なりたい自分を掴み取るピラティスという切り札!
1919年にドイツで誕生し、現在では、日本にも多くの専門ジムが存在するピラティス。〈トータル・ワークアウト〉では、3450とおりのトレーニング種目の中から、なりたいカラダになるための底上げを担う位置づけだ。体感しづらいといわれるピラティスだが、ピラティスで学んだカラダの使い方や効果をすぐにほかのトレーニングで確認できるのは、〈トータル・ワークアウト〉だからこそできる、成功体験といえるのではないだろうか。
- SERIES:
- アクティブ・ウェルネスでセルフチェンジ! 08
❶ インナーマッスルに注目!
❷ しなやかさを手に入れる!
❸ カラダの使い方を学ぶ!
〈トータル・ワークアウト〉ではラダーバレルを使ったマシンピラティスも実施。カラダの使い方を学ぶことで、強度の高いトレーニングやスポーツのパフォーマンスアップに導く
アクティブ・ウェルネス/ワークアウト
〈トータル・ワークアウト〉のピラティスでなにが変わる?
〈トータル・ワークアウト〉のピラティスは、なりたい自分を掴み取る底上げになるトレーニング。より強度の高いトレーニングに挑むカラダ作りや足りない要素を補うほか、姿勢改善によるビジネスシーンの所作やスポーツのパフォーマンス向上も期待できる。
強度の高いトレーニングに挑戦できるカラダを作る!
プロアスリートなど、ハードなトレーニングを行う人がその効果の向上や怪我をしにくいカラダを作るためにも有効。強く速い動きの中でも、筋肉を正しくコントロールすることができれば、カラダの可能性は無限大だ。
カラダ本来の動きを取り戻しスポーツのアビリティアップ!
すべてのスポーツのマストアイテムであるカラダのねじりやしなりにアプローチすることでパフォーマンスを向上。強さとしなやかさを兼ね備えたカラダはサーフィンのターン、ゴルフのスウィングにも好影響を与えてくれるはず。
みんなの悩み腰痛を軽減する効果も!
腰まわりのインナーマッスルにアプローチしたり、骨盤を整える動きが多いピラティスは腰痛緩和に効果あり。自分のカラダの動かし方を理解することで腰にかかるストレスなども感知できるようになり、予防にも繋がる。
姿勢の改善で佇まいや所作を美しく!
止まっている時の姿勢だけでなく動きを伴う際に、正しい姿勢で正しい動き、余裕のある美しい動きができるようになるピラティス。特に背骨が整うと、自律神経も整うので、ビジネスコミュニケーションスキルもアップするはず。
マットピラティスはもちろん、自分のカラダの状態を把握しやすいマシンピラティスも!
特別な器具を必要とせず、どこでも行うことができるマットピラティスのほかに、動作のバリエーションが多く、カラダの特定の箇所を動かすのに有効なマシンピラティスもラインナップ。自分がなにができないか、どうなりたいか、このふたつを理解して、その間を埋めることを目標に、トレーナーと相談しながら進めていきたい。
マシンなしで行えるマットピラティスは、気軽にトライできるが、自分でカラダをコントロールしなくてはならないため、難易度は高い。トレーナーの指導を仰ぎつつ、マシンの補助がいらないレベルか、1番最初にどのくらい自力でピラティスができるのか、カラダの状態を知りたい人にオススメ。
近年、海外セレブの中でも話題となっている“リフォーマー”というマシンを使用。ピラティスの動きを補助してくれるうえ、低負荷に調節できるので、初心者でもトライしやすいプログラムだ。マシンとカラダが接することで、鏡を見ることなく、自分の姿勢や状態を把握できるのもメリットといえる。
マシンピラティスの中にはバレル(樽)状のマシンに合わせて上体を反らすなど、背骨の動きにフィーチャーした“ラダーバレル”を使う方法も。反らす以外にも梯子部分に足をかけて、ねじる、丸めるなど、バリエーション豊かな動きが可能。背骨を1個ずつ下ろしていくロールダウンなども体感しやすい。
ピラティスといえば、女性に人気のエクササイズというイメージが強いが、〈トータル・ワークアウト〉では少し違う。「なりたいカラダになるための底上げの要素として捉えています。だから男性で取り組んでいる人も多いですよ」
ピラティスはインナーマッスルを動かすトレーニングで「ウエイトや神経系トレーニングでも、インナーマッスルを動かしてからアウターマッスルを動かすと正しくカラダが使えます」。さらに「理想のカラダを想像したときにみんなアウターマッスルのほうが強いから、インナーマッスルを置いてきぼりにしがち。でも、ピラティスで正しいカラダの使い方を理解すると、余裕のあるしなやかなカラダが手に入ります。そうすればより重いものが上がる、速くキレのある走りができるなど、トレーニングでも日常生活でもパフォーマンスが上がるんです」とのこと。しなやかさは波乗りやゴルフの上達にも大切な要素。ピラティスは『サファリ』読者にももってこいのプログラムといえそうだ。
池澤 智 Tomo Ikezawa
日本初の女性パーソナル・トレーナー。約30年もの間、多くの俳優やモデル、文化人のボディメイクを手掛けるカリスマ。ハリウッドセレブによるライフスタイルブランド〈グープ〉では、日本のリテールディレクターを任されている。
家でもできるピラティスで、正しく骨盤を動かそう!
スポーツのパフォーマンスや姿勢の改善に役立つピラティス。その中でも重要な骨盤を動かすエクササイズを紹介。徐々に難易度を上げて、自分の状態をチェックしていこう!
足と手を肩幅に開き、肩の下に手、脚の付け根の下に膝を。背中が少し反るように骨盤を前傾し、その後、後傾という動きを繰り返す。後傾時は内腿に力が入っていることを確認しよう。
膝立ちで行う場合も気をつけるポイントは同じだが、支点がわかりづらい分、難易度は高くなる。ただし、日常生活に近い姿勢のため、感覚を普段の生活に取り入れやすくなるはず。
手と膝はカラダに対して垂直に。きちんと骨盤が動かなければ、脚がこの位置にはこないので、このポーズができると骨盤を動かせている証拠。
●トータル・ワークアウト
URL:https://totalworkout.jp
雑誌『Safari』6月号 P238-239掲載
photo:Mai Hokari(BOIL) composition&text:Ryuta Ikegami(AM5:00)