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2021.01.18


男のロマンがつまったド直球のスーパーカー!

エンジンを自社生産するほど期待され誕生したマセラティ MC20。そのビジュアルもスーパーカーよろしく、クルマ好きにはたまらない1台になっている。


[マセラティ MC20]
MASERATI MC20

イタリアには“モーターバレー”と呼ばれるエリアがあるのをご存知だろうか。文字から想像できるように、カーメーカーが集まっている場所だ。アメリカでいうところの“モータウン”。ミシガン州デトロイト周辺には、〈ゼネラルモーターズ〉〈フォード〉〈クライスラー〉というかつてのビッグ3が集まっている。それじゃ“モーターバレー”にはなにがあるかというと、〈フェラーリ〉〈ランボルギーニ〉〈マセラティ〉などの名門がずらり。レーシングコンストラクターの〈ダラーラ〉なんかもそうだ。

さらにいうと、“モーターバレー”のあるエミリア・ロマーニャ州のお隣にはロンバルディア州。そこには〈アルファロメオ〉や〈ザガート〉などのカロッツェリアも看板を並べている。そういった意味では北イタリアの自動車産業は見逃せない。そうそうロンバルディア州のお隣、ピエモンテ州のトリノには〈フィアット〉があることも忘れてはいけない。いまや多くのブランドを統括するグループ長だ。

そんな“モーターバレー”から注目のモデルが発表された。マセラティMC20である。ご覧いただければわかるように、一言でいうならスーパーカー。低く構えた超軽量ボディにハイパワーなエンジンを搭載。それもドライバーのすぐ後ろ、つまりミッドシップだ。

スーパーカーの定義はドアにも当てはまる。彼らが採用したのは自身初となる“バタフライドア”。要するに蝶々が羽を広げたように開くドア。ヒンジを前方上部に付けることで斜め上に上がる。まんまスーパーカーである。

そんなマセラティ MC20はお披露目もスーパーだったことを付け加えよう。それは本社のあるイタリアのモデナとニューヨーク、それと東京で同時に行うという企画。だから東京は午前3時過ぎ。日本のマーケットを大切に思ってくれるのはかなりありがたいけど、そこは無理しなくても(笑)。

とはいえ、まだ4台しかないうちの1台を日本に運んでくれたのは嬉しい限り。翌日の昼間にはしっかり実車を拝ませていただいた。いつもそうだけど、この手のクルマは実物を見ると感動する。我々クルマ好きには夢のクルマだからね。そんなマセラティ MC20だが、このクルマの持つ意味はそのスペックのすごさだけではないことも付け加えよう。意味するのは新時代の幕開け。〈マセラティ〉の新たな試みがこれを機にスタートするので、みなさんご注目ください!

ほかにもある!
このクルマの楽しみ方&使い方


マセラティMC20のトピックスは、このクルマ“100%メイド・イン・モデナ”であること。つまり、すべてが自社開発。もちろん、ビジネスパートナーとしてのサプライヤーの協力はあるとしても、ボディから、デザイン、エンジン、すべて彼ら自身が研究開発してつくられた。ついでにいうと、生産ラインも伝統ある〈マセラティ〉の工場に置かれるそうだ。

個人的に注目なのはパワーソースで、久しぶりの自社製エンジンに興味は募る。このところ同じグループの〈フェラーリ〉にそれを委ねていたからね。ミッドセンチュリーまでの彼らの歴史を知っている人はこの英断にエールを送るはずだ。かつての〈マセラティ〉はグランプリレースを引っ張るトップランナー。エンツォ・フェラーリ氏がまだ〈アルファロメオ〉のレーシングドライバーだった時代からマセラティ伝説ははじまっていた。

その自社製エンジンは今回V6ツインターボとなった。排気量は3ℓで最高出力は630ps。最高速度は時速325㎞以上で、時速0-100㎞加速は2.9秒以下だそうだ。このクラスのライバルと戦うには十分である。

今回ハイブリッドでない理由はこの先にあるらしい。軽量ボディを使ったEVなんてアイデアもあるとか。いずれにせよ今は電動化されずによかったと思う。マセラティ製エンジンをそのまま味わえるこのクルマは宝物に違いない。

ココにもソソられる!


01 インテリア
目は道に手はステアリングに
ダッシュボードセンターにはタッチスクリーンがあり、メーターもフルデジタル表示という最先端のインターフェイス。ステアリングはカーボン製でスイッチ類はそこに集約される。なるべくステアリングから手を離さないように考えられた。

02 エンジン
張り切ってつくりました!3ℓ V6ツインターボは〈マセラティ〉のオリジナル。1998年以降、自社エンジンを製作していなかったので久しぶりの復活。名称は“ネットゥーノ”とつけられた。ドライブモードは4つで、いろんな味わいを楽しめる。

03 シート
シートへのこだわりも強い!人間工学に沿ってつくられたカーボンを骨格に持つシートは、〈サベルト〉とのコラボ。素材は人工スウェードのアルカンターラを採用。ツートンとオールブラックを基本とするが、ロゴ、ステッチ、素材までオーダーにも応えてくれる。

SPECIFICATIONS
マセラティMC 20
●全長×全幅×全高:4669×1965×1221㎜
●ホイールベース:2700㎜
●エンジン:3ℓ V6ツインターボ
●最高出力:630ps/7500 rpm
●最大トルク:730Nm/3000-5500rpm ●トランスミッション:8速DCT
●車両重量:1500kg以下
●駆動方式:後輪駆動 
●定員:2名
●サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン
●税込み価格:2650万円

Information

●マセラティ コールセンター
TEL:0120-965-120

雑誌『Safari』2月号 P212~213掲載

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文=九島事務所 text : Kushima Office

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