Safari Online

SEARCH

LIFESTYLE ライフスタイル

2019.08.27


シーンに合わせたオリジナルデニムを作る!

日本最高峰デニムメーカーの〈カイハラ〉と、世界に誇るデニム加工技術を持つ縫製加工工場〈サーブ〉の協力のもと、世界に1本だけのオリジナルデニムを作ることになった北澤さん。前回はまさに王道、オーセンティックなデニムを仕立てることになったけど、後半の今回はいったいどんなデニムを作るのか!?

まさかの“デニムでサッカー”を目指して!




伸縮性のあるデニム生地の特徴を解説してくれた〈カイハラ〉の内川庸平さん

——それでは、“デニムを穿いてサッカーをする”を体現すべく、コンフォートデニムを作りましょう。ところで北澤さんは以前、憧れのデニムスタイルに白州次郎さんを挙げていらっしゃいましたよね。

北澤:白州さんは国際会議に出向く際の機内で、まわりはみんなスーツなのに、ひとりだけ白Tにデニムというスタイルだったそうです。そういうマイウェイなところがかっこいいですよね。でも機内でデニムって正直なところ、結構窮屈(笑)。

カイハラ:そこでおすすめしたい生地が2つあります。ストレッチ素材を使ったタイプと、見た目がデニムでも実はジャージ素材でできたタイプです。この2タイプなら機内はもちろん、どんなときでも快適に穿けます。

北澤:僕ってジャージのイメージがあるでしょ? 元アスリートだし。

——いや、どちらかというとスーツかアメカジというイメージが強いですが……。

北澤:え、そうなの!? スポーツ系のテレビ番組やサッカー教室でプレイするときはジャージを着ているんだけどなぁ〜。たとえば、そういう企画でデニムを穿いて登場すれば、「なにそれ、今日はデニムでやるの!?」みたいなツッコミが入って面白いかなと。

カイハラ:となると、見た目はがっちりデニムだけど、履き心地はジャージという方がいいかもしれませんね。たとえばコチラは、 “モーションフィットデニム”というこれまでのデニムには無いストレスフリーな履き心地で、特別な織り方をした生地なんですが、一般的なデニム特有のゴワつきが一切ないので、サッカーのような激しい運動だって余裕でできますよ。

北澤:ちょっと穿いてみようかな……。え、すごい! ジャージより穿きやすいかも。デニムらしい硬くて重たい感じも確かにいいけど、コレ穿いたら戻れないかもしれない。それでいて見た目が完璧なデニムですよね。


モーションフィットデニム生地の柔らかさに驚く北澤さん

サーブ:見た目の加工は、お任せください。レーザー技術を駆使して、ヴィンテージな表情を完璧に再現してみせます。トーンは北澤さんの焼けた肌のコントラストが出る、淡青で爽やかに仕立てる方がよいと思います。あとは北澤さんの体型に最適なシルエットに調整すれば、大丈夫ですね。

北澤:今、カンボジアでサッカー関連の取り組みをいろいろと行なっているんですよ。そのときに穿いて行けたら便利ですね。機内でも現場でも、快適に過ごせそうですよ!

こうしてできた“コンフォートデニム”の仕上がりイメージはこんな感じ。

イベントなどで急にボールを蹴ることもある北澤さんにとって、伸縮性のあるデニム生地はまさにうってつけ

柔らかく伸びやかな生地感で、従来のデニム生地にはない穿き心地。それにアタリやタテ落ち感といった、本来は正統なデニム生地にしか表現されない経年変化を、加工技術で見事に表現する予定だ。もちろんスポーツもできちゃうくらいに動きやすいから、スポーツ番組で穿けば共演者のツッコミも冴えわたるはず!
 


生地や加工方法で様々なアイデアを提案してくれた〈カイハラ〉専務取締役の貝原淳之さん(写真右奥)と、〈サーブ〉代表取締役の澤上順二さん(写真右前)

——最後となる3本めはどんなものを作りますか?

北澤:パーティにも穿けるデニムがほしいですね。どうせなら、オケージョンを問わずに着られるセットアップがかっこいいかな。

サーブ:それならひとつ提案が。無加工のセルビッジデニムで上下揃えるのはどうですか? スラックス型のデニムは多いのですが、セルビッジデニムで仕上げることはそうないんです。それにジャケットを用意して上下の揃いにするとなるとコストがかさんで量産化は難しいんです。せっかく“世界にひとつ”を作るなら、面白いと思いますよ。

カイハラ:それなら我々が開発した、ストレッチ素材なのに旧織機で織り上げたセルビッジ生地を使うといいかもしれません。ドレススタイルなのにオーセンティックな印象も醸せて、すごく男らしい雰囲気を演出できるんですよ。

北澤:セットアップで着たときに窮屈な感じになるのはちょっと嫌だなと思っていたので、すごくいいご提案ですよ!

サーブ:パンツはセンタープレスをかけて、カフをダブルに取るとちょっと耳が覗くので、おすすめです。

——さりげにお洒落が効いて、いいスタイルが叶いそうですね。ジャケットはどんな形がいいですか?

北澤:やっぱりダブルブレストで貫禄たっぷり、がいいですね。

サーブ:ダブルブレストのジャケットをセルビッジ生地で……、できるかな……(笑)。

生地の手触りを確認しながら、セットアップのイメージを膨らませる北澤さん

——となると、シャツもデニムで、ですかね。

北澤:デニムだけで揃えられるとかっこいいよね。

カイハラ:もちろん、シャツに使える軽オンスの生地も用意できます。濃いデニムスーツのトーンとのバランスを考えて、やや明るめのものを合わせるといいかと思いますよ。

そんなこんなでイメージが固まった、デニムスーツのイメージはこんな感じ。


以前からデニムのセットアップを作りたがっていた北澤さん。スラックス型のデニムにジャケット、シャツも揃える予定

センタークリースをしっかり入れたスラックス型に、プリーツも加えてやや腿まわりをゆったりめに。ダブルブレストのジャケットの絞りとあいまって、メリハリの効いたドレススタイルが作れるはず。
 

 

大のデニム党でも知らなかった日本の技術力!


——ここまで、3タイプのデニムを作ろうということで、〈カイハラ〉と〈サーブ〉と一緒に考えてきましたが、お話してみていかがでしたか?

北澤:結構無茶なことをバンバン言いましたけど、全部に対して「あぁ、それならこれがいい」ってすぐに対応してくれるのが素晴らしいですね。デニム党を自負していましたが、ここまですごい対応力というか、開発力や技術力を持っているデニムのプロが日本にいたなんて、驚きました。

カイハラ:現代ではデニムは洋服だけじゃなく、インテリアやクルマにも対応する必要があるんです。腕時計のような精密機械にも対応する素材も開発しました。

サーブ:実はデニムを加工するというのは、日本が最初にはじめたことなんです。歴史もあり、その技術開発力もすごい勢いで進化しています。

北澤:そうなんですね。プロがいろいろ提案してくれたんですから、間違いなくいいものができますよ。仕上がりが本当に楽しみです。作る工程も見学もしたいくらいですよ(笑)。

3タイプとも、出来上がりは秋の予定。もちろん、完成した“北澤デニム”は『Safari Online』でレポート予定だ。どんな仕上がりになるか、お楽しみに!

北澤 豪|Kitazawa Tsuyoshi
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。

 
Information

●カイハラ株式会社
日本屈指のデニム生産量を誇る広島県福山市に本社を構えるデニム生地メーカー。高品質にこだわる姿勢が認められ、日本のみならず世界中のファッションブランドに生地を提供している。メイド・イン・ジャパンのデニムを牽引する存在。
URL:http://www.kaihara-denim.com

●株式会社サーブ
神奈川県平塚市に本社を置くデニムの縫製・洗い加工を行う会社。国内最高峰の技術を誇り、〈リーバイス〉から認定工場に指定されている。
URL:http://saab-group.jp

取材・文=八木悠太 写真=池田佳史
text :Yuta Yagi  photo : Yoshifumi Ikeda(BOIL)
上質を知る大人が選ぶニットウエア! 絶妙なカラーリングが、都会の大人に似合う〈ファルコネ-リ〉!
SPONSORED
2024.11.22 NEW

上質を知る大人が選ぶニットウエア!
絶妙なカラーリングが、都会の大人に似合う〈ファルコネ-リ〉!

秋冬の楽しみといえば、ファッションもそのひとつ。夏とは違って、重ね着で洒落感がぐっと高まるから、腕の見せどころともいえる。とはいえ、大人の重ね着は、清潔感と品、そして上質感など、バランスよく組み合わせるのは難しかったりする。そんなときに頼…

TAGS:   Fashion
 〈ブランパン〉の“フィフティ ファゾムス”が進化中!新たな“バチスカーフ”はシンプルにいくか、ロマンあふれる複雑機構でいくか!?
SPONSORED
2024.11.13

〈ブランパン〉の“フィフティ ファゾムス”が進化中!
新たな“バチスカーフ”はシンプルにいくか、ロマンあふれる複雑機構でいくか!?

TAGS:   Watches
理想の腕時計を大丸心斎橋店で。進化を遂げた〈大丸心斎橋店〉本館6階時計売場を完全ガイド。
SPONSORED
2024.11.20

理想の腕時計を大丸心斎橋店で。
進化を遂げた〈大丸心斎橋店〉本館6階時計売場を完全ガイド。

〈大丸心斎橋店〉本館6階の時計売場が、この秋、華麗なる進化を遂げた。マニュファクチュールの技術が光る名門ブランドから信頼の日本ブランドまで、珠玉の逸品が集結する。時計ファン垂涎の老舗ブランドの売場拡大や、関西初出店のブランドなど直営ブティ…

TAGS:   Urban Safari Watches
冬の格上レジャーシーンに、〈ゼニア〉の贅沢すぎる推しアイテム!
SPONSORED
2024.10.31

冬の格上レジャーシーンに、〈ゼニア〉の贅沢すぎる推しアイテム!

どうやら今年の冬は昨年よりも寒くなるとの予報あり。そうなると、冬のアウトドアレジャーに思いを馳せるのがアクティブ派の大人というもの。「さて、今年はどんなものを着て出かけようか?」、そう思ったら、まず見てほしいのがラグジュアリーライフスタイ…

TAGS:   Fashion
満ち足りたパーソナルタイムを〈レクサス〉で。素の自分に戻れるラグジュアリーがあります。
SPONSORED
2024.10.31

満ち足りたパーソナルタイムを〈レクサス〉で。
素の自分に戻れるラグジュアリーがあります。

クルマとは単なる移動手段ではない。求めるのは乗り心地と静粛性。さらに自宅のように寛げる“プライベートな居住空間”であるのが理想だろう。〈レクサス〉はあらゆる時間の過ごし方に対応する質の高い空間を提供してくれる。

TAGS:   Urban Safari Cars
〈モンブラン〉から日本限定トートバッグが登場!機能的でエレガントだからオンオフ問わず頼りになる。
SPONSORED
2024.10.31

〈モンブラン〉から日本限定トートバッグが登場!
機能的でエレガントだからオンオフ問わず頼りになる。

書くときの音にまでこだわって作っているというモンブランの万年筆。そんな世界最高峰の技術はまさにこのブランドならでは。その筆記具のDNAは当然バッグにも付随する。日本のリクエストのもとにデザインされた今回のバッグは容量、デザインともにオンオ…

TAGS:   Fashion Urban Safari
ビジネスリーダーの足元を華やかに彩るドレスシューズ。タキシードからセットアップまでスタイリングの幅が広がる〈ジ・オニツカ〉。
SPONSORED
2024.10.31

ビジネスリーダーの足元を華やかに彩るドレスシューズ。
タキシードからセットアップまでスタイリングの幅が広がる〈ジ・オニツカ〉。

ジャケットやスーツの装いは、かつてよりルールに縛られず自由に楽しめるように。足元のお洒落も然りで、特定の着こなしに映える1足というよりも、多彩な装いに対応できて、その装いを魅力的に輝かせてくれる1足が理想だ。〈オニツカタイガー〉から生まれ…

TAGS:   Urban Safari Fashion
多彩な特典でライフスタイルの強い味方に! “ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード”で週末の楽しみがグッと広がる!
SPONSORED
2024.10.29

多彩な特典でライフスタイルの強い味方に! 
“ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード”で週末の楽しみがグッと広がる!

「仕事も遊びもこだわりをもって楽しみたい」。そんな充実のライフスタイルを望む人が多くなってきている。なかでも、非日常を感じる体験を日常に取り入れることは、人生をより楽しくより豊かにする方法のひとつ。そんなライフスタイルを楽しむうえで大切な…

TAGS:   Lifestyle
SPECIAL GUEST 楢﨑智亜さんサファリ×ノルケイン Instagram LIVE開催!
SPONSORED
2024.10.28

SPECIAL GUEST 楢﨑智亜さん
サファリ×ノルケイン Instagram LIVE開催!

“ノルケインエキシビション”開催中のISHIDA表参道よりお届け! 話題の新作時計やオススメ商品など、見逃せないアイテムの数々をゲストの楢﨑智亜さんと一緒にご紹介します。

TAGS:   Fashion Watches
大人のライフスタイルにぴったりなのは〈エルケクス〉!“軽くて暖かい”が冬アウターの条件!
SPONSORED
2024.11.01

大人のライフスタイルにぴったりなのは〈エルケクス〉!
“軽くて暖かい”が冬アウターの条件!

ひと昔前とは違って、近年は寒暖の予想が難しい。となると、今期はどんなアウターを狙うべきか迷ってしまう。ならば、気温やシーンに合わせて3タイプのアウターを揃えておくのがいい。おすすめしたいのは、ベーシックで着まわしやすい〈エルケクス〉。軽く…

TAGS:   Fashion

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ