異色サスペンス『THE GUILTY ギルティ』はスナック菓子禁止!?
かつて「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」と怒ったのは『踊る大捜査線』の青島刑事。しかしこれは、“現場”に駆けつけない人間の物語。緊急通報指令室の男が、耳で受け取る情報を頼りに事件を解決するのだ。というわけで、鑑賞中はバリバリ、ポリポリ音立てないでね。
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture
『THE GUILTY ギルティ』
ムネアツなポイントは?
“音声だけが頼りの巧妙な世界観!”
誘拐された女性が見知らぬ青年に電話で助けを求める『セルラー』、通報センターを舞台にした韓国ドラマ『ボイス~112の奇跡~』など、似たシチュエーションの作品は過去にもある。しかし、明らかに他と違う点がある。それは本作が“現場”を一切描いていないということ。なぜなら、「音声というのは、誰1人として同じイメージを思い浮かべることがない」という事実からアイデアを練ったから。今回が長編デビューだという新鋭監督グスタフ・モーラーは、そんな斬新な世界観の中で、観客の想像力を巧みに操り、サスペンスの世界へと引きこんでいく。
電話越しに聞こえる女性の不安げな声を耳にすれば、大抵の観客は「アスガー、なんとかひらめいてくれ!」と思うはずだ。しかし、一筋縄でいかないところが本作の醍醐味。観客は、監督が練り上げた巧妙過ぎる世界に翻弄されることに。現に、いち早く上映されたサンダンス映画祭では予想を超える展開に熱狂が起き、観客賞を受賞。魅了された1人であるジェイク・ギレンホールはリメイク権を獲得し、ハリウッド版に主演することも予定されている。その熱狂の理由は、上映時間88分を体験すれば必ず分かる!
『THE GUILTY ギルティ』
監督・脚本/グスタフ・モーラー 出演/ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン 配給/ファントム・フィルム
2018年/デンマーク/上映時間88分
2月22日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。
「映画通ですね!」と言われたい人はコチラもどうぞ!
●過酷な状況でもあきらめずに生き残れ!サバイバル映画5選!
●”頼れる男”といわれるためのレスキュー映画5選!
●男の友情にグッとくるバディ映画5選
●男の美学がわかる映画5選
●予測不能なドンデン返し映画5選
●希望が持てるカムバック映画5選
●絶望的な状況でも希望が持てる大脱出映画5選
●詐欺犯罪映画5選
●もしものための人質奪還映画5選
●思わず歌って踊りたくなるミュージカル映画5選
●権力に挑んだ男の映画5選
●理想の男の引き際映画5選!
●出発(想定)前に観るべきSF映画5選!
●麗しき師弟映画5選
●展開から目が離せない冒険映画5選
●監督の作風がよくわかる映画5選!
●食欲をそそるグルメ映画5選!
●男の生き様映画5選!
●西海岸の風を感じる映画5選!
●ソーカイで、ツーカイな旅映画5選!
●怖〜いホラー映画5選!
©2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S