麻布十番にできた〈一鳥目 とり松〉が繰り広げる“鶏焼肉”という新しい食の体験!
ブームになっている焼肉の中で、話題となっているのが“鶏焼肉”。2023年10月12日、麻布十番にオープンした〈一鳥目 とり松〉は、人気を博している西麻布〈焼肉 うし松〉の姉妹店ということで、早速注目の的になっている。総料理長を務めるのは、佐藤拓弥さん。〈焼肉 うし松〉で料理長を務めていたが、地鶏や焼鳥の素晴らしさに感化され、新しく鶏専門の焼肉店を開業するに至った。
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- アレが食べたいからこの店へ! vol.39〈一鳥目 とり松〉
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総料理長の佐藤拓弥さん
〈一鳥目 とり松〉はこの佐藤さんのもと、鹿児島県の“黒さつま鶏”を中心とした地鶏や、こだわりの手法で育てられた銘柄鶏だけが使われている。部位、カット、火入れの加減などによって、最適な調理法が施されているのも特筆するべき点だ。
提供されているのは、13品の“とり松コース”(1万5400円)。佐藤さんがしっかりと教育した熟練のスタッフが、各テーブルで完璧に焼き上げてくれるので、ゲストは気を使うことなく、完璧な鶏焼肉を堪能できる。
“縛りつくね”
シグネチャーになっているのが “縛りつくね”。軟骨と蓮根が入った鶏つくねを鴨の生ハムで包んでから青ネギで縛り、丁寧に焼き上げられる。鶏料理と焼肉が融合したクリエイティブな料理で、ころんとした見た目も可愛らしい。噛み締めると様々な滋味が感じられ、まさに新ジャンルの“鶏焼肉”を代表する料理であるといえよう。
“厳選鶏焼肉 塩”
“厳選鶏焼肉 塩”も佐藤さんのイチオシ。繊細なササミを塩胡椒だけでシンプルに仕上げた。鶏肉の美味を追求したところ辿り着いた一品で、俊味にあふれている。“鶏焼売スープ”は7時間かけて抽出した旨味たっぷりのスープに、繊細な味わいの鶏焼売を合わせた。“鶏たく手巻き”は海苔と鶏たくが別になっており、鶏たくを海苔の上に倒して自分で巻いていただくのがユニーク。
“とり松グリドル”
“軟骨の唐揚げ”は、ヤゲン軟骨とハラミを米粉で揚げた。甘味があってメリハリのある味わいで、辛めの柚子胡椒がよいアクセント。“とり松グリドル”は、米粉で揚げた胸肉を米粉のパンケーキで挟んだ。ガーリック、粒マスタード、オニオン、ドライトマトと、様々な要素があって複雑なコントラスト。
“地鶏のころころ焼き”
“地鶏のころころ焼き”は、最後に提供される鶏の腿肉。炭火のフレーバーをまとわせた腿肉を15gくらいのブツ切りにして、コロコロと転がしてワイルドに焼き上げた。噛み切れる適度なサイズながらも、非常にジューシーだ。
“一口冷麺”
“一口冷麺”は、盛岡冷麺がベース。ツルツルとしてコシのある澄んだ卵麺に、鶏肉、キュウリと白髪ねぎがおいしく絡む。醤油が慎ましやかに香り、山わさびがアクセントに。
“特製かき氷”
デザートの目玉は追加料金(+900円〜)で味わえる“特製かき氷”。定番はレモン、抹茶の2種類で、季節の果物を使ったフレーバーも用意されている。氷は繊細に削り出されており、シロップと合わさると非常にクリーミー。
ワインの品揃えが豊富で、日本酒なども幅広く取り揃えられている。“クロード カザル カルト オール”(1980円)はバランスのとれた上品なブラン・ド・ブランのシャンパーニュ。熟成期間が36カ月以上なので、しっかりとした骨格が感じられる。“獺祭 磨き 純米大吟醸 三割九分”(グラス 1650円)は華やかな上立ち香と心地よい甘味。繊細な味わいがする鶏肉と、相性が抜群だ。“AKAYANE 生姜トニック”(1320円)は、鹿児島県南九州市にある佐多宗二商店のクラフトジン“AKAYANE 生姜 スピリッツ”を用いたトニック。生姜の爽やかな風味が広がるので、食前、食中、食後のどれにもぴったりだ。
テーブル席のほか、カップルシートを含む個室も数種あり
鶏肉が苦手な女性はほとんどいない。目の前で焼き上げてくれる鶏焼肉はとても貴重なので、彼女も新しい食体験にきっと感動してくれるんじゃない?
●一鳥目 とり松
住所:東京都港区麻布十番1-5-13 ニュー高雄ハイツ 1F
営業時間:17:00~23:00(22:30LO)
TEL:03-4577-6529
URL:https://1-torimatsu.com/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ファインダイニングやホテルグルメを中心に、料理とスイーツ、お酒をこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。審査員や講演、プロデュースやコンサルタントも多数。