初代ボンドの
クラシックな愛用時計とは?
「ジェームズ・ボンドを演じた俳優といえば?」との問いに、「ショーン・コネリー」と答える人は、なかなかの映画通。そう、最新作が公開される『007』シリーズで、栄えある初代ジェームズ・ボンドを演じたのがショーン・コネリーだ。番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を含めると計7作品でボンドを演じ、人気シリーズへと成長させた最大の功労者だ。2012年のアニメ作品『ビリーじいさんのミラクル救出大作戦』で製作総指揮と声を担当して以来、出演作はないのだが、それでも大スター。外出すれば、カメラマンにパチリとされるわけ。で、その1枚で気になったのが手元! 大ぶりなタイムピースは、もしかしてあのブランド?
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SEAN CONNERY[ショーン・コネリー]
ショーン・コネリーの右腕にある、タトゥー以上に存在感を放っているのは〈パネライ〉の“ラジオミール 8 デイズ 45mm”。その特徴はクラシックな雰囲気を醸すシンプルな見た目。
ラジオミールといえば、〈パネライ〉の歴史を作ったブランド初の自発光防水時計。そもそもラジオミールという名前は、〈パネライ〉がフランスで特許を取っている自発光夜光塗料の名称。それを塗布した水中用計器を、イタリア海軍が多数採用。それがきっかけとなり1938年に海軍へ納入したタイムピースが現在のラジオミールのルーツだ。
そのあたりを詳しく知りたい人は、『Safari Online』の記事『〈パネライ〉ラジオミール “PANERAI RADIOMIR”』へどうぞ。
で、そんな軍用モデルとしてのDNAを受け継ぐ、こちら。45mmとケースが大ぶりなのは、軍の潜水士がミッションを遂行できるよう防水性と耐衝撃性を追求したことに由来。クッション型なのも、初代からの伝統。それをポリッシュ仕上げで丁寧に磨き上げている。
ダイヤルは、こちらも初代と同じ2針で4方向アラビア数字を採用。海中での視認性を高めようと試行錯誤した結果、誕生したものだ。6時位置には“8 DAYS”の文字が。これは約8日間のパワーリザーブを有しているという意味。見た目はシンプルだけど、タフで機能性に優れたモデルなのだ。
残念ながら、ショーン・コネリーが着用しているものは、旧モデル。入手は困難な状況だが、定番モデルなので改良型なら購入可能。外装はほとんど同じで、ムーブメントを自社製造に変更したものだ。
ケース径45mm、手巻き、SSケース、カーフストラップ。63万円(パネライ/オフィチーネ パネライ)
初代ラジオミールの魂を継承する“ラジオミール 8 デイズ 45mm”。それを初代ボンドのショーン・コネリーが愛用しているなんて、なんとも嬉しくなるお話。だって、おそらく、初めて作り上げることの大変さやリスペクトの思いから、着用しているはずだから。な〜んてことを想像するのも、時計好きにとっては一興じゃない!?
●オフィチーネ パネライ
TEL:0120-18-7110