〈アルピーヌ〉A110で休日ドライブが変わる!?
“走り”を楽しむための 大人のスポーツカー!
ある人は黙って頷き、またある人は「コレだよ、コレ」と目を細め、はては「欲しい!」と思わず声をあげたりと……。反応は様々だが、今、〈アルピーヌ〉A110を絶賛する人が後を絶たない。世界中のクルマ好きを感化させる走りとは、いったいどんなものなのか、その魅力を紐解いていこう。
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2018年に発売されたデビュー記念の限定車は即完売。さらに、同年のカタログモデル上陸のニュースはクルマ好きの間で話題となり、“フランスの名門復活”を大きく印象づけた。それもそのはず、〈アルピーヌ〉A110は、1963年に登場したライトウェイトスポーツで知られる名車がルーツ。世界ラリー選手権の初代王者に輝くなど、“ワンテン”の愛称はスポーツカーの代名詞として、その名を世界に轟かせた。そんな輝かしい歴史を背景に復活した新型モデルは、軽量・コンパクトという初代のコンセプトを現代の技術を交えて継承。車両重量を1110㎏に抑えたボディや、ミッドシップレイアウトのエンジンはまさに、当時の記憶を呼び覚ますディテールといえる。肝心な走行性能のほうはというと力強くも操りやすい直列4気筒ターボエンジンとしっかりとした足まわりによって、タイトなコーナーなどでも乗り手の意思をダイレクトに反映。これぞ“人馬一体”を体感できるキビキビとした走りを実現。ちなみに、スペックアップされたA110 GT、A110 Sとラインナップされているが、どのラインもアクセルをひと踏みするだけで、多くのクルマ好きを感化させるということは共通している。
ピュアスポーツとしてのポテンシャルは申し分ないのだが、特筆したいのはさらにここから。往年のDNAを受け継いだアイコニックなデザインは、精悍というよりも格好よくて、かわいさもあるという表現のほうがハマる。走りをストイックに追求している半面、デートカーにもいい優しさを感じるデザインはフランス車らしい個性かと。また、小型スポーツカー全般のデメリットである手狭な室内も、彼女との距離を物差しとすれば、むしろ好都合では? ありそうでなかったドラマチックなスポーツカー。デートで乗らない手はないのだ。
ブルゾン8万2500円(アスペジ/トヨダトレーディング プレスルーム)、ニット4万4000円(ヴァイナル アーカイヴ×ジョンスメドレー/エストネーション)、パンツ3万6300円(ラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム)、腕時計74万8000円(ベル&ロス/ベル&ロス ジャパン)、その他はスタイリスト私物
[アルピーヌ A110 S アセンション]
ALPINE A110 S ASCENSION
●全長×全幅×全高:4230×1800×1250㎜
●ホイールベース: 2420㎜
●車両重量:1110 kg
●最高出力:221 kW / 300 PS
●最大トルク:340 Nm / 34.6 kgm
●エンジン:ターボチャージャー付き直噴直列4気筒DOHC 16バルブ
●総排気量:1798㏄
●駆動方式:後輪駆動
●トランスミッション:電子制御7速AT
●乗車定員:2名
●価格:1059万円~
軽さが生み出す圧倒的な走りに唸りつつも、乗り心地は快適そのもの。ポジショニングとしてはスパルタン とラグジュアリースポーツのちょうど中間点。つまり、日常使いにも最適なスポーツカーといえる。
●アルピーヌ コール
TEL:0800-1238-110
URL:https://www.alpinecars.jp/
雑誌『Safari』7月号 P92-93掲載
※記事内で紹介している商品はすべて税込みの価格です。
photo:Hiroki Nakayama(IL NIDO. STUDIO) styling:Masahiro Enomoto(remix) hair&make-up:Namiko Shiroo(+nine) text:Yuichi Hashimoto