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CULTURE カルチャー

2025.10.12


Bリーグ発足前夜から日本のバスケを牽引してきたレジェンド【五十嵐 圭】、バスケ選手としての覚悟を決めたプロ1年めの世界戦!

新潟アルビレックスBBの司令塔としてコートに立ちながら、社長補佐や強化部長補佐という立場でもチームの再起に挑んでいる五十嵐 圭。バスケ人生における分岐点であると感じながら戦った日本代表戦で、レジェンドが得たものとは?

バスケットボール選手 五十嵐 圭
1980年、新潟県生まれ。2003年に日立サンロッカーズ入団。三菱電機ダイヤモンドドルフィンズを経て、2018-19シーズンに新潟アルビレックスBBで地区優勝に貢献。2021年に群馬クレインサンダーズに移籍し、2024年に新潟アルビレックスBBに復帰。 

 田臥勇太と同い年のレジェンドにして、今なおBリーグのコートで躍動する五十嵐 圭が長いキャリアにおける分岐点として語ってくれた試合。それは2006年に日本で開催された世界選手権(現FIBAワールドカップ)だ。

「それ以前もユニバーシアード(国際大学スポーツ連盟主催の国際総合競技大会)などで代表として戦った経験はありましたが、世界選手権という大きな舞台でA代表のスターターとしてコートに立ったのは、はじめてでした。しかも大会自体が日本開催ということで、地上波でも試合が中継された。当時はバスケットボール自体が今ほど認知されていなかった時代なので、それまでのバスケ人生で味わったことのない注目度の高さがとにかく衝撃的で。5000人以上の観客の前で試合をするという経験もほとんどなかったですし、注目度の高い国際大会で日の丸をつけ、中心選手としてコートに立った時のあの感覚は忘れられません。ひとつの夢が叶った試合であり、日の丸をつけて戦うことの責任感や重みを感じた試合でもありました」

加えてその年は、プロ転向を決意した年でもあった。当時のトップリーグである日本バスケットボールリーグを構成するチームは、五十嵐が所属していた日立サンロッカーズを含め、そのほとんどが実業団チームだった。五十嵐自身も日立の関連会社の社員として日中は得意先への営業、夜にバスケットという生活を送っていたが、4年めを迎えたこの年に社員選手からプロ契約に転向した。

「大会前の6月に、自分自身を追い込む意味でチームとプロ契約を結びました。セカンドキャリアも考えて社会人を経験する道を選び、それによって多くのことを学びましたが、そこからバスケットボールだけで生きる決意をし、はじめて立った大舞台のコートという意味でもこの大会は大きな分岐点になっています」

大会では初戦で強豪・ドイツと対戦。

「当時のドイツ代表は、2006-07シーズンにNBA最高の栄誉であるレギュラーシーズンMVPを受賞したダーク・ノヴィツキーがいるチームで、前年の欧州選手権で準優勝した強豪中の強豪。最終的に11点差(70-81)で負けてしまいましたが、力の差がかなりあると思っていたものの、途中までは1点差くらいの僅差で試合を運ぶことができた。当時の日本代表はジェリコ・パブリセヴィッチHCのもとで4年計画の強化に取り組んでいましたが、世界との差が少し縮まった手応えのようなものを得たことで、やはり彼とやってきたことは間違いではなかったと思え、それが自信にも繋がりました。一方で、1次ラウンド突破がかかったニュージーランド戦では、前半18点リードしながらも57-60で敗れる結果に。前半は僕がジェリコ体制で戦った試合の中でも一番といえるくらい完璧な出来で、この試合に勝って日本を変えるという気持ちで挑んだのですが、そんなに簡単ではなかった。僕自身が司令塔として、自分がなんとかするというプレイヤーになりきれてなかった。あのときに味わった思い出したくないくらいの悔しさが、今もバスケットを続けている理由のひとつになっていると思います」

分岐点の世界選手権を経て、今シーズンでキャリア23年めを迎える五十嵐は、昨シーズンから2018-19シーズンに中地区優勝を果たした新潟アルビレックスBBに4シーズンぶりに復帰。五十嵐が移籍後、B3まで降格してしまったチームを再建する戦いに選手兼社長補佐兼強化部長補佐として挑んでいる。

「昨シーズンは、チームが落ちるところまで落ちてしまったところからB2に昇格できるチャンスを手にするところまではいけたのですが、それをものにすることができなかった。その意味で僕自身の責任や不甲斐なさを感じていますが、一方でここ数年離れてしまっていた地元のみなさんが会場に駆けつけてくれるように。少しずつではありますが、スポンサーさんを含めたチームを支えてくださるみなさんが戻ってきてくれていることを感じることができた。この歩みを止めないためにも、まずはB3での優勝を目指したい。やはり一番わかりやすいのは、ブースターのみなさんに勝利を届けること。勝つことで注目をしてもらえて、会場にも足を運んでもらえる。Bリーグは2026年の“B.革新”によって新体制となりますが、新たに創設されるトップリーグのBプレミアでチームが将来的に戦えるようになることも見据え、一歩一歩前に進んでいきたいと思います」

アーティスト 田村大
1983年、東京都生まれ。2016年にアリゾナで開催された似顔絵の世界大会であるISCAカリカチュア世界大会で、総合優勝。アスリートを描いた作品がSNSで注目を集め、現在のフォロワーは10万人以上。その中にはNBA選手も名を連ねる。Instagram:@dai.tamura

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Information

※『Safari』11月号254〜256ページ掲載

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イラスト=田村 大 構成&文=遠藤 匠
illustration : Dai Tamura composition&text : Takumi Endo
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