〈東京會舘〉の伝統的なフレンチが気軽に味わえる〈東京會舘 ドレープ〉!
1922年に創業した〈東京會舘〉は食に定評があり、洋食、日本料理、鉄板焼で数多くのVIPをもてなしてきた。松本浩之さんがシェフを務める〈レストラン プルニエ〉がミシュランガイドで1つ星を獲得するなど、フランス料理は特に評価が高い。〈東京會舘 ドレープ(Drape)〉は、〈東京會舘〉に受け継がれてきた本格的なフランス料理を、もっと気軽に味わってもらいたいということから、東宝日比谷プロムナードビルに2023年3月16日オープンした。
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- アレが食べたいからこの店へ! vol.24〈東京會舘 ドレープ〉
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- アレが食べたいからこの店へ! Gourmet
調理長の杉野健司さん
調理長を務める杉野健司さんのもと、本格的なフレンチながら、コース料理やドレスコードにとらわれていない。ランチにはプレートランチやランチセット、ディナーにはアラカルトとカウンター席でのコースが体験できる。
“牛タンシチューとマッシュポテト 温野菜添え”4950円
〈東京會舘 ドレープ〉で是非とも味わっておきたいのが、煮込み料理が得意という杉野さんのスペシャリテ、“牛タンシチューとマッシュポテト 温野菜添え”。昔ながらの調理法によって、厚みのある牛タンをナイフでスーッと切れるほどにやわらかく仕上げている。牛タンの妙妙たる味わいとしっとりとしたテクスチャーが存分に味わえる逸品だ。マッシュポテトもなめらかで、エンドウ豆やクレイジーピーの爽やかな青味もよいバランス。
ほかにも珠玉のメニューがたくさん揃えられている。
“ウフマヨ彩りサラダ”880円
“ウフマヨ彩りサラダ”は“ウフ”=“卵”マヨネーズを略した名前で、半熟のゆで卵とマヨネーズソースを絡ませていただく。マンゴーソースが出色で、甘味と酸味の心地よいアクセント。スパークリングワインとともに、最初にオーダーするといい。
“パテ・ド・カンパーニュ”1760円
“パテ・ド・カンパーニュ”は、豚ミンチの中にレバーペーストを混ぜ込んで焼いたクラシカルな田舎風パテ。厚みはありながらも、口溶けるので重たさはない。ポートワインの特製ジュレ、セミドライいちじく、粒マスタードが添えられているので、好みで合わせてみて。
“海の幸ブーシェパイ ニューバーグソース”2420円
“海の幸ブーシェパイ ニューバーグソース”は、クラシックフレンチらしい、パイ生地を器にした料理“ヴォロヴァン”。海老、烏賊、白身魚などの魚介類がたっぷりで、海の幸がもつ滋味が引き出されている。パイ生地はパリパリっとして、コクのあるニューバーグソースと抜群に相性がいい。
“スズキのパイ包み焼き ブールブランソース”2980円
“スズキのパイ包み焼き ブールブランソース”は、スズキの切り身とシーフードの“クネル”=“団子”を野菜で巻き、さらにパイ生地に包んで香ばしく焼き上げた。スズキの旨味が完璧に閉じ込められていて、そこに白ワインとバターのブールブランソースが寄り添う。
“和栗のマロンシャンテリー”1760円
デザートには〈東京會舘〉のシグネチャースイーツである“マロンシャンテリー”を和栗で仕上げた“和栗のマロンシャンテリー”がイチオシ。70年以上前に〈東京會舘〉初代製菓長が考案し、継承されてきた。新雪のような真っ白な生クリームの中に、そぼろ状になった茨城県産の和栗がふんだんに包まれている。和栗なので甘さは控えめで、ホクホクとした食感と上品な幽香を味わえる。
支配人でソムリエの榎本貞樹さんによって取り揃えられたお酒にも触れたい。ハウスシャンパーニュの“テタンジェ ブリュット レゼルヴ”(2400円)はフレッシュさがありながらも、調和がとれた味わいなので、最初の一杯にぴったり。フランス、アメリカ、オーストラリア、チリのワインが豊富で、ビールやウイスキーも充実している。リキュールも多彩で、中でもフランスのリキュール“デュボネ”(680円)をソーダ割りにした甘味と苦味が調和したカクテルが好評。
“劇場”をコンセプトに、オープンキッチンを備えたライブ感溢れる空間を演出している
クラシカルなフランス料理のファンは多いけれど、モダンでスタイリッシュな空間で堪能できるレストランとなると、実はあまり多くない。駅からのアクセスも抜群だし、〈東京會舘 ドレープ〉で今一度クラシックフレンチの妙味を味わい尽くしてみて。
●東京會舘 ドレープ(Drape)
住所:東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝日比谷プロムナードビル2F
営業時間:月~土曜・祝日11:00~22:00、日曜11:00~21:00
TEL:050-3177-2770(予約センター、受付時間10:00~20:00)
URL:https://www.kaikan.co.jp/branch/drape/
※サービス料なし
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。