映画『ゼイ・ウィル・キル・ユー』 悪魔崇拝者たちとの死闘が愉快、痛快!
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そのジャンルの第一人者である監督がプロデューサーにまわり、気鋭の才能にメガホンをとらせる。映画界の“新陳代謝”に挑むケースが多々あるが、『ゼイ・ウィル・キル・ユー』は、そのチャレンジ精神がみなぎった豪快な一作になったと言えそうだ。
プロデューサーを務めたのが、『IT/イット “それ”が見えたら終わり。』などを大ヒットさせたアンディ・ムスキエティ監督。ホラーの最先端クリエイターである彼が姉のバーバラと製作会社を設立し、大手スタジオのスカイダンスと一緒にホラーレーベル“Nocturna”を立ち上げた。その記念すべき第1作で、アンディらが白羽の矢を立てたのが、ロシア出身のキリル・ソコロフ監督だ。日本ではまだ無名だが、各国のファンタスティック映画祭でその才能を絶賛され、満を持してのハリウッドデビューとなる。舞台はNYマンハッタンの高級マンション。金持ちやセレブが暮らし、専属のメイドが何人も共同生活を送っている。しかしそこは、悪魔崇拝者たちの巣窟。住人たちはつねに“生け贄”を探しており、新たなメイドとして雇われたエイジアが標的に……。物語&設定とも超過激な予感を漂わせつつ、全キャラの暴走ぶりは予想をはるかに超え、呆気にとられるほど!
本作を観て、タランティーノの『キル・ビル』を思い出す人も多いかも。エイジアとマンションの悪魔崇拝者たちの戦いには、さまざまなスタイルが駆使され、リミッターを外したアクションが、怖さたグロさを通り越し、思わず笑っちゃう痛快さも備えるからだ。ソコロフ監督は日本の時代劇やアニメの大ファンで、『座頭市』や『カウボーイビバップ』などからの影響を告白。演出には粗っぽい部分があるものの、CGではなく、本物の炎を使ったバトルシーンなど、他の映画とは明らかに一線を画す新鮮な魅力を放つのも事実だろう。撮影は南アフリカで行われ、壁や天井などを自在に移動できる巨大セットが建造。ダイナミックな映像に結実した。エイジアを演じる『デッドプール2』のザジー・ビーツを中心に、「ハリーポッター」シリーズのトム・フェルトンら俳優たちのテンション高い激演に、最後の最後まで目が離せなくなるはず。
『ゼイ・ウィル・キル・ユー』5月8日公開
製作総指揮・監督・脚本/キリル・ソコロフ 出演/ザジー・ビーツ、マイハラ、パターソン・ジョセフ、トム・フェルトン、ヘザー・グラハム、パトリシア・アークエット 配信/東和ピクチャーズ、東宝
2026年/アメリカ/上映時間94分
(C)2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved







































































