黒毛和牛のビーフシチュー
東京駅周辺といえば、再開発が進みデートにもうってつけのエリア。ホテルや百貨店なども多く、ウィンドウショッピングするだけでも彼女はきっと楽しいはず。そんなとき、食事はこの〈東京ステーションホテル〉を候補に入れていただきたい。なぜって、歴史と伝統に裏づけされた絶品のビーフシチューに、彼女もきっと満足するはずだから!
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東京駅の駅舎と一体化し、赤レンガ造りの中に位置しているのが、1915年に開業した〈東京ステーションホテル〉。2003年に赤レンガ駅舎が重要文化財として指定され、2006年にリノベーションのためにホテル営業を休止。2012年、新たに営業を開始した。
その長い歴史と東京駅と一体化しているというほかにはないロケーションから、数多くの物語が生み出されている。なかでも伝説になっているのが、バー&カフェ“カメリア”で提供されている“黒毛和牛のビーフシチュー”(3180円、税込・サ別)だ。
〈東京ステーションホテル〉のビーフシチューは、3代目総支配人の五百木竹四郎さんが元築地精養軒の料理長だったことから、当時のホテル総料理長に指南したという極めつきの逸品。
時間をかけて煮込んだソースは絶品と評され、2006年のホテル休館までレストラン“ばら”でも、食通たちに愛された。そして、2012年のホテルリニューアルオープン時に、総料理長の石原雅弘シェフが当時のレシピをもとに、より洗練された味わいに生まれ変わらせたのだ。
できるだけ小麦粉の使用を避け、タマネギ、ニンジン、ニンニク、トマト、セロリといった香味野菜をたっぷり使用。じっくりと煮込み丁寧にこされることで、野菜の穏やかな旨味ととろみがギュッと凝縮。極旨のデミグラスソースが生み出される。
脂身が少なく、肉本来の旨味を味わえる黒毛和牛のバラ肉は、大きな塊のまま赤ワインにまる1日漬けこむ。その後、さらにワインで煮込んである。雑味が全く感じられず、芳醇なワインのコクとともに豊かな和牛香が広がる。
焼いたり、煮たりした約10種類の季節野菜とパスタを別添えで盛り付けているので、決して飽きることもない。ビーフシチューそのものを味わう、また、野菜やパスタにシチューをかけて味わうなど、様々な方法で食べられるというのも魅力の1つ!
“黒毛和牛のビーフシチュー”はディナータイムでもオーダーできるが、お得なのがランチセット(3780円、税・サ別)。スープ、パン、サラダ、デザート、コーヒーもしくは紅茶もついており、丸の内のオフィスワーカーに人気となっている。
重要文化財の中にあるホテルのバーで伝統の黒毛和牛のビーフシチューを食べる。そんな大人にしか考えつかないようなデート、きっと彼女は喜んでくれるはず!
●バー&カフェ カメリア
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル 2F
営業時間:11:30〜24:00(L.O. 23:30)
ランチ 平日 11:30~14:00(L.O.) 土日祝 11:30~15:00(L.O.)、ディナー 17:00~22:00
※“黒毛和牛のビーフシチュー”が提供されているのはランチタイムとディナータイムの17:00~23:30
TEL:03-5220-1951(受付時間:11:00〜24:00)
URL:https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/camellia/
1976年台湾生まれ、後に日本国籍。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。テレビや雑誌で活躍し、料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。2017年8月「一般社団法人 日本ブッフェ協会」設立、代表理事就任。