爽やかさと抜け感がある白使いのお手本となる家
築35年を超えるマンションをフルリノベーションしたS邸。梁や配管をむき出しにした武骨な躯体は白ベースで仕上げ、空間に清涼感と広さを感じさせる。お気に入りの家具や差し色が効いた壁でポップさもプラス。空間デザインが専門の施主の城は本や服の収納まで、お洒落に見せるワザが詰まっている!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.33
S邸/1LDK/64.4㎡むき出しの天井はペイントし、壁付けのキッチンはタイルで明るい印象に。ソファは〈ジェルバゾーニ〉の“ゴースト”。コットンカバーを被った清潔感とスクエアなラインがお気に入り
空間デザインの仕事に携わるSさん。親から譲り受けた実家を1人暮らし用にフルリノベーションした。依頼先をハウストラッドに決めた理由を、「歳月が醸し出す雰囲気を生かしたインダストリアルなものが得意な方に、優しいデザインをオーダーしたらどんな家になるのか楽しみで」と語る。
出来上がったのは、1人でくつろげ、友人たちが集まって盛り上がれる住まいだ。ハイテーブルと大きなソファを置き、大勢が集まるとテーブル周りで食べて飲んで、後半は床に座ってくつろぐのが定番のパーティスタイル。広い窓は、シーツ用の生地で作られたカーテンをS字フックで吊ってすっきりと。レトロな雰囲気と気取りのない素材感が、部屋にやわらかい表情をもたらしてゲストを迎える。
1人時間を楽しむ仕掛けも随所に。書棚やクローゼットは使い勝手に合わせてオーダー。書棚にはベンチを組み込みこもり感のある読書スペースにした。「本の背表紙は、意外に多色で落ち着かないので」と、あえて背表紙を奥にして収納。クローゼットの棚は、セーターなら2枚がジャストの高さにして、見やすく取りだしやすく。白をベースにした包容力のある空間で暮らしを楽しんでいる。
01 書棚に造作したベンチでチルな時間を過ごすキッチン側には、カウンタースツールに合うハイテーブルをオーダー。天板は大理石ならではの自然の模様が美しいビアンコカララ。普段は食卓やデスクとして、友人が集まるときはパーティカウンターとしてマルチに活躍
02 ベッドルームは深海を思わせる濃紺に寝室は格子のパーテーションで仕切って目線が抜け広さを感じる造り。ベッドボード側の壁はモールディングを施し、照明は天井への映り込みの美しいシャンデリアタイプを選んでいる
03 ショップのように洋服をディスプレイウォークインクローゼットの壁は表情を明るく見せるスモーキーピンクに
憧れの猫脚のバスタブで至福の時間背もたれのクラシカルなラインが美しい猫脚のバスタブ。平日は仕事で帰宅が遅くなることも多いSさんだが、週末はキャンドルを灯してバスタブで疲れを癒す。持ち運びできるプロジェクターからの映像を見ながらくつろぐのが、至福の時間なんだとか。
「フルにリノベーションすることで、水回りのパーツも好みのものが置けました。食器棚やクローゼットも、自分の使い勝手に合わせてサイズも色もオーダーしましたし。好きなものだけに囲まれて、家時間が居心地よすぎです(笑)」
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アメリカナイズされた上質な住空間を提案
“古くなって捨てられるようなモノは、買わない、売らない、つくらない”が理念のリノベーション会社。個人宅以外にも、オフィス、店舗、オーダー家具までデザイン。専属の不動産アドバイザーもいるので、物件紹介も可能。住空間のスペシャリスト。
住所:東京都目黒区中目黒1-9-3 ROJU NAKAMEGURO
TEL:03-6412-7406
●ハウストラッド
URL:www.housetrad.com
雑誌『Safari』1月号 P214~215掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo