EVには感じられない優雅で堂々とした風格!〈キャデラック〉リリック
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- 大人の愛車選び! vol.35
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※写真は海外仕様車を含むため、実際とは異なる場合があります
アメリカ車は進化している。最近TVに出ているコメンテーターの話を聞いていると、頭の中が20世紀で止まっている気がしてならない。大きなボディに大型エンジン、それを日本の道にそぐわない左ハンドルで走らせるのが彼らの中のアメリカ車らしい。現実はサイズを選べるし、4気筒エンジンがデフォルトになっているモデルも多い。それにハンドル位置もそう。きっと〈キャデラック〉やコルベットが右ハンドルであることを知ったら彼らは赤面するだろう。
それはともかく、〈キャデラック〉から新型車が登場した。それが今回紹介する初のBEV(電気自動車)である。アメリカでの発売は2022年5月。生産はテネシー州スプリングヒルだ。翌年にはドイツの“ラグジュアリーカーオブザイヤー”を受賞しているということだから、注目に値する1台といえるだろう。
とはいえ、このタイミングで〈キャデラック〉初のBEVというのは少し遅く思われる人もいるかもしれない。確かにブランドとしてはそうなる。だが、GMグループとしては年代のEV1からはじまり、シボレーボルトなどを販売。要するに開発は常に行われていた。その中でリリックは、さらなる進化版のBEV3プラットフォームからできているのだ。その意味では、バッテリーを含め最新技術のてんこ盛りということになる。
特徴はBEVであることもそうだが、〈キャデラック〉らしくラグジュアリーであること。クラフトマンシップが存分に施されたインテリアも、細部まで精緻につくり込まれたエクステリアもそうだ。
興味をそそるのは、そんなデザインの数々。伝統の〈キャデラック〉らしさを感じさせながら、新しさを注入している。1967年型のエルドラドをオマージュしたテールランプを含め、見どころ満載の1台に是非注目してほしい。
SPECIFICATIONS キャデラック リリック スポーツ
●全長×全幅×全高:4995×1985×1640㎜
●ホイールベース:3085㎜
●車両重量:2650㎏
●モーター:交流同期電動機(前後)
●最高出力:384kW
●最大トルク:610Nm
●一充電走行距離:510㎞(WLTPモード)
●駆動方式:4輪駆動
●乗車定員:5名
●価格:1100万円~
●GMジャパン・カスタマーセンター
TEL:70120-711-276
※『Safari』7月号204〜205ページ掲載
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