル・アーネット、マーク・チャペル 出演/ウィル・アーネット、ローラ・ダーン、アンドラ・デイ 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
⚫︎謎解き好きがハマる傑作ミステリー!

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)

4月23日発売。2090円(発行/日之出出版 発売/マガジンハウス)
©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.








































































