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2026.01.08 NEW


どん底からの立ち直り方がわかる映画5選!《再配信》

ユーザーの反響が大きかった映画・海外ドラマ記事を再配信(記事初出時の配信日:2024年10月12日)。

 

 


『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
製作年/2016年 監督/ロジャー・スポティスウッド 脚本/ティム・ジョン、マリア・ネイション 出演/ルーク・トレッダウェイ、ルタ・ゲドミンタス、ジョアンヌ・フロガット、アンソニー・ヘッド

一匹の猫が与えてくれたセカンドチャンス
薬物中毒を断ち切ろうと努力しつつ挫折を繰り返してきたジェームズ。どん底の路上生活を続ける彼に思いがけない一筋の光が射す。一匹の猫が迷い込んで彼のそばに居ついてしまったのだ。やがてボブと呼ばれはじめた愛猫はどこへいくにもジェームズと一緒。今日も小銭を稼ぐためコヴェントガーデンの路上で弾き語りする最中、ボブはジェームズの首元に襟巻きみたく丸まって道ゆく人たちの表情をすっかり笑顔に変え……。一匹の猫がホームレスのミュージシャンに再起のチャンスをもたらすこの実話は、2010年に書籍がベストセラーとなり、映画版も世界中で愛される一本となった。

映画の中でジェームズは「誰にでもセカンドチャンスは訪れる。でも多くの人はそれに気づくことができない」と語る。彼の場合、愛猫の存在によって誰かのために何かをなす尊さを知ったからこそ、自ずと多くの人との出会いに恵まれ、それゆえ目の前のセカンドチャンスをしっかりと掴み取ることができたのだろう。柔らかくもポジティブな空気が伝播し、周囲がすっかり笑顔で満たされるこのひととき。ボブの仕草に心を奪われつつ、胸がポカポカと温かくなっていく作品だ。
 
  

 


『世界にひとつのプレイブック』
製作年/2012年 監督・脚本/デヴィッド・O・ラッセル 出演/ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバー

人生が華麗なステップで満ちていくとき
元教師でメンタルの不調を抱えるパットはかつて妻の浮気現場に出くわし、一緒にいた男をボッコボッコに叩きのめしてしまった過去の持ち主だ。その後、精神科病棟での治療を終えてからも、彼はいまだ妻との復縁をあきらめず、挙句には感情が抑えられなくなり周囲を大混乱に巻き込む毎日。そんな中で出会ったのが、同じメンタルの不調を抱える女性ティファニーだった。パット以上にぶっ飛んだ個性を持つ彼女と交流するうち、話はとんとん拍子で展開し、彼らはどういうわけかペアを組んでダンス大会へ出場することになりーーー。

名匠ラッセルが5年に渡り何十回と脚本をリライトして磨き上げた意欲作なだけあって、センシティブなメンタルの問題を描きつつ、個々のキャラが生き生きと輝く極上のファミリードラマ&異色のラヴストーリーに仕上がった。とりわけ見どころなのはクーパーとローレンスが見せるクライマックスのダンスシーン。経験ゼロながら必死に習得して撮影に臨んだ二人の渾身のステップには、微笑ましさと共になんとも言えない胸の高揚を感じずにいられない。
 

  

 


『再会の街で』
製作年/2007年 監督・脚本/マイク・バインダー 出演/アダム・サンドラー、ドン・チードル、ジェイダ・ピンケット=スミス、リヴ・タイラー

巨大な悲しみをゆっくりと癒す友情の力
歯科医を営むアランは街の喧騒の中で、大学時代のルームメイトだったチャーリーを見つける。長らく再会の機会を逸していた二人だが、その間、チャーリーは飛行機に搭乗していた妻と娘たちを9.11テロで喪うという悲劇を経験し、心的影響によって外見や言動がすっかり別人のように変貌していた。次第に交流を深めていく過程で、アランはチャーリーの心に刻まれた癒えることのない巨大な悲しみを知り、なんとかここから抜け出せないものか頭を悩ませるのだがーーー。

コメディ俳優として広く知られるサンドラーが、笑顔を封印して臨んだヒューマンドラマ。あらすじだけを追うとシリアスな印象を受けるものの、9.11そのものは描かず、あくまでその後の友人関係に焦点をあてる語り口が観る者をじわじわと惹きつける。ユーモアとテンポ感に満ちた丁々発止のやりとりも心地よい。重要なのはチャーリーだけでなく、アランもまた日常生活で夫婦関係や仕事の悩みを抱えているところ。共にさりげなく支え合いながら並走する彼らの関係性がすこぶる胸を打つ名作である。
 

  

 


『二ツ星の料理人』
製作年/2015年 監督/ジョン・ウェルズ 脚本/スティーブン・ナイト 出演/ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ダニエル・ブリュール、オーマル・シー

崖っぷちの天才シェフが気づいた大切なこととは?
天才肌の腕とカリスマ性を持ちながら人としては欠陥だらけ……そんなギャップのある役柄をブラッドリー・クーパーが絶妙に演じあげた一作である。主人公のアダムはかつてパリで活躍しながらも様々な問題を起こし、唐突に姿を消したシェフ。3年ぶりにロンドンで返り咲いてミシュランの三ツ星を獲得しようと情熱を燃やすものの、いくら最高のスタッフに囲まれても、彼の完璧主義が暴走して周囲にあたり散らし、厨房の雰囲気は荒んだものになっていきーーー。

一人でできることだけが才能ではない。むしろ彼に欠けているのは、厨房のトップとして細部へ目を配り、仲間の仕事ぶりや可能性を信頼してまとめ上げていくことだ。心の底に覆い隠された己の“自信のなさ”ゆえに失敗を繰り返してきたアダムが、この天から与えられた最後のチャンスにて、大切なことに気づいていく過程が味わい深い。華美さを排した小規模な作品ではあるものの、このサイズ感こそが主人公の再出発の物語としてまさに最適に思える。
 

  

 


『素晴らしきかな、人生』
製作年/2016年 監督/デヴィッド・フランケル 脚本/アラン・ローブ 出演/ウィル・スミス、エドワード・ノートン、キーラ・ナイトレイ、マイケル・ペーニャ

名作の影響を受けて誕生した再生の物語
6歳になる愛娘を病気で亡くし、絶望のあまり抜け殻のようになってしまった会社経営者のハワード。彼に何とか立ち直ってもらおうと、共に会社を立ち上げた仲間たちが案じた一計は、時間、死、愛という概念が人間の姿を借り、ハワードにしか見えない形で次々と語りかけてくるといったものだった……。主演のウィル・スミスをはじめ、アラン・ローブの脚本を目にした誰もが感動のあまり出演を熱望し、結果的に滅多にお目にかかれないほどのオールスターキャストが実現した一作である。

ローブ自身が名作『素晴らしき哉、人生』(1946年)を意識しながら執筆したことからこの邦題が付けられているようだが、ストーリー的にはむしろ3人の聖霊が主人公のもとを訪ねてくる『クリスマス・キャロル』の変奏バージョンと捉えた方がイメージしやすい。しかもその筋書きには優れた展開部とラストのハッとする結末が用意されていて、1度のみならず、鑑賞するたびに、細部の丁寧な描き方に感心させられること間違いなし。知る人ぞ知る名作として、公開以来、静かな反響を巻き起こし続ける感動作だ。
 

  

 

 
文=牛津厚信 text:Atsunobu Ushizu
photo by AFLO
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