夏バテに『和漢洋才』の世界を堪能するコース
カラダに残る夏の疲れは秋まで持ち越したくはないもの。であれば、ちょっとバテたなと感じたときに、カラダが喜ぶコースメニューでパワーチャージするというのもひとつの手。そんな望みを叶えてくれるのが、東京・赤坂にあるレストラン〈クロストーキョー〉だ。
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- カラダが喜ぶヘルシー料理! 〈クロストーキョー〉
国産野菜や自社農園の野菜、そしてビオワインが味わえるレストランとして人気があったレストラン〈クロストーキョー〉。有名なだけに、食にこだわりがある人はご存知かと。でも、コンセプトとメニューをより進化させ、2020年夏にリスタートしたのは知ってた?
なにが変わったって、厳選された素材を使うのはもちろんのこと、着目したのは調理法。フランス料理の調理法や古代中国の皇帝の食事を管理した“食医”の考え方、日本の医食同源の思想をプラスした独自の“和漢洋才”をコンセプトにしている。
ハーブやスパイスなどに精通する総料理長の増山明弘氏が、五行説を取り入れた五臓六腑を整えるためのオリジナルメニュー、コースを監修。50種類以上のハーブやスパイスを巧みに組み合わせたディナーコース“WAKANYOSAI~『和漢洋才』の世界を堪能するコース~”は、アミューズからデザートまで、10皿14品を味わう内容となっている。
“WAKANYOSAI~『和漢洋才』の世界を堪能するコース~”8000円。※内容は季節によって変わる。画像はイメージ
まずは、温かなスープを飲んで、胃をほっこりさせることからスタート。
コースより“ブイヨン・ド・レギューム”駝鳥のラヴィオリ セージのユイル
“ブイヨン・ド・レギューム”は、選び抜かれた12種類以上の旬の野菜を使い、時間をかけてじっくりと濃厚なスープに。そして、35種類以上のハーブ、スパイス、生薬などを独自のブレンドで配合。さらに丸鶏と豚足から取ったコラーゲンエキスを加え“医食同源”エキスに仕上げた。
ブイヨンは旨みたっぷりで濃厚ながら、後口は至極すっきり。ハーブやスパイスの香りは、ほんのり。セージのオイルの香りが食をそそり、次に供されるメニューへの期待が高まる。
コースより“五行のパレット”の一例
続く“五行のパレット”は、中国伝統医学の五行説になぞらえた、前菜5品の盛り合わせ。旬の食材で5つの味覚、甘・辛・塩・酸・苦をそれぞれ表現しており、食べる順番にもこだわりがある。一見難しそうだが、これがかなり味わい深い。種類豊富な食材と自家製XO醤など調味料の相乗効果で次々と食べ進んでしまう。さらには食べることで“カラダにいいことしている”気にもなってくるから面白い。
コースより“気仙沼直送のフカヒレ サフランの香り”
コース半ばに出される黄金のフカヒレは、4時間かけて煮込まれた逸品。「サフランの香りが漂うフカヒレがこんなに美味しいなんて!」と、これまで味わったことのない新感覚の料理に彼女も驚くことだろう。続くメインとデザート、薬膳茶まで驚きと美味しさの楽しみは尽きることがない。
また、コースに合わせたペアリングも大いなる愉しみ。“ソムリエ厳選ワインのペアリング”は、シャンパーニュからスタートし、白や赤ワインだけでなくシェリーや、黒米から造るワインのような稀有な酒までが登場する。さらに“ノンアルコールドリンクのペアリング”に至っては、ハーブや国産フルーツを使ったオリジナルカクテルや、まるで冷たく澄んだ出汁のような1杯など、アルコール好きをも魅了する内容となっている。
開放感もあるスタイリッシュな空間は夜景も楽しめるロマンチックさ
都心を一望できる圧巻の眺めは息をのむほど。これは彼女と一緒に見たい
カラダを元気にしてくれるだけでなく、グルメ心を掻き立ててくれるコースをゆっくりと味わう時間は、デートにもビジネスミーティングにもぴったり。季節ごとにカラダをリセットするための行きつけとして、是非役立てて、秋に向けてカラダを万全に整えてほしい。
●クロストーキョー
住所:東京都港区赤坂5-4-7 ヘキサゴンビル10F
TEL:03-5545-5408
営業時間:ランチ11:30~15:00(14:00L.O.)、ディナー18:00~23:00(22:00L.O.)
定休日:不定休
※消費税、サービス料10%別。
URL:https://cross-tokyo.com/
text : Fukuko Hamada