緑と愛猫に癒される在宅ワーカーズの住まい
リモートワークの定着で通勤苦は減ったが、カップルでともに在宅となると、スペースの確保が必要。かつ気分の切り替えができる仕掛けも欲しい。お気に入りの家具を生かし、機能性とデザイン性を備えたプランで、インドアグリーンと愛猫との暮らしを叶えた菅家邸。そのシンプルにして温かみのあるインテリアセンスは学べる点が多い。
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.61
菅家邸/2LDK/67㎡
眺めのよさを楽しむため、窓辺に設けたのはロールスクリーンのみ。しかも、ほぼ閉めることはなく、カーテンレールを利用してグリーンを2段でハンギングしている
リビングの壁に緑の葉陰を作っているのは、天井まで届きそうな高さのエバーフレッシュ。30㎝ほどの苗から育てたものだ。ハンギングや床置きを含めると30鉢以上、中には胡蝶蘭をハンギングした鉢もある。「もともとグリーンが好きでしたが、賃貸住まいのときは、なんとか増やさないようにしていました」と菅家さん。今は、室内に好きなグリーンがあふれている。リモートワークが増えたのを機に、窓からの景色に抜け感があること、オフィシャルにペット可としていることを条件に物件を探し、内見した瞬間にここに決めたそう。南向きの窓の外には奥行き1.5mほどの広いベランダもある、築24年の物件だ。
リノベに際しては、和室だったところをワークルームに、独立型のキッチンをセミオープンの対面式にするなど変更した。実際の広さ以上に、ゆったりと感じられるのは、空間と家具の絶妙なバランスがなせる技。建具や内装を、手持ちのデンマークやイタリアのヴィンテージ家具に合わせてデザインしてもらっている。床はホワイトオークのパーケット張りで、キッチンカウンターの腰壁はラワンベニヤをツートーン使いにした。時を重ねて愛されてきた家具と瑞々しい観葉植物が、木質感の温かみのある空間をスタイリッシュに見せる。映画のポスターや小物もグリーンをテーマカラーにセレクトしているため、視線をどこに向けても色が散らからない。差し色はブラック。椅子やキッチンカウンター、書斎の造作棚などに黒を使い引き締めている。
夫妻がともにリモートワークの日も、夫はワークルームで仕事に集中し、終われば趣味の音楽に没頭。妻はグリーンの手入れをしてから、ダイニングテーブルで仕事スイッチを入れる。お互いのペースを保てるほどよい距離感を、2匹の愛猫が自由に闊歩しながら、双方を癒やしに訪れる。夫妻にとって心地よい日々だ。
01 ソファの背もたれにジャストサイズの滑り出し内窓
リビングに面したワークルームは、以前は和室だった場所。ソファの背もたれの高さに合わせて窓を造作しているため開閉もスムースで、リビング側からも視線が抜け、空間が広く感じられる。
02 窓越しの光とグリーンに癒やされるワークルーム
ここがワークルーム。窓で光と風を取り込み、画面に集中する時間が長いリモートワーク中の癒しとなっている。ワークチェアは〈ハーマンミラー〉。夫は仕事が終わると、レコードをかけたりギターをつま弾いたりして、趣味の音楽に没頭。
03 ほどよい独立感のあるセミオープンのダイニング
ダイニングのバタフライテーブルはデンマーク製のヴィンテージ。スポークチェアの背もたれや脚のブラックが差し色となっている。ペンダントライトは〈レ・クリント〉のペンダントモデル1-35。
04 カフェオレカラーのタイルが柔らかな空気感
もともとあった黒のレンジフードや白のシステムキッチンを生かしたキッチンスペース。1枚ずつ釉薬の表情があるタイルが、木の温かみのある空間とも好相性。
大好きな目玉焼きが部屋のアクセントに
妙な目玉焼きのオブジェ。もともと目玉焼きが好きで、キッチンの壁に写真を飾るなど、アイテムを見かけるとつい買っていたそう。なかでもこのオブジェは、お気に入りのギャラリーショップ〈アウト オブ ミュージアム〉で見かけ、オーナー小林 眞さんの作品と知って即購入。ダイニングの窓辺に飾っている。
「引っ越してからすっかりグリーンが増えました。以前住んでいらした方が2年前に入れ替えたばかりというシステムキッチンはそのまま活かしつつ、〈ミーレ〉の食洗器を背面のルーバー扉内に収納するなど、使い勝手と予算を活かしたリノベができ、お互いに家でも仕事がしやすく、快適です」
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URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』1月号 P196〜197掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo