ジージャンのメンズコーデ17選! 春夏秋冬損しない着回し術とは!?
ジージャンといえば、メンズコーデの定番アイテム。とはいえ、いざ合わせてみるとなんだかしっくりこない、なんてことも。そこで今回は、ジージャン選びのポイントからコーデ例による着こなし解説までご紹介します!
ジージャンのメンズコーデ17選! 春夏秋冬損しない着回し術とは!?
ジージャンはメンズコーデに重宝する
普段から使われるジージャンは実は和製英語。正確にいうと“jean jacket”や“denim jacket”と言うのだそう。タフで味のある見た目がたくましいイメージを連想させるアメカジの定番“ジージャン”は、春・秋・冬の3シーズンにわたって愛用される汎用性の高いアウター。カジュアルなファッションはもちろん、着こなし方を工夫することで、きれいめコーデの組み合わせにも活かすことができる。そんなところも大きな魅力といえるだろう。
デニム素材ならではのこなれた風合いが特徴で、あらゆるボトムスとの相性もいいため使い勝手も抜群。ジーンズに合わせて、デニム・オン・デニムというコーデだって楽しめちゃう。さらにハイブランドが手がけたジージャンを羽織れば、高級感のある大人コーデに仕上げることも可能。つまりは大人のメンズコーデとして、1着持っておくとかなり重宝すること請け合いというわけ。
大人がジージャン選びで見るべきポイント3つ
メンズファッションで欠かせない人気アイテムのジージャン。安定感のあるアイテムだけど、何も考えずにチョイスすると子供っぽく見えたり、悪目立ちしてしまったりすることも。なにせジージャンの起源は作業着。適当に選ぶとコーデが野暮ったい印象になりがちになってしまう。そこで大人がジージャン選びで失敗しないための重要なポイント3つをご紹介!
(1)カラー
近年ではカラーバリエーションも豊富になってきたジージャン。定番カラーはブルー系とモノトーン系。インディゴブルーと呼ばれる“濃紺”は、ジージャン初心者の人でも取り入れやすくだろう。シックで上品さもあるので、大人っぽく着こなしたい場面にマッチするのも魅力のひとつ。
一方、爽やかな“淡青”は軽快な印象で、コーディネート全体が涼やかに見えるため、春や夏など気温の高い季節に活躍するアイテム。清潔感のある白パンとの相性もいいのが特徴。
黒やグレーなどモノトーンのジージャンは、精悍でこなれた印象に仕上げてくれるため、都会的でスタイリッシュな着こなしに格上げしてくれる。
これら定番色だと物足りないという人は、マルチカラーで着こなしに新鮮さを出すのもあり。ただし、色数が多いとガチャガチャしちゃうので、インナーやボトムスは無地で落ち着いた色味にしておく方が、まとまりがあってお洒落だろう。
ハードすぎない色落ち感も重要な要素。大人っぽさを意識するのであればアタリが少し出ている程度のヴィンテージ感をひとつの目安にすべきだろう。こなれ感が出て、着こなし全体に風合いが増してくるはず。もちろん、リジッドデニムやワンウォッシュを選び、自分だけのエイジングを楽しむのもOK。
デニム自体がカジュアルな素材であるがゆえ、色落ちが激しいジージャンは子供っぽい印象になりがち。着こなしの難易度が上がってしまうので、まずはベーシックなインディゴブルーから選んでみるのがベターと言えるだろう。
(2)シルエット
ジージャンはシルエットが出やすいため、サイズ選びは非常に重要な要素。大人が選ぶべきサイズはジャストがおすすめ。その理由は、すっきりしていてスマートな雰囲気を演出できるから。ストリートテイストが好みなら、肩の力を抜いて着こなしやすいオーバーサイズをチョイスするのもあり。
ただし、大きすぎるサイズは、ぶかぶかとして野暮ったい印象になりがち。ジージャンのサイズが大きいと感じるのは、“身幅”が大きすぎる、または“着丈”が長すぎるという2点が重要なポイントとなる。
さらに、腰からウエストにかけてのラインに余裕があり過ぎると、だらしなく見えることも。着丈に関しては、パンツのファスナー部分がすべて隠れる長さより、ベルトがちらっと見えるくらいの長さであれば、脚長に見えてスタイルアップが狙えるだろう。
あえてオーバーサイズで着こなす場合や、インナーにニットやスウェットを着込むことが多い人はやや大きめのサイズを、そうでない場合はジャストサイズを選ぶのが大人の選択。ちなみにオーバーサイズのジージャンを着用したい場合は、テーパードの効いたボトムスを合わせるとバランスがとれてお洒落に。ボトムスまでダボダボだと、ストリート寄りになるので大人は回避しておきたい。
(3)デザイン
ジージャン人気が高まっている昨今、さまざまなタイプのデザインが登場している。そんななか、大人のファッションにより馴染むのは、余計な装飾性を排したシンプルなデザインもの。というのも、ダメージ加工が激しいとヤンチャな印象になりがちだから。もしシンプルすぎるのが寂しいと思う場合は、ワンポイントのデザインなど控えめな選択をしておくと悪目立ちのリスクは大幅に軽減されるはず。
ジージャンのデザインは、着こなしに印象の変化を与えてくれる。その違いはジージャンを選ぶうえでひとつの指標になってくる。たとえば、着こなしを武骨でたくましい雰囲気に仕上げたいのであれば、ワークテイストが強いデザインを狙ってみるのもいいだろう。逆に、タフな雰囲気を和らげて、柔らかい印象をプラスしたいのであれば、丸みを帯びた裾やポケットなどのディテールに着目してみて。ちなみ秋冬なら、暖かいボア付きのジージャンで季節感を出すのも一興だろう。
【解説付き】ジージャンのおすすめメンズコーデ15選
定番アウターのジージャンはベーシックなアイテムだから、季節を問わずに着ることが可能。ここからは、ジージャンのおすすめコーデを厳選してご紹介! スタイリングのポイントについても解説。セレブをお手本にして、季節ごとにジージャンをどのようにコーディネートしていけばいいのかをチェックしていこう。
春秋のジージャンコーディネート集
『Safari Online』で配信してきたセレブの着こなしの中から、春秋シーズンの着こなしの参考になるジージャンコーデを厳選!
デニムジャケット×Tシャツ
Joe Jonas[ジョー・ジョナス]
味のあるブルージージャンのインにあざやかなプリントTを着て春らしさを演出。ボトムは、LAセレブにも人気のスポーティで穿き心地のよさそうな軽快パンツをセレクト。このパンツのスポーティさを生かすのに合わせたのが〈ナイキ〉のランニングシューズ。それぞれ違った魅力のあるアイテムなんだけど、色合いをブルーで統一して上手にまとめている。このあたりは、さすが洒落者!
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デニムジャケット×デニムパンツ
Bradley Cooper[ブラッドリー・クーパー]
大人っぽく落ち着いた色落ちジージャンを羽織っているのは、俳優ブラッドリー。フロントボタンもきっちりとめて、インには清潔感のある白Tシャツを投入したスタイル。そこへ細身の黒ボトムと、ボリュームのある黒ワークブーツを合わせることで、王道のアメカジでありながら都会的な雰囲気をまとうことに成功している。
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デニム・オン・デニム姿をよく見かけるオーリーも、今回はボトムをブラックに変更。相性のいい淡青とベージュを基本トーンにしつつ、黒のスキニーデニムとスニーカーでピリッと辛口にまとめてみせた。その狙いは足元にも見てとれて、わずかにベージュを差しているのがなによりの証拠。普通の街カジュアルに見えるけど、しっかり計算されているというワケ。本当にファッションが好きなのだろうな~と、思わず感心してしまう着こなしだ。
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この日はデニム・オン・デニム。特徴は、ワントーンにしないデニムの色使いでメリハリを出している点。トップは軽快な淡ブルーに白T。そしてボトムは、色落ちのない真っ黒デニム。しかも脚にピタッとフィットしたものを選べば、全体のスタイリッシュさが増して都会的に見えてくる。このバランス感も、洒落者ニックは計算済みなんでしょうね。
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細黒パンツの足元には黒ブーツ。縦長のラインを作って、すっきりとしたシルエットを作っている。合わせたアウターは、爽やかな色落ちのジージャン。あえてアメカジ風のノリを取り入れることで、スタイリッシュにキマりすぎないようにしているよう。肩の力が抜けていて、ほどよくスマートな着こなしになっているでしょ!?
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淡ブルーのデニムジャケットに、黒のスキニーを合わせたデニム・オン・デニム。インに水色のスウェットシャツを着て、軽快で爽やかな雰囲気を出している。それにしても彼、シルエットの作り方がうまい。トップをゆるっと見せて、ボトムはキリッとした細身。それが色使いとリンクし、逆三角形のシルエットがより強調されてスタイリッシュな印象さえある。ダブルバックルのブーツで骨太感を加えているのもお見事!
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黒のデニムパンツにフード付きジージャンを合わせ、シンプルなアメカジ姿を披露。といっても彼の場合、ワイルドなアメカジではなく、あくまで都会的なのが特徴。ジージャンも黒×カーキでシックにまとめ、よ~く見るとスタンスミスのヒールパッチもボルドーでシック。トーンの合ったダークカラーに白をパキッと効かせて、爽やかなメリハリ感を出している。この大人なカラーリングセンスはさすが!
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シンガーのブライアンは、ハイテクスニーカーでグッとスポーティな着こなしを披露。味感たっぷりなジージャンに細身の黒デニムを合わせることで、小僧っぽくならずスタイリッシュにまとめている。主張の強いアイテムを多用したコーディネートだから、ヘタにカラフルな色を差しこまずに、全体のトーンを合わせて落ち着かせているのも上手い!
デニムジャケット×スラックス
Colin Farrell[コリン・ファレル]
グレーのジージャンに、センタークリースの入ったグレーパンツと大人が好きなモノトーンコーデに仕上げたコリン。足元をサイドジップブーツでスッキリ見せているのが、『Safari Online』っぽいスタイルじゃない? これは共感する人が多いコーデだろう。ジージャンはボタンを途中まで締めてVゾーンにすることでインナーを強調。このこなしテクは是非参考にしたいところだ。首元にスカーフを巻く小ワザもノーブルでお洒落!
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デニムジャケット×カーゴパンツ
Jacob Elordi[ジェイコブ・エロルディ]
ジェイコブはジージャン×カーゴパンツのコーデがお好き。こちらはカメラを肩掛けし、デニムジャケットの片方は袖を通さないといった着用の仕方で脱・普通な着こなしを披露。この着こなしもずいぶんとこなれて見える。ジージャン好きの人は是非参考にしてみて!
デニムジャケット×シャツ
Jesse Metcalfe[ジェシー・メトカーフ]
アメカジ大好きな俳優のジェシー。この日も裏ボアになったデニムジャケットをメインに都会派アメカジでキメている。で、履いているのはイイ感じに味出しされた茶ブーツ。黒スキニーデニムのシャープな足元に、力強さやたくましさが加わっているのがわかるはず。この黒デニム×茶ブーツの合わせワザ、是非真似してみたい!
デニムジャケット×パーカ
Josip Ilicic[ヨシップ・イリチッチ]
サッカーのスロベニア代表としても活躍中のヨシップ。彼の着こなしも実にお見事。特に細身のスウェットパンツは、スポーツアイテムらしからぬミリタリーグリーンが泣かせるポイント。それにデリケートゾーン(?)で揺れるドローコードもユニーク。「いいアイテムを見つけたね~」と羨まれているに違いない⁉
そしてそんなパンツを、ヨシップはベーシックな味黒ジージャンと黒パーカでまとめている。先の2人に比べてトップはカジュアル路線だが、なにせ黒ベースだから大人っぽく落ち着いた雰囲気に。さらに足元も黒ベースのハイカットスニーカーを合わせ、グリーンのスウェットパンツを上下でしっかりと引き締めているのがニクイ。ちなみに彼の着こなしをよく見ると、ジージャン以外はすべてスポーティな楽チンアイテム。
となると、いかにこの味黒ジージャンが、大人の貫禄出しに貢献しつつも全体の引き締め役になっているかがわかるはず。そう、ちょっと辛口なアイテムをトップに据える。これも楽チンパンツ姿を大人っぽく見せるコツだったりする。それはそうと、歩きスマホは危ないですよ~(笑)。
冬のジージャンコーディネート集
『Safari Online』で配信してきたセレブの着こなしの中から、冬シーズンの着こなしの参考になるジージャンコーデを厳選してご紹介!
コート×デニムジャケット
Johannes Huebl[ヨハネス・ヒューブル]
上品カジュアルがお得意のヨハネス・ヒューブル。ご覧のとおり、品格たっぷりな茶チェスターコートにワイルドなジージャンを合わせている。どう? とってもお洒落に見えませんか?
エレガンスな茶チェスターには、ハイゲージのニットやシャツなどを合わせて品ありコーデにまとめがち。だけど、ヨハネスはそれでは面白みがないと思ったのか、インにジージャンを活用。テイストの違うアイテム同士が作り出すギャップ効果を見事に作り出している。
そしてもう1つ。さらにこのコーデがお洒落に見える理由がある。それが、コートの“茶色”とジージャンの“青”の色の相性が抜群にいいってこと。つまり、イタリアでいうところの「アズーロ エ マーロ=青と茶」。なにしろ、かのお洒落な国の鉄板の色使いなんだから、この合わせ方は覚えておいたほうがいい。
このルールさえきちんとおさえておけば、あとは自由に着こなしOK。ラグジュアリー度を高めたければ、ヨハネスのようにハイゲージのタートルネックを着たり、足元にダブルモンクのドレシューを履くのもよし。一方、カジュアル度を高めたい場合は、白Tに白スニーカーを合わせて軽快さを出すのだってかっこいい。春まで使えるこのテク、知っておいて損はない!
ジャケット×デニムジャケット
Ryan Gosling[ライアン・ゴズリング]
茶系アメカジのお洒落なお手本がコチラ。映画『ラ・ラ・ランド』でお馴染みの、ライアン・ゴズリングの着こなし、どうですか? 黒などのモノトーンアイテムは一切ナシ。明らかに意図して茶系カラーでまとめているのがよくわかる。とはいえ、ただ茶のアイテムを着ているだけじゃないのが彼のお洒落なところ。たとえばインのニットはあえてのボルドーを選択。茶系アイテムの中でこれが実にシックに効いているのはご覧のとおり。
そして、さらに泣かせてくれるのが、チラ見せした淡青ジージャン使い。茶のジャケットとパンツ、ボルドーのVネックだけならシックな印象で終わっていたはず、ところがこのジージャンを挟むことで、こなれ感が一気にアップ。しかも武骨な味茶のワークブーツやBBキャップと相まって、なんともたくましいアメカジに仕上がっているでしょ? う~ん、これはお洒落。
茶系のコーデはシックになるのはいいけど、たくましさと面白みに欠ける場合がある。でも、ライアンはそこに武骨なアメカジフレーバーを注入。落ち着き感があるけどワイルドな茶系アメカジに仕立てているのは、さすがとしか言いようがない。
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ボア ジージャン×デニム
Ashton Kutcher[アシュトン・カッチャー]
ジージャンタイプのボア襟ジャケットで、王道のアメカジにまとめている俳優のアシュトン。それぞれのアイテムはベーシックなカジュアル服だけど、白のボア襟があるだけで、あったかリッチな雰囲気に。キャップとジャケットの色合わせも、さりげないけどうまい!
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“デニム・オン・デニム”は、クラシックに着こなすほうがかっこいい説!?
Commentary:Masahiro Enomoto(remix)
photo by AFLO