Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2025.09.23


【1日1組限定】箱根で“大人の美”を独り占め ——『岡田美術館』の閉館後貸切プランはいかが?


美術館内観

自然豊かな箱根・小涌谷に佇む『岡田美術館』は、2013年に誕生した美と癒しのオアシス。広大な敷地には、日本や東洋の美術品が並び、中国・韓国・日本の陶磁器から琳派の絵画、仏教美術まで、幅広いコレクションが訪れる人を魅了する。四季折々の庭園や足湯カフェも備え、アートと自然を贅沢に楽しめるスポットとして、大人の旅の目的地にふさわしい存在だ。

そんな『岡田美術館』で贅沢な体験ができるのが、1日1組限定の"閉館後貸切プラン"。通常は夕方に扉を閉じる館内を、特別にプライベート空間として利用できるというもの。誰もいない館内で、名画や陶磁器を心ゆくまで味わうひとときは、まるで時が止まったかのように感じるはず。

さらに、学芸員によるパーソナルガイドや、昭和初期の日本家屋を改装した風流な飲食施設・開化亭の奥座敷を貸切にすることもできる。アートと自然を五感で堪能するこの非日常体験は、記念日や大切な人との特別な時間を格別なものにしてくれるに違いない。まさに“大人だけに許された箱根の贅沢”。『岡田美術館』は、美を愛する人の心をさらに豊かにしてくれる場所だ。


美術館外観

そして現在、開催されている特別展が『愛と平和の江戸絵画』だ。
戦乱を遠く過去に追いやり、約260年もの平和が続いた江戸時代。この“泰平の世”こそが、人々の暮らしを豊かにし、絵画や工芸の世界に数え切れないほどの傑作を生み出した。そんな時代の空気を切り取った興味深い企画となっている。



江戸時代(1603–1867)は、大きな戦乱が相対的に少なく、都市経済や町人文化が花開いた時代。本展はその時代背景を踏まえつつ、『平和が生んだ絵画表現』をテーマに、名所絵や風俗画、琳派から肉筆浮世絵まで幅広いジャンルを横断して見せる。風景や遊楽の画面からは、日常の安らぎと移ろう季節の美が読み取れる。


「修学院図屏風」(部分)江戸時代前期 17世紀 岡田美術館蔵


歌川広重「箱根温泉場ノ図・箱根湖上ノ不二」(部分) 江戸時代後期 19世紀中頃 岡田美術館蔵

一方で、伊藤若冲の『孔雀鳳凰図』に象徴される生命への眼差しは、泰平の時代だからこそ芽吹いた精神性の表れ。白孔雀の羽毛を繊細に描き込み、鳳凰とともに飾るその筆致からは、調和と慶びの空気が漂う。渡辺崋山の『虫魚帖』では昆虫や魚たちを緻密に、時に寓話的に描き、幕末という不穏な時代に向き合った画家の想いが読み取れるはず。


伊藤若冲「孔雀鳳凰図」(部分)江戸時代 宝暦5年(1755)頃 重要美術品 岡田美術館蔵

また注目したいのは“愛”の描き方。家族の気配を衣服の描写だけで暗示する『誰ヶ袖図屏風』や、華やかな衣装をまとった80名近い男女と子供を描いた『遊楽図巻』、遊女や役者への憧憬を投影した美人画まで。泰平の時代、人々は“愛する存在”をこうして絵に託したに違いない。


宮川長春「遊楽図巻」(部分)江戸時代中期 18世紀前半 岡田美術館蔵

このほか特集展示として、生誕150年を迎えた上村松園の作品も鑑賞することができる。気品にあふれる女性像は、江戸の精神を受け継ぎながら近代へとつながる“日本美の系譜”を感じさせる。


上村松園「夕涼」(部分)昭和時代 20世紀前半 岡田美術館蔵

また上村松園が活躍した京都にちなみ、宮廷関係の御用を務めた原在明による名品も公開。10m近い巻物に描かれたのは、京都・下賀茂神社付近にあった尾張徳川家九代宗睦の養女・維君(つなぎみ)の別荘と考えられている。


原在明「洛北真景図巻」(部分)江戸時代後期 19世紀前半 岡田美術館蔵

美術と自然が調和した贅沢な空間で、心を満たしてくれる『岡田美術館』。箱根を訪れる際には、是非足を運んでほしいスポットだ。

 
Information

●『岡田美術館』 
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
TEL:0460-87-3931
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
入館料:一般・大学生2800円、小中高生1800円
URL:https://www.okada-museum.com/exhibition/

●『愛と平和の江戸絵画』 
会期:2025年7月31日(木)~12月7日(日)
※会期中無休
※特別展の内容は予告なく変更する場合あり

〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!
SPONSORED
2025.12.24 NEW

〈アメックス〉のスモール・スポンサーシップ・パートナーズも参加!
『サファリ・オープン』で特別な1日を体験!

今年で3回めの開催となった、本誌『サファリ』主催のゴルフイベント『サファリ・オープン 2025』。毎年、様々なコンテンツやアクティビティでも話題となるこのコンペ。今回はさらに斬新なサービスも加わり、熱い盛り上がりを見せていた。そんな大盛況…

TAGS:   Lifestyle
知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!大人の品格を宿すクラシックな1本!
SPONSORED
2025.12.24 NEW

知的なムードが漂う〈トム フォード アイウエア〉の新作!
大人の品格を宿すクラシックな1本!

大人のコーディネートは、小物選びで“品格”が決まる。特に顔まわりの印象を左右するアイウエアは、手を抜けない重要パートだ。そこで注目したいのが〈トム フォード アイウエア〉の新作。繊細でクラシカルなフォルムが目元に知性を添え、冬スタイルを格…

TAGS:   Fashion
今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!
SPONSORED
2025.12.24 NEW

今、〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない!
デニムにこだわるならメイド・イン・ジャパン!

タフで男らしい大人のカジュアルに欠かせないデニムは、今、王道の骨太な1本が人気。なかでも2023年に復活し、昨今のトレンドも相まって注目されている〈エドウイン〉の名作“505”が見逃せない。デニム本来の武骨な魅力やヴィンテージ感を気軽に楽…

TAGS:   Fashion Denim
クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!
SPONSORED
2025.12.24 NEW

クオリティにこだわった〈センテナ〉の新作アウター!
今、着たいのは大人仕様のミリジャケ!

カジュアル好きの男にとって、ミリタリー系のアウターは昔から定番。とはいえ、いい年の大人になるとガチの軍モノは、マニアックすぎて少々着こなしにくいのも事実。ならば、洗練された大人仕様の1着を。〈センテナ〉のミリジャケなら武骨なデザインはその…

TAGS:   Fashion
Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタントエレガントな時間を、手元に宿す。
SPONSORED
2025.11.28

Urban Safari CLOSE-UP BRAND フレデリック・コンスタント
エレガントな時間を、手元に宿す。

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!
SPONSORED
2025.12.01

創業地“小矢部”の名を冠した〈ゴールドウイン〉のプレミアムな1着!
大人のスキーウエアは上質感と快適さで選ぶ!

1950年にはじまった〈ゴールドウイン〉のヒストリー。その新作スキーウエアコレクションの名前は、創業地にちなんだ“オヤベ”だ。歴史の深みを感じさせ、エイジレスなスタンダードデザインでありながら、機能は最新鋭。素材はもちろん、ひとつひとつの…

TAGS:   Fashion
素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。
SPONSORED
2025.11.18

素材感と職人技が光る〈アニアリ〉。
ミニマルに洗練されたジャパンメイドのトートバッグ。

上質なレザーのしなやかな感触と使い勝手の良さで支持を集めている〈アニアリ〉のバッグ。ミニマルで洗練されたデザインは、装いを自然に洗練されたものへと導いてくれる。また、確かな日本の職人技に裏打ちされた使いやすさと安心感が、使うほどに深まる風…

TAGS:   Urban Safari Fashion

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ