【『THE BATMAN-ザ・バットマン-』公開目前!】
ふりかえっておきたい!1997年『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』
『バットマン フォーエヴァー』から2年後に公開された、シリーズ4作め。それまでは3年の間隔が空いていたが、前作の勢いに乗って製作が進んだ。監督は前作と同じくジョエル・シュマッカー。しかし、バットマン役はヴァル・キルマーからジョージ・クルーニーへ交代。ドラマ『ER緊急救命室』で人気を得ていたクルーニーは、この頃、映画でも話題作で主演を務めるようになっていた。
タイトルが示すように、この4作めはバットマンとロビン、2人の共闘が最大のポイントとなる。サーカス団出身で、大富豪ブルース・ウェイン(バットマン)の家で生活するようになったディックは、ロビンとしてバットマンとともに戦うことになった。しかし気合だけ十分なロビンは、経験不足によってバットマンの足手まといになったりする。彼らの前に現れたのは、氷点下の世界で生きる怪人のフリーズ。さらに南米で筋肉増強された戦士のベイン、その研究所で変貌したポイズンアイビーがゴッサムシティへやって来る。フリーズとポイズンアイビーが手を組んだことで、バットマンは決死のバトルを強いられる。
これまでもヴィラン=適役に大スターを起用してきたこのシリーズだが、本作は大物中の大物が参加した。フリーズ役のアーノルド・シュワルツェネッガーだ。ターミネーター役のイメージも重なる怪人のフリーズは、ゴッサムシティ全体を凍らせる暴挙に出ようとするが、もとは誠実そのものの化学者で、冷凍保存しようとした不治の病の妻を亡くし、悲痛な思いのまま怪人と化した。バットマンを恨む理由も、ポイズンアイビーの罠だったりして、強大なパワーのわりに同情してしまうキャラ設定。シュワの人間くさい演技も見どころとなったりと、いろんな意味で、その存在感は圧倒的!
もう一人のメインヴィラン、ポイズンアイビーは『バットマン』シリーズでも異例のセクシーキャラだ。まったく化粧っ気のなかった植物学者が植物のエキスによって、フェロモンふりまく妖艶な怪人に変貌。バットマン、ロビンにエロティックな攻撃まで仕掛け、戦闘能力も狂わせる。演じるユマ・サーマンの表情も、妖しく刺激たっぷり。
さらに注目の的になったのが、バットガールの登場だ。ブルースの執事、アルフレッドの姪であるバーバラが、やはりバットスーツとアイマスクを身につけて、バットマン&ロビンを助ける。そこに至るプロセスでは感動的なエピソードもあり、この3ショットは、観る者の胸を熱くするはず。バットガール役は『クルーレス』など青春映画で大ブレイクしたアリシア・シルヴァーストーン。
この『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』は、ちょっとした波紋も呼んだ。バットマンとロビンのスーツに“乳首”が浮き出ており、不必要なほどバットマンの下半身のアップが挿入されたりしたのだ。しかしそれも現在では“ネタ”として映画ファンは楽しんでいる。映画全体も、やや盛りこみ過ぎなストーリーで、公開当時の評価は高くなかった。バットマン役のクルーニーも、本作については自虐的コメントを放ったりしている。結果的に、予定されていた次回作は作られなかったのだが、そういった作品こそ時間をおいて観ると、ツッコミながら楽しめるのは事実。
そしてバットマンの映画は、ここから8年後の2005年、クリストファー・ノーラン監督によって復活することになる。
『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』
製作年/1997年 監督/ジョエル・シュマッカー 脚本/アキヴァ・ゴールズマン 出演/ジョージ・クルーニー、クリス・オドネル、アリシア・シルヴァーストーン、ユマ・サーマン、アーノルド・シュワルツェネッガー
世界興行収入/2億3823万5719ドル
※Box Office Mojo調べ
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『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
監督/マット・リーヴス 脚本/マット・リーヴス、マットソン・トムリン 出演キャスト/ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライト
Photo by AFLO