週末のサーフ&ターフに効くアスリートヨガ!
〈トータル・ワークアウト〉が提案するアスリートヨガは、サーフィンやゴルフといったスポーツに取り入れることで、カラダの状態を自ら確認し、パフォーマンスアップや怪我の防止にまで繋がる。ひとつの筋肉ではなく全体のイメージにカラダをアジャストしていくことで、呼吸や体幹の感覚が向上し、スポーツの成果が自然と高まっていく。大切なのは、そうやって“自分のカラダに興味を持っていくこと”。パフォーマンス向上がウェルネスへのスイッチとなり、日常をより豊かにしてくれるに違いない。
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- アクティブ・ウェルネスでセルフチェンジ! 13
❶ 呼吸とカラダを合わせる!
❷ 自分のカラダを俯瞰で見る!
❸ 今日のカラダの状態を把握する!
「ここの筋肉が」「ここの角度が」と、ひとつずつ意識するのではなく、“こういうポーズになっている”という俯瞰で見られる落ち着きを身につけ、視野の広い集中力を養うことが大事
アクティブ・ウェルネス/ワークアウト
サーフとゴルフのパフォーマンスも向上させるアスリートヨガ®!
アスリートヨガはサーフィンやゴルフの直前直後に取り入れることで、体の状態を把握し、怪我防止や効率的な動きへと繋がる。ただのストレッチでは届かない、その効果を自らキャッチしに行こう!
正しい呼吸×動きを組み合わせることで体幹を効率的に強くすることができる
多くの人が呼吸が浅く、余計な力みがあり、スポーツパフォーマンスの向上を阻害している。そこで写真のポーズで胸椎を開き、呼吸を深くして、体幹強化に繋げよう。足首が硬いと呼吸が通りにくいため、足首を伸ばすことを意識。そうすることで、日常生活はもちろん、スポーツに生きる“体幹は強く、末端はしなやか”という理想的なカラダを手に入れられる。
ここがサーフィンに効く!
波乗りはバランス感が勝負だ。しかしなにか1点に集中すると呼吸が止まり、バランスが取れなくなる。ヨガのポーズを通じて深い呼吸を習得したり、集中しつつも俯瞰で見られる状態を身につけよう!
ここがゴルフに効く!
スパイクで固定されるため、足首の柔軟さが重要。写真のように、足首が伸びることを意識して行うポーズが有効だ。ヨガの大半は体幹がブレるとできないので、思った所に飛ばすために不可欠な体幹のトレーニングに直結する。
マインドマッスルコネクションが導く、心とカラダの新バランス!
マインドマッスルコネクションとは使う筋肉を意識することでトレーニング効果を上げる考え方。〈トータル・ワークアウト〉のアスリートヨガでは、ひとつの筋肉に集中するのではなく、全体のイメージにカラダをアジャストすることで、頭で思ったとおりにカラダを使いこなすスキルをアップする。“カラダは動いているが、心は落ち着いている”そんな状態を作り、スポーツに生かしていく。
サーフィンでもゴルフでも1点集中ではなく、俯瞰でイメージ!
角度や伸ばす場所など意識するところが多い写真のようなポーズは、どこか1カ所に集中するとほかが崩れてしまう。ゴルフの際にボールにだけ集中してしまうと思うように打つことはできず、サーフィンでも「左足はこのくらいの力で」など考えてしまうとほかの部分がおろそかになる。カラダ全体を俯瞰的にイメージできるように訓練するのにヨガのポーズは有効だ。
“今日の自分”を知ることがパフォーマンスアップに繋がる
アスリートヨガとはケン・ハラクマ氏が構築したヨガのひとつ。〈トータル・ワークアウト〉で実施しているプログラムは、そのケン・ハラクマ氏が自らアレンジを加えている。池澤さんは「私たちがパーソナル・トレーナーを務めるお客様の中には、趣味でゴルフなどスポーツをしているアクティブな方はもちろん、プロアスリートの方も数多くいらっしゃいます。ヨガにおける、ねじりやひねる動作は、打つ、蹴る、投げるなど、すべてのスポーツにかかわるもの。だから、特にそれを意識したプログラムになっていますね」と話す。そして、ヨガを行ううえで大切なのは呼吸である。
「これはアスリートヨガも同様。カラダと呼吸を合わせることで、筋肉や関節の柔軟性、弾力性の向上に繋がります」
とはいえ、ヨガのルーティンすべてを、日々やり続けるというのは難しいだろう。
「1ポーズ、2ポーズくらいは毎日やれるといいですね。そうすると、自分のその日の調子がわかるようになりますから。今日の自分はこうなんだと気づくことが、物事が上手になるポイントだと思います」
池澤 智 Tomo Ikezawa
日本初の女性パーソナル・トレーナー。30年にわたり、多くの俳優やモデル、文化人のボディメイクを手掛けるカリスマ。ハリウッドセレブによるライフスタイルブランド〈グープ〉では、日本のリテールディレクターを任されている。
ゴルフの直前にやると、パフォーマンスアップに繋がるポーズ
ゴルフに必要なカラダのウォーミングアップだけでなく、そのポーズの安定度やカラダの可動域で、今日の自分の状態を知ることができる。それによってプレイスタイルを変えたり、調整が行えるので、ゴルフの直前に必ず試してみよう。

股関節のストレッチにバランスと呼吸を取り入れたポーズ。ゴルフクラブでサポートすると「転びそう」など、余計な意識をすることなく、リラックスした状態で行うことができる。ゆっくり3呼吸しながら逆脚でも行う。

ひねり運動で、股関節や腰、上半身を伸ばしていく。呼吸を整えて落ち着くことはもちろん、カラダがブレるとできないので、体幹のチェックにも有効だ。ひねる際には顔を動かさず、ゴルフクラブも水平に保つようにするのがポイント。3呼吸で3 往復、逆も同様に行う。
●トータル・ワークアウト
URL:https://totalworkout.jp
雑誌『Safari』11月号 P262-263掲載
photo:Mai Hokari(BOIL) composition&text:Ryuta Ikegami(AM5:00)