〈シェフズ・シアター〉の“アルセーヌ・ルパン”をテーマにした料理で、アーティスティックな口福を体験!
ラグジュアリーホテルのダイニングでは、いつも様々なフェアが行われており、ゲストに新しいものを提供している。なかでも話題になっているのが〈メズム東京、オートグラフ コレクション〉の〈シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)〉だ。“シェフの劇場”という名の通り、迫力あるオープンキッチンが設けられていて、舞台を観賞するかのように五感でビストロノミーを堪能できるのだ!
〈シェフズ・シアター〉で開催されている“アルセーヌ・ルパン”
今開催されているフェアが、第4弾となる“アルセーヌ・ルパン”。日本では誰もが知るアニメ『ルパン三世』の原点となった小説で、その名場面が料理で表現されている。ランチとディナーで別のストーリーが紡がれているのも一興。
ランチのオードブル“トラウトサーモン/アボカド/香草”
ランチのオードブル“トラウトサーモン/アボカド/香草”は、ルパンが囚われたラ・サンテ刑務所のイメージが秀逸。大根マリネの囲いの中に、燻製サーモンとアボカドを詰め、サーモンと大根のピクルスを加えた。緑野菜と緑ハーブのピューレ、季節の野菜マリネを一緒に盛り付けて、彩り鮮やかに仕上げている。野菜がたっぷりで、サーモンの燻香も非常に印象的。
ディナーの魚料理“本日のお魚/貝/黒ニンニク”
“本日のお魚/貝/黒ニンニク”はディナーの魚料理。アンディロ伯爵夫人がもつ黒真珠を狙い、ルパンが屋敷に忍び込んだというシーンだ。ゆっくりと丁寧に低温調理した2種類の魚介に、魚介から出汁をとったディエップ風ソースを添えて、滋味に溢れている。黒ニンニクのピューレの球体で黒真珠を模したのは圧巻!
ディナーの肉料理“仔羊/シトラス/クレソン”
ディナーの肉料理“仔羊/シトラス/クレソン”は、プレートの上半分でイギリス、下半分でフランスを表現している。イギリスの名物料理であるシェパーズパイをオマージュした羊肉ソーセージ“メルゲーズ”のパイ包みは、生地がサクサクで羊肉の香りも豊か。フランス料理の定番である仔羊ローストは、骨付きなので旨味がたっぷり。コンテチーズ入りクレソンのピストゥーが心地よいアクセントに。
ランチのデセール“ほうじ茶/よもぎ/紫蘇”
小泉さんが最も苦労したのは、ランチのデセール“ほうじ茶/よもぎ/紫蘇”。ルパンがガニマール警部を腕ひしぎで倒した場面で、日本の国旗とフランスのトリコロールカラーまで表現されているというから驚き。サクサクっとしたビスキュイ、苦味のあるほうじ茶ムース、軽快なテクスチャのチョコディスクとほうじ茶サブレといった構成。大葉とハイビスカスを使用したソースも爽やかで、様々な食味と食感が重なり合っている。
料理に合わせたアルコールペアリングとモクテルペアリングも用意されているので、マリアージュがイチオシ。
窓からは壮大なパノラミックビューも望める
〈シェフズ・シアター〉は16階という高さながらも、遮るものがまったくないので、窓から壮大なパノラミックビューが開けている。カップル席からゆっくり寛げるソファ席、個室3室まであるので、使い勝手は抜群。
“アルセーヌ・ルパン”をテーマにしたこだわりの料理なんて、ほかでは食べられない。開催期間も長いから、是非ともアーティスティックな“口福”を体験してみて!
●シグネチャープログラム第4弾“アルセーヌ・ルパン”
期間: 2023年6月1日~10月1日
ランチ 平日6400円、土・日・祝日6900円:アミューズ、オードブル、魚料理 or 肉料理、デセール
ランチワインペアリングセット 3グラス4000円、ランチモクテルペアリングセット 3グラス2500円
ディナー 平日1万2800円、土・日・祝日1万3800円:アミューズ、オードブル、魚料理、肉料理、デセール
ディナーワインペアリングセット 4グラス8000円、ディナーモクテルペアリングセット 4グラス3000円
●〈メズム東京、オートグラフ コレクション〉シェフズ・シアター(Chef’s Theatre)
住所:東京都港区海岸1-10-30 メズム東京、オートグラフ コレクション16F
営業時間:朝食6:30~11:00(10:00LO)、ランチ11:30~15:00(14:00LO)、ディナー17:00~23:00(22:00LO)
TEL:03-5777-1111
URL:https://www.mesm.jp/
※サービス料込み
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。