フィンランドといえば、サウナーの憧れの聖地。極限まで熱くなったカラダで湖の中へドボン! な〜んて夢を叶えたいなら、ヘルシンキから約1時間40分、フィンランドの北に位置するルカークーサモへ。ここでは、クルマで40分は隣近所の範疇。白樺や松の木々が立ち並ぶ、広々とした自然の中に身を置ける。
サウナ好きにおすすめのホテルはふたつ。〈イソケンカイステン・クラビ〉は、両親から引き継いだ姉妹がオーナー。フィンランドサウナ協会から太鼓判を押された伝統的スモークサウナは、薪を燃やして熱くなった石の余熱でカラダを温めて汗をかく。限界まで来たら、遮るもののない湖へ。光が水面をきらめかせ、聞こえるのはさざ波と鳥の声。天然の水風呂が、唯一無二のウェルネス体験をもたらす。もう一軒は、プレミアムなマナーハウス〈ハウス・オブ・ノーザン・センス〉。オーナーが旅行会社の元取締役であるだけに、洗練されたインテリアと、こまやかなおもてなしがこの上ない。お目当てのサウナは3種類。そのうちのスモークサウナと薪サウナの小屋は湖畔にあり、クールダウンは大きな湖へ。
こうした豊かな自然がもたらすウェルネスは、サウナだけではない。〈ワイルド アウト〉は、鳥の巣箱作りと、伝統的な小屋“コタ”で火を巧みに使った薪料理を楽しむプログラムを提供。都会のヘルシンキでも、ワイルドフードガイドとともに森でキノコ狩りをし、その場で調理するツアーがある。サウナから食まで、いずれも日常とは異なるスローな時間。ほかのどの旅とも違う体験となるはず。
“コタ”に集まり、シェフが食材を切るところから開始。豪快な炎を操る調理は、見る者を飽きさせない。ビーツのジュースを使った、オーツ麦とそばの実のリゾットは絶品。
湖のそばに建つログサウナ。宿泊者だけでなく、予約でサウナ利用も可能。
汗だらだらになったカラダで湖へ。この地でしか味わえない極上の時間。
フィンランドを代表する世界的な建築家・デザイナーのアルヴァ・アールトが手掛けたインテリアを配した室内。夕食のワインリストも、通をうならせるセレクト。
森を増やす政策を進めているヘルシンキ。自生するベリーをつまみながら、ポルチーニなどのキノコを探す。〈フィンエアー〉の直行便なら、快適な移動で冒険の地へ。ヨーロッパ方面へのフライトもスムースで利便性が高い。
※『Safari』12月号276ページ掲載
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