ザ・ひらまつ仙石原の5周年記念メニューで味わう
吉越シェフの魅惑の世界!
都心からクルマで約1時間半。箱根の中でも自然豊かな仙石原に、<THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原>がオープンして5周年を迎える。そのアニバーサリーとして、プレミアムディナーを企画。その内容は、ここの料理長であり、ひらまつのイタリア料理部門をけん引する吉越謙二郎シェフの、歴代メニューの中から特に好評なものを集めたコース。シェフの世界観が存分に楽しめる!
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そんな仙石原に開業して、2021年12月27日で5周年を迎えた〈ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 仙石原〉が、アニバーサリーを記念して“プレミアムディナー”をご用意。美味しいものに目がない人にとって、これは見逃せない。
到着して、まず向かうラウンジ兼ダイニング。ドライブを終え、ほっと一息
〈ザ・ひらまつ ホテルズ & リゾーツ 仙石原〉の料理長であり、ひらまつのイタリア料理部門を牽引してきた吉越 謙二郎シェフの歴代メニューから、特に評判の高かったものを選りすぐった構成になっている。いわば、吉越シェフの系譜的なコース内容だ。
吉越シェフの集大成
吉越シェフの料理は、プレゼンテーションにストーリーがあり、口に運んだひと口から箱根の情景を思い浮かばせる。フキの葉に乗った朝露や一面の雲海、竹林の先に広がる花畑など、シェフの心をとらえた風景が料理で表現されているのだ。
名画に囲まれながら食事が楽しめるレストラン。夜は水盤に炎が灯され、ロマンチックに
また、ひらまつに在籍して25年になる吉越シェフにとって、料理とは「人とのご縁があってこそ」。東京・代官山の〈リストランテASO〉をまとめあげ、銀座や博多のASO系列のシェフを歴任、ひらまつのイタリア料理部門を統括。創業者の平松氏からフレンチの、現在〈ザ・ひらまつ 京都〉で割烹を仕切る小泉料理長から和食の、エッセンスや技術を習得。そんな吉越シェフはイタリア料理を礎に、フレンチや和食などジャンルの垣根を超えて、ワザを駆使する。
そして今回の“プレミアムディナー”」。5周年の「5」とひらまつのロゴをデザインした小冊子とともに供される。4月15日までの期間限定というのも、味わってみたくなるもの。
ストゥッツィキーノ(付き出し)では、バーニャカウダー風の野菜と、豚のリエットを合わせた“箱根山麓豚のリエット フレッシュ野菜を添えて オスミックトマトとピスタチオ 花穂の香り バッカラマンテカートのクロケッタ 土佐酢のアクセント”(2016~2017年作)。こちらは、ある朝に目にした仙石原の雲海をイメージ。まるで生け花のような斬新なプレゼンテーションには目を見張るはず!
付き出しの豚のリエット。生け花から着想を得た、斬新なプレゼンテーション
前菜の赤座海老。フランス料理の粋を結集した一皿
前菜の“北海道産赤座海老のグリエ シャンパーニュ風ソース ポワローのデリスとピンクペッパーの香り”(2016~2017年作)は、“フランス料理のひらまつ”が詰まったひと品。付け合わせの“ポワローのデリス”は、シャンパーニュを含ませたひらまつのスペシャリテ。
一見、カプチーノのようなパスタ
カプチーノのようなプレゼンテーションながら、実はパスタの“黒トリュフの自家製タリオリーニ マッシュルームのパウダー ホワイトアスパラとベーコンのクリーム煮を添えて”(2019~2020年作)。サーブする際も「カプチーノをお持ちしました」との言葉を添える遊び心も。贅沢にのせたトリュフの香りが鼻をくすぐり、底のベーコンのクリーム煮が濃厚な味わい。
ハーブの香りが草原を思わせる、鮮魚のパイ包み
魚料理“本日の鮮魚を使ったパイ包 伊豆山のハーブ”(2018年と2020年作)は、目の前で風呂敷を開くところからはじまる。風呂敷は博多織、包みを留めるリングは奈良の吉野杉、シェフがこれまで赴任してきた土地の伝統工芸が取り入れられている。
風呂敷から現れるのは、伊東漁港で水揚げされる、その日おすすめの魚を使ったパイ包み。熱々のスープをパイ生地から突き出たハーブにかけながら器に注ぐことで、緑の香りがスープに移る。駿河湾の恵みとハーブ、草原の向こうに海が広がるよう。
“幻の牛肉”といわれる相州牛をテーブルの上の七輪で仕上げるメインの肉料理
肉料理は“相州牛の炭火焼 淡路の玉葱とフォアグラのオーブン焼き 黒トリュフソース”(2017年作)。子牛から同じ生産者のもとで育ち、出荷頭数も限られた“幻の牛肉”、相州牛を使用。サシは少なめで、旨みが濃厚な牛肉をテーブルの上の七輪で炭火焼にし、仕上げに春先のハーブの香りを移していただく。黒トリュフが香り立つ、チーズを加えたベシャメルソースと、玉葱のピューレが肉の旨みを引き立てる。
フレッシュな苺と爽やかなレモングラスのアイス。そして宝石箱の中にはかわいらしいマカロンやチョコレートが
締めくくりのデザートは、シェフパティシエの落合健太氏による“苺のティラミス ちいさなお菓子の宝石箱”(2018年作)。苺のコンポートに浮かぶ、ふわりとした食感のブッセ、その上にマスカルポーネのクリームを包みこむフレッシュな苺のティラミス風。脇にはアイスに抹茶パウダーをちらした、レモングラスとベルベーニの爽やかなアイス。冬から春に向かう箱根の春を表現している。マカロンやチョコレート、ゼリーがおさまった宝石箱も一緒に運ばれ、コースの余韻をゆっくりと味わえる。
ちなみに、コースを説明した小冊子には、特別付録(⁉)として朝食の人気メニュー、トマトのパン粥(パッパ・アル・ポモドーロ)のレシピ付き!
おいしい食事と至福な週末
本館の3階、エグゼクティブスイート。ベッドルームからバスルームへシームレスにつながるデザイン。仕切ることもOK
〈ザ・ひらまつ仙石原〉は本館に11室、レジデンス棟に9室の全20室。いずれも低層階なので開放感があり、広さは本館で69平方メートル以上、レジデンス棟で33平方メートル以上。すべての部屋に源泉かけ流しの温泉付き。
明るい色使いが印象的。こちらは本館のデラックスツイン
テラスに出れば雄大な箱根外輪山、館内のあちこちに名画。胃袋だけでなく、優雅な客室や自然、アートなど、心も満たしてくれるリゾートだ。
●THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 1245-337
TEL:0460-83-8981
URL:https://www.hiramatsuhotels.com/sengokuhara/