秋の夜長は居心地のいいビストロ〈ノナカ〉で、フランスの郷土料理とワイン!
東京・西麻布に、1人でふらりと立ち寄っても、彼女と待ち合わせて軽く飲んで食べるにも、もちろん、きちんとデートでディナーするのにもうってつけのビストロが2022年10月1日、オープンした。
オープンキッチンから漂う香りもご馳走!
「もっと自由に、もっと気軽に、クラシックフレンチを味わって欲しい」といった思いから生まれたのが、東京・西麻布にオープンした〈ノナカ(N'onaka)〉。オーナーシェフの野中靖幸さんが目指すのは、フランスの街角に佇むビストロのように居心地がよく、使い勝手のいい店だ。
料理は、フランス各地の郷土料理を中心にアラカルトで用意される。仕入れの状況でその日のメニューが決まり、ゲストの好みやお腹の具合に合わせてボリュームもアレンジしてくれる。本日のシャンパーニュをオーダーすると、一緒にアミューズがサービスされる。今日はどんなものが出てくるかなと思いを巡らせながら、料理を決めていくのが楽しい。
ある日のメニューからいくつか紹介しよう。前菜は、“ブーダン・ブラン トリュフ風味”をオーダー。
“ブーダン・ブラン トリュフ風味 季節のサラダ仕立て”1600円
鶏のソーセージ“ブーダン・ブラン”を華やかなサラダ仕立てに。ブーダン・ブランは味わいは深いが、とても軽やかに仕上げてあり、トリュフの芳香が鼻腔をくすぐる。まわりの野菜も、酸味、甘味、食感などを考え、ひとつひとつ丁寧に仕込まれている。野菜だけでも美味しいつまみになるし、ブーダン・ブランと一緒に味わえば、引き立て合う存在となっている。
この日、合わせたのは、なんともエレガントなブルゴーニュの白ワイン“2019 Rully Les Saint-Jacques/François D’Allaines”(1300円/グラス)。
“セップ茸とエスカルゴのポワレ ソースボルドレーズ”2000円
次に、オープンキッチンから、これでもか! というくらい茸のいい香りが漂ってきたな……と、思った時にサービスされたのは“セップ茸とエスカルゴのソテー”。これには、フランス南西部・ピレネー・バスク地方、マディランの赤ワイン“2016 Madiran/Ch.Montus”(1400円/グラス)を。
“仔ウサギ背肉のフリカッセ エストラゴン風味”3200円
メインは“仔ウサギ背肉のフリカッセ エストラゴン風味”。洗練された雰囲気で、上品ながらも適度にスパイシーで力強さのある“2012 Nuits-Saint-Georges 1er Cru “LES PRULIERS”/Joseph FAIVELEY”(3200円/グラス)とともに。
いずれの料理も、クラシカルなフレンチの豊かさ、基本の大切さ、フランス各地など現地の味わいを大切にしながらも、現代にふさわしい軽やかさのある料理。日本人が毎日食べても飽きないフレンチといえるだろう。
そして、重要なのは最適な温度、今、食べるのが最も美味しい瞬間にオープンキッチンからサービスされているということ。カジュアルな雰囲気で気軽に味わえてしまうけれど、美食家をもうならせる料理に昇華させているのがすごい。
“紅玉とカシスのクリスティアン カルヴァドス風味”1800円
さらにパティシエもいるから、作り立てのデザートだってしっかりと堪能できる。
グラスワイン1000円~。ラインナップは日替わり。※画像はイメージ
平日16時からオープンしているから、ちょっと仕事が早く終わった日の1杯とひと皿っていう使い方もある。カウンター席には電源もあってPCを開いて仕事もできるけれど、やっぱりここでは美味しいものとワインで自分を解放して!
●ノナカ(N'onaka)
住所:東京都港区西麻布2-8-11 西麻布ビル1F
営業時間:16:00~23:00
TEL:03-6421-0825
URL:https://www.n-onaka.com/
※サービス料なし
※チャージ1000円(ミネラルウォーター付き)
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ライフスタイルジャーナリスト
美酒と美食はもちろん、ホテル、ビューティー、インテリアなどライフスタイル全般を得意とする。現在はラグジュアリーメディア、ビジネス誌、ホテル専門誌など幅広い媒体に寄稿。美味しいもの探求家でもあり、日々のシャンパーニュは欠かせない。