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CULTURE カルチャー

2019.04.27


レジェンドの父を持つパンクな次世代サーファー

世界的に有名なレジェンドサーファーである父の影響で波乗りをはじめ、現在は地元を拠点にプロサーファー、そしてミュージシャンとしても活躍するフォード。適度に力が抜けていて能天気に見えるが、最近では自身のアパレルブランドにも力を注ぎ、アーティストとしての才能も開花させる注目の次世代サーファーなのだ。

●今月のサーファー
フォード・アーチボールド[FORD ARCHBOLD]

生まれながらのサーフエリート


彼の苗字を聞いてピンときた人もいるのでは? 今回バイオグラフィーを探るフォードの父は、世界的に有名なサーファーであるマット・アーチボールド。そんな生ける伝説である父に手ほどきを受け、波乗りの腕を磨いてきた彼の素顔とは、一体どんなものだろうか?
 
フォードが育ったのはニューポートビーチ。西海岸屈指のサーフタウンであり、波乗りとの出合いも早かった。

「たしか僕が9歳のとき、ニューポートビーチで父から教わったんだ。しばらくすると、地元の友人と毎日のように通っていたね」

その後、父のマットがハワイのノースショアにも拠点を構え、フォードも父と一緒にニューポートビーチとノースショアを行ったり来たりしながら、両方の土地でスキルアップしていった。ノースショアといえば、サーフィンの世界大会が開かれる聖地。冬には巨大な波が立ち、世界中のサーファーが押し寄せることでも有名だ。一方、カリフォルニアのニューポートビーチもサーフィンの歴史が深く、多くの有名サーファーを輩出。フォードが幼少の頃は、アンドリュー・ドヘニーなどの個性的なサーファーたちとよく一緒に海に入ったそうだ。そんな、多様なサーフ環境で育ったせいか、フォードのライディングは父のそれと少し異なる。180㎝の長身ながらもショートボードを悠々と乗りこなす彼は、ポップかつパンクな印象。プロサーファーでありながら、コンペティションには興味を示すことなくフリーサーファーとして活躍している。一方、父のマットといえば、’80年代後半から活躍し、あのケリー・スレーターとチャンピオンの座を競い合い極限まで攻め続けたフリーサーファー。ラディカルな彼のライディングは、当時のサーフィン界に衝撃を与えた。はたから見るとかなり対照的なスタイルの父子だが、フォードはこう語る。

「ライディングはもちろん、父のライフスタイルすべてに影響されているんだ。たとえば、ホットロッドを自分でビルドしたり、ファッションにもいつも気を使っていたり、とね」

彼にとって父は波乗りだけでなく、生き方の師といえるのかもしれない。実はつい先日、父が住むサン・クレメンテの家の離れに引っ越して、共同生活を再開したばかり。一緒に海に入る機会は以前ほどないというが、2人の間にはしっかりと絆が結ばれているようだ。

「最近は僕が父にギターを教えているんだ。父は『思ったより難しい』と言っていたけれど(笑)、大人になった今、今度は自分が父になにかを返すことができてとても嬉しいんだ」


音作りも、波乗りと同じスタイル⁉


ニューポートビーチはカルチャーが盛んな場所で、アーティストサーファーも多く住んでいる。フォードも実はその1人。同じくここをホームとして活躍しているフリーサーファーでアーティストのアレックス・ノスト率いるオルタナティブ・パンクロックバンド“トゥモローズ・チューリップ”のベーシストとして忙しい日々を送っている。昨年は、サンフランシスコはじめ、アメリカ国外では日本でもライブツアーを行い、盛況を博したのだとか。

「アレックスは僕と同じニューポートビーチのローカルだけど、実は仲よくなったのは大人になってからなんだ。音楽はもちろん、ヴィンテージが好きなところなど好みの世界が似ていて、自然にセッションするようになったよ」

そんなソウルメイトともいえるアレックスと一緒に、最近はフォードも音作りに積極的に参加。アルバム制作にも熱を入れている。この冬にリリースされたアルバムは、ジャケットのアートワークもフォードが手掛けた。そんな多才なフォードが影響を受けた音楽は、“ベルベット・アンダーグラウンド”や“ソニック・ユース”をはじめ、パンク色のあるオルタナティブ・ロック。まさに彼のファッションやキャラクターそのものであり、ライディングにも通じる世界観なのだ。多方面に興味があるようで、芯がブレないところも、フォードの魅力なのかもしれない。


パーティボーイはアーティストに

かつてはニューポートビーチでパーティ三昧だったというフォード。海から上がってはいつも仲間たちと賑やかに楽しんでいたそうだ。フォードの家にも多くのサーファーが集まり、そこはちょっとしたパーティ会場のようになっていたほどだとか。しかし、2年前からライフスタイルを一変。もっと1人の静かな時間を大切にするようになった。

「以前は人脈を増やしたり仲間と繋がることに時間をたくさん費やしていたけれど、今はスケッチやコラージュなど、自分だけの創作のために時間を費やしているよ」

彼のライフスタイルを変える要因となったのが、2年前に立ち上げた自身のアパレルブランド〈スプン・スピリット〉だろう。デザインからシルクスクリーンなどの作業まで1人でこなしているという。引っ越してきたばかりの彼の部屋の一角は大きなワークスペースが確保され、そこにはアイデアソースとなる雑誌の切り抜きやポスターなどがディスプレイされている。実際にどうやってコラージュを制作するのか作業風景を見せてくれたフォード。手作業でコラージュしたものをスキャンしパソコンに取りこんでいる姿はとても楽しげで、まさに心が充実している状態に見えた。とはいえ、なぜ自分のブランドを立ち上げようと考えたのだろうか?

「トリップから帰ってきたある日、自分のラッシュガードにカスタムするためになんとなくノートに落書きしていたんだ。完成後、 Tシャツにプリントしてみよう! とひらめいて、シルクスクリーンでTシャツにプリントしたら予想以上にいい感じに出来上がったんだ」

そんな偶然ともいえる流れで、2年前に自身のブランドを設立。現在日本とも取引があり、ファンも急増中だという。そんな彼の次なる目標は、自身のバンドとブランド、そしてサーフィンを融合させたビッグツアーを展開すること。能天気に見えて、“やるときはやる男”。そんなフォードの今後の展開にますます目が離せない。

ホームポイントはココ!
リバージェッティー[RIVER JETTIES]
オレンジカウンティの中でも大規模なニューポートビーチが彼のホーム。ポイントが点在する場所だが、なかでもピアの北側に位置するスポット、通称“リバージェッティー”がお気に入り。基本的にロングからショートまで楽しめる
 

自らシルクスクリーンプリントを手掛ける〈スプン・スピリット〉のTシャツ

フォードが波乗りをはじめた頃に撮影された写真がエントランスに。この頃から父マット(写真左)のファッションセンスにも影響を受けていた

リラックスしているときには好きなレコードをかけて自分の世界に浸る

愛用のギター。アットホームなスタジオのような自室で気が向くと何時間でも曲作りに励むとか

愛車〝ダッジ・ラム〞にはサーフボードを常備。たくさん載るからサーフトリップにも最適。内装はヴィンテージレッドにカスタムされている

ガレージに設置されたシルクスクリーンセット。最初はインクがうまくのらず大変だった思い出があるそう

 

Information

雑誌『Safari』6月号 P258・259掲載

“波乗り一代記の記事をもっと読みたい人はコチラ!

写真=桝田はやと 文=高橋百々
photo : Hayato Masuda text : Momo Takahash(i Volition & Hope)

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