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CULTURE カルチャー

2026.01.03


キュートでアクションもできる新世代ミューズ!アナ・デ・アルマス出演映画6選!

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
製作年/2021年 原作/イアン・フレミング 監督・脚本/キャリー・ジョージ・フクナガ 出演/ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ

短いシーンながら強烈なインパクトを残した!
いま世界で最も勢いのある女優は誰か? その答えに“アナ・デ・アルマス”を挙げる人は多いだろう。キューバ出身のアナは、スペインの映画やドラマで活躍。そこからハリウッドへ進出したわけだが、日本も含め世界的に大ブレイクした作品といえば『007』のボンドガール役だろう。ダニエル・クレイグの最後のジェームズ・ボンド役となった本作で、アナは出身地と同じキューバの新米エージェント、パロマを演じた。ボンドがミッションで訪れたキューバで、彼のサポートを務めるのがパロマだ。

登場した瞬間は、新米エージェントということで頼りないムードを漂わせるパロマ。しかもブラックのドレス&ハイヒールで動きづらそう……という予想をあっさり覆し、ボンドとともにキレ味満点のアクションで華麗な連携を見せ、そのギャップで興奮させる。頭脳プレーも鮮やかなうえに、ボンドとの掛け合いはユーモアもたっぷり、そして去り際もカッコいい。パロマが活躍するシーンは短いが、本作を観た多くの人がパロマを演じたアナ・デ・アルマスの可愛さに心を奪われてしまった。終盤がドラマチックな流れになる分、前半でのこのボンドとパロマの闘いが強烈なインパクトを残すことに。 

 
 

 
ブロンド

『ブロンド』
製作年/2022年 原作/ジョイス・キャロル・オーツ 製作/ブラッド・ピット 監督・脚本/アンドリュー・ドミニク 出演/エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナベイル 

モンローに扮し渾身の演技を披露!
『007』のボンドガールでアクションの才能を見せつけたアナ・デ・アルマスが、渾身の演技にチャレンジしたのが『ブロンド』。演じたのは、あのマリリン・モンロー。ハリウッドの伝説的スターで、20世紀の“セックス・シンボル”と称される存在だ。もともと黒髪のアナがブロンドに染め、ヘア・メークでマリリンそっくりに変身(マリリン自身のブロンドも、じつは染めたもの)。数々の名作を残しながら、わずか36歳で不可解な死を遂げた人生を、文字どおり体当たりで演じきったアナは、本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされる。

母親が精神を病んだことで孤児院に入り、里親に引き取られたノーマ・ジーン(マリリンの本名)が、ハリウッドでピンナップガールとして注目され、映画出演への道が切り開かれる。メジャーリーグのスター、ジョー・ディマジオとの結婚など事実どおりの部分もあるが、フィクションも多く盛り込まれ、その中にはハリウッド2大名優、それぞれの息子と3人で愛を交わす生活なども描かれる。かなり過激なラヴシーンも用意され、アナも大胆なヌードを披露。結果的に、この『ブロンド』は物議を醸したが、全編ほぼ出ずっぱりのアナ・デ・アルマスの魅力にノックアウトされるのは確実だ。 

 
 

 


『バレリーナ The World of John Wick』
製作年/2025年 製作総指揮・出演/キアヌ・リーヴス 監督/レン・ワイズマン 脚本/シェイ・ハッテン 出演/アナ・デ・アルマス、アンジェリカ・ヒューストン、ガブリエル・バーン、ランス・レディック 

『ジョン・ウィック』のスピンオフ作で主役に!
無骨でパワフルな動きをみせたジョン・ウィック。その殺し屋のイメージを、今回は一変させる。肉体はスレンダーで柔軟性が抜群。ただし最強の殺し屋としては発展途上のイヴ。しかしジョン・ウィックとの共通点もあり、それは周囲を寄せつけない孤高のムードと、敵の動きを瞬発的に察する“野獣的”センスだ。子供時代に父親が殺され、その復讐心から暗殺者を養成する組織に入ったイヴ。クラシックバレエと暗殺のテクニックの両方を身につけた彼女は、大人へと成長し、復讐の手がかりをつかむ。イヴが訓練を受ける組織“ルスカ・ロマ”は、かつてジョン・ウィックも学んだ場所。時系列としてはシリーズ3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』あたりと考えられ(同作にはバレエダンサーも登場)、ジョンとイヴの接点も描かれながら、怒涛のバトルへとなだれ込んでいく。

イヴ役のアナ・デ・アルマスは、全編にわたってハードな格闘に挑み、観ているこちらを痺れさせる。パワーというより柔軟性で相手の関節を攻撃し、スケート靴から食器まで瞬発的に何でも武器にするなど、戦闘のスタイルに説得力がある。その激しくも華麗な動きと、どこかあどけなさも残るアナの顔立ちのギャップもたまらない! 
 

  

 
ノック・ノック

『ノック・ノック』
製作年/2015年  製作総指揮・出演/キアヌリーヴス 製作・監督・脚本/イーライ・ロス 出演/ロレンツァ・イッツォ

本作でキアヌがアナの才能に注目!
アナ・デ・アルマスは大ブレイクする前から、数多くの個性的な映画に出演してきたが、ひとつオススメを挙げるとしたら、この『ノック・ノック』か。夢を叶えるためにLAへ移住したアナにとって、ハリウッド映画で初公開となった記念すべき一作。しかも、かなり強烈なインパクトのストーリーだ。妻子が旅行に出て、一人で留守番をしている建築家のエヴァン。そこに2人の見知らぬ美女が「大雨に遭った」と駆け込んでくる。親切心で家に入れたエヴァンだが、彼女たちは全裸になって挑発。エヴァンは、その罠にハマってしまい……。『ホステル』などの鬼才、イーライ・ロスが監督なので、この後、衝撃の展開が待ち受ける。

エヴァン役はキアヌ・リーブス。彼の“いい人”イメージも重なって、翻弄される姿に思わず同情してしまうが、美女の一人を演じるアナの大胆&過激な演技に唖然とさせられるはず。当時のアナはまだ英語が完璧ではなく、少したどたどしいセリフの発音が逆に新鮮かも。本作でアナの才能に感心したキアヌは、次の主演作『エクスポーズ 暗闇の迷宮』に彼女を推薦。ここからアナのハリウッド快進撃がはじまった。

 
 

 
ブレードランナー 2049

『ブレードランナー 2049』
製作年/2017年 製作総指揮/リドリー・スコット 監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ 脚本/ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン 出演/ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト

美しきAIという難役に挑戦!
アナ・デ・アルマスにとって、ハリウッドで初の大作出演になったのが、あの伝説のSF映画、35年ぶりの続編だ。タイトルどおり舞台は2049年。人造人間の“レプリカント”が労働者として社会に溶け込む世界で、危険なレプリカントを探すのがブレードランナーと呼ばれる捜査官。その一人で、LA市警の“K”が信じがたい事件に巻き込まれていく。K役は『ラ・ラ・ランド』などのライアン・ゴズリングで、前作のブレードランナー、デッカードを演じたハリソン・フォードも登場し、過去の秘密が明らかに。荒廃した未来社会の風景、その衝撃は前作以上かもしれない。

アナ・デ・アルマスは、Kを自宅で待つ恋人、ジョイというキャラクターを演じている。毎日の仕事を終えたKに癒しを与え、家事もこなすジョイは、人間の女性そのものの外見ながら、実体はAI搭載のホームオートメーションシステム。いま何かと話題のAIが、未来ではこのジョイのような姿で現実になるのか……と妄想もふくらむ。ジョイはAIと言っても、感情をそれなりに表現。とくに無邪気さや内に秘めた悲しみをKに伝える瞬間は、人間とAIの微妙なボーダーラインに不思議な感覚にさせられる。アナ・デ・アルマスは、この美しきAIという難役に見事にハマり、本作のキャンペーンで2度目の来日も果たした(初回はスペイン映画祭のラテンビート)。 

 
 

 
ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
製作年/2019年  製作・監督・脚本/ライアン・ジョンソン 出演/ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、ジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソン

重要な鍵を握る看護師マルタを好演!
極端でセンセーショナルなもの、また小悪魔的なキャラが目立つアナ・デ・アルマスだが、いい意味で飾り気のない彼女が観られる貴重な一作。大富豪の作家が謎の死を遂げ、家族全員が殺人の容疑者となるミステリー。アナは大富豪の世話をしていた看護師のマルタを演じた。家族にとってマルタは外部の人間ながら、被害者の日常をよく知っている。探偵のブノワ・ブランは、マルタに協力を頼み、事件の真相を究明していく。物語全体の重要なカギを握る役どころだ。

ブノワ役はダニエル・クレイグ。彼とアナは本作の直後に『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』でも共演した。同作のボンドと、アナが演じたパロマの関係を、この『ナイブズ・アウト』のコンビを比較するのも楽しい。裕福でクセの強い家族たちとは身分が違うことをわきまえ、どこかおどおどしつつ、芯はしっかりしているマルタに、謎解きを見守るわれわれも共感していく。作品自体も、王道のミステリーながらコミカルな要素やショッキングな描写が絶妙に盛り込まれ、真相解明の後、最後のカットまで飽きさせない。 

 
 

 

 
文=斉藤博昭  text:Hiroaki Saito
photo by AFLO
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