
スピードマスターほど、“完成された定番”という言葉が似合うクロノグラフはないだろう。けれども〈オメガ〉は2026年の幕開けに、その不変のアイコンへ大胆なアプローチを加えてきた。新作スピードマスター ムーンウォッチ ブラック ホワイトは、ブラックとホワイトを反転させた2つのダイヤルを軸に、クラシックの奥行きをさらに深めた意欲作となっている。
一見するとお馴染みのムーンウォッチ。しかし視線を落とすほどに、その表情がこれまでとは異なることに気づくはず。象徴的なステップダイヤルは2枚のプレートで構成されていて、上層には艶やかなブラックラッカーを、下層にはホワイトラッカーを採用している。ロジウム仕上げのサブダイヤルフレームが、モノトーンの世界に端正なコントラストを生み出している。ミニッツトラックはホワイト、サブダイヤルのミニッツトラックはブラックで転写されていて、デザイン性と視認性の両立という、いかにも〈オメガ〉らしい完成度だ。
ベゼルにはブラックセラミックを用い、タキメータースケールはホワイトエナメルで表現。耐傷性と反射防止性能も兼ね備えた、ボックス型サファイアクリスタル風防を合わせている。
18Kムーンシャイン ゴールドモデル697万4000円(オメガ)
ラインナップは42㎜ケースの2種。18Kムーンシャイン ゴールドモデルは、同系色の針やインデックスを採用することで、ゴールドでありながらギラつかないよう過度な主張を抑えた表情に。センタークロノグラフ針にはPVD加工が施され、ラグジュアリーでありつつもスポーティな魅力を放っている。
ステンレススティールモデル147万4000円(オメガ)
一方、ステンレススティールモデルは、ロジウム仕上げの針とインデックスにホワイトのスーパールミノヴァを組み合わせ、クリーンで知的な印象に仕上げられている。オンオフを問わず使える汎用性の高さは、まさに“大人の定番”。
いずれも搭載するムーブメントは、マスター クロノメーター認定のキャリバー3861。月面で名を刻んだ321の思想を継承しながら、耐磁性や精度を現代基準で磨き上げた名機だ。ケースバックからはその緻密な動きが確認できる。
ムーンシャイン ゴールドなら、コーデュロイシャツやニットポロなど、素材感のあるアイテムと好相性。肌馴染みのいいゴールドが、リゾートや休日のスタイルに大人の艶を添えてくれるだろう。ステンレスモデルは白Tにネイビーのニット、色落ちしたデニムといったシンプルな装いに合わせたい。モノトーンのダイヤルが、装い全体をさりげなく引き締めてくれるはず。いずれのモデルも、派手さではなく“違いがわかる大人の余裕”を演出できる点こそが最大の魅力と言えそうだ。
変わらないからこそ愛されてきたムーンウォッチ。その完成形に、ブラックとホワイトという普遍的な色で新たな深みを与えた2026年の新作は、長く付き合う一本を探す大人にとって、極めて説得力のある選択肢となりそうだ。
●オメガ
TEL:0570-000087







































































