盛岡デートの締めは、知る人ぞ知る〈炭火焼ステーキ 天元〉でペアリングディナー!
今、外国人の注目度が高い都市のひとつ、岩手県盛岡市。市内中心部にありながら、知る人ぞ知る隠れ家〈炭火焼ステーキ 天元〉は、東京からお忍びで通う著名人もいるという、噂のレストラン。
カウンター席のほか、個室3室もあり
岩手県盛岡市の中心部にある〈炭火焼ステーキ 天元〉は、グルマンや著名人が密かに通うという噂のレストラン。フレンチテイストの創作料理・ステーキのコースと、県内の酒蔵〈菊の司酒造〉の日本酒を組み合わせた“菊の司ペアリングディナー(日本酒ペアリングコース)”が最近登場した。
〈菊の司酒造〉は、2024年に創業252年を迎えた岩手県最古の酒蔵。数年前に盛岡から雫石に蔵を移転し、本州一の寒さの中、清らかな岩手山の伏流水を使い、丁寧に酒を仕込む。長い歴史の中で培ってきた技術をもとにチャレンジを繰り返し、新たな取り組みも。「岩手県内最古であり、最も新しい酒蔵」といわれるゆえんである。
メニューは、“雲丹のバヴァロワ”から始まる8皿のコース料理。日本酒は料理それぞれに合う銘柄7種前後をペアリングしている。
取材日のメニューとペアリングの日本酒をいくつか紹介していこう。
今日の乾杯は、菊の司“innocent(イノセント) 40”で。「感動の瞬間(とき)」がコンセプトの生原酒シリーズである。ワイングラスで供され華やかな香りが特徴だ。味わえば、丁寧に低温発酵させた無濾過・生原酒ならではの吟醸香と甘みを感じる。乾杯の後、香りと味わいに彼女も感激するはず。最初の“雲丹のバヴァロワ”もこの1杯とともに。
“菊の司ペアリングディナー(日本酒ペアリングコース)”2万3000円より、“雲丹のバヴァロワ” ※3日前までの要予約。予約は2名から
“雲丹のバヴァロワ”は、かつて同店が会員制レストランだった頃から、ゲストの支持が高いメニュー。雲丹(うに)の産地が季節によって変わる楽しみもあるそうだ。クリーミーなバヴァロワ、濃厚な函館産の雲丹、そしてミネラル感のあるキャビアの味わいに“innocent 40”がマッチする。フルボディながらも飲んだ後は爽やかで、次のひと口を誘う。
コースより、“真鱈白子のムニエル”
続いては、“真鱈白子のムニエル”。この日の真鱈は岩手県宮古産。生臭みを微塵も感じられない白子のムニエルは、とても濃厚でとろりと滑らかな食感で食が進む。ペアリングは菊の司“ふくひびき”。
コースより、“鮮魚のロースト” ※魚の種類は入荷により変わる
この日の魚はキンキ。合わせるのは、菊の司“七福神にごり”。キリッと辛口なにごり酒と出会い、日本酒の懐の深さを感じる。つい、日本酒が進む。
お口直しの“シャンパーニュグラニテ”を挟み、後半は肉料理。スープ仕立ての“岩手五ツ星黒毛和牛ヒレグリル~和風おろし出汁~”の後に、メインの肉料理“山形県産最上牛A5炭火焼ステーキ 雫石町産焼き野菜”と続く。
コースより、“岩手五ツ星黒毛和牛ヒレグリル~和風おろし出汁~”
“山形県産最上牛A5炭火焼ステーキ 雫石町産焼き野菜”は最上牛のヒレ、ロース、ランプから好みの部位と焼き加減を選んでオーダーする。シェフが炭火で絶妙に火入れをした肉が運ばれ、蔵の裏に広がる畑から収穫された酒米で作られた、菊の司“心星-shinboshi-”とともに味わった。
気づけば、使われるメイン食材は岩手県とその近隣からの恵み。岩手・雫石の美酒とともにテロワールを感じるペアリングディナーという、至福の時間を彼女とともに。盛岡でのコースディナー&日本酒デート。早速、彼女を誘って!
●炭火焼ステーキ 天元
住所:岩手県盛岡市大通1-9-10
営業時間:17:00~22:00LO
定休日:日曜・祝日
TEL:019-625-2911 ※3日前までの要予約
URL:http://www.sumibiyaki-tengen.com/
※サービス料なし
※料理内容はその日の入荷により変わる
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティ、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。