『マイル22』が描く米特殊部隊が超リアル!
こんな気分で映画を選んだことはないだろうか? 「この人主演であれば、この映画は間違いない!」と。なかでもアクション映画でそう思われるのは特に難しい。演技力だけではない肉体まで駆使しなければいけないからだ。しかし、ここ近年、間違いなくそう思わせてくれる俳優がいる。それがマーク・ウォールバーグだ。『トランスフォーマー』シリーズなど肉体の限界に挑む作品でこそ真骨頂が発揮される、そんなマークの最新作がコレだ。
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『マイル22』
ムネアツなポイントは?
“米特殊部隊の戦術シーンのリアルさに驚愕!”
タイトルが意味するのは、主人公たちに課された過酷なミッションの移動距離(22マイル=35.4km)のこと。舞台はアジアの架空の国、インドカー。世界を震撼させる危険な物質が盗まれ、CIA機密特殊部隊がその重要な手がかりを知る男をアメリカに亡命させようとする。インドカーのアメリカ大使館から移送機が待機する空港までの距離はわずか22マイル。しかし、CIAの精鋭たちによる重要参考人の護送には、信じがたい困難が待ち受けていた……。
今作の最大の見どころは、CIAが展開する作戦をリアルに描いたところ。まずは、マーク・ウォールバーグ演じる主人公ジェームズを中心とした実戦部隊“チャイルド”のあざやかな戦闘ぶりに、冒頭から驚かされる。ロシア諜報組織の隠れ家を急襲するシーンで、室内を制圧後に予想もしない敵の反撃に遭遇。混乱する状況の中でも、敵の“確保”から“殺害”への指示変更などを冷静に確認し、仕留めていく。銃器の扱いも含め、戦闘場面の生々しさは超級だ! ミッション完遂後は、地元警察に正体がバレないように、証拠や痕跡を一切残さずに立ち去る。そんな完璧な仕事人ぶりにもリアリティを感じるはず。
さらに、後方支援部隊マザーの戦術の緻密さも感動ものだ。チャイルドのメンバーの肉体に埋めこんだマイクロチップで、彼らの心拍数や血圧までをも完全管理。そのデータの変化によってリアルタイムに作戦を変更するのだ。軍用無人機でとらえた上空映像や、ハッキングした防犯カメラの映像を瞬時に解析し、チャイルドを支援。マザーの臨機応変な指令ぶりは驚きどころか衝撃的。もちろん、これは映画オリジナルストーリー。部隊も架空ではあるのだが、実際のネイビーシールズやCIA工作員、PCエキスパートらがコンサルタントとして本作に参加。各描写にリアリティを持たせている。そんな度肝を抜かれるシーンの連続に、アクション映画にうるさいファンも開いた口が塞がらないかも!?
『マイル22』
原案・脚本/リー・カーペンター 監督・脚本/ピーター・バーグ 出演/マーク・ウォールバーグ、イコ・ウワイス、ジョン・マルコヴィッチ、ロンダ・ラウジー 配給/クロックワークス
2018年/アメリカ/上映時間95分
1月18日(金)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
©MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.
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photo by AFLO