たった3日で大充実!
ハワイ“弾丸ゴルフ旅”を楽しみ尽くすコツ!
「クラブは数本持って走れ!」、「同伴者に迷惑かけるな」な~んてオキテに縛られたり、遠距離の渋滞でどっぷり疲れたり……。いつものゴルフライフに若干お疲れ気味のアナタ、もしや心から楽しむ方法をお忘れでは? そんなときはサクッとハワイ“弾丸ゴルフ旅”に行くことをおすすめしたい。長い休みが取れない? 円安が気になる? 上達するまでは敷居が高い? いえいえ、そんな消極的なマインドも吹き飛ぶ、わざわざハワイでゴルフをする理由が山ほどあるのだ。
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ハワイ旅行、となると長い休みが必要だと思いがちだが、実は仕事終わりでも間に合うANAの21時30分成田発のフライトに乗り、現地で2泊、3日めにホノルルを発てば、正味3日間で行けることをご存知だろうか? 現地の到着時間は朝9時50分、だから初日はホテル滞在や観光にもたっぷりと時間を費やせる。そして翌日に“ゴルフ”の予定を入れるのがこの旅のプラン。たとえばこんな感じ。
ハワイのゴルフは基本“スループレー”。ランチ休憩を挟まずプレーするので、ホールアウトまで約4時間と短く、丸1日潰れることはない。ただ、コース選びは大事。北のノースショアや最西のコオリナを選ぶと、片道の移動で約1時間強は費やしてしまう。つまり、タウンからほど近く、それでいて“ハワイ感”を満喫できる自然豊かなコースを選びたいところ。その最適解が、〈ハワイ プリンス ゴルフ クラブ〉だ。場所は西オアフのエバ。ワイキキから片道30分という近さなので、アフターゴルフの時間もたっぷりとできる。また、ここはホテル〈プリンス ワイキキ〉の直営コースで、宿泊者ならホテルのエントランス前から専用シャトルバスに乗り込める。出発ギリギリまで寝ていられるので、ゴルフに向けて時差ボケをスッキリ解消できるのも魅力だ。
コースはフェアウェイが広く、見晴らし抜群。アップダウンも少ないので、初心者やラウンドデビューの人でものびのびと楽しめる。ふかふかと芝の目が詰まっているため、ボールの転がり方も素直。ハワイにはワイルドな地形を生かした海越えや難関トーナメントコースもあるが、リラックスしてゴルフを楽しむには、そのような複雑なコースレイアウトに苦戦するより、プレッシャーの少ないコース選びが吉となる。ワイアナエ山脈とコオラウ山脈というオアフ島の二大山脈を望みながらのプレーは実に爽快。高くそびえるパームツリーや白砂バンカーなど、南国気分も上々。うまく池を越えればスコアがぐんと縮まる設計も多く、上級者にとっては戦略しがいのあるコース。飽きることのない楽しみが詰まっており、リピーターが多いというのも納得。
カートでフェアウェイに乗り入れてボールの近くまで寄ることができるので、クラブを携えてダッシュ! という苦行とも無縁。ここでもラウンドの時間短縮ができるし、体力が温存されてプレーに集中できるという利点も。アフターゴルフも大いに楽しみたい人は、フルでなくハーフラウンドにしてもOK。
ちなみに、ゴルフをしない家族や仲間も、5歳以上ならライダーと呼ばれるかたちでカートに同乗できる。緑豊かな景色に癒されたり、スナックカートでワンハンドグルメを楽しんだり、ノンゴルファーにとってもひと味違うハワイの思い出ができるはず。普段、家族やパートナーを置いて肩身狭くゴルフに行っているアナタ、このときばかりは堂々とスイングを披露するチャンスかと。
レベルを気にせず、ダイナミックな自然を堪能し、同伴者やノンゴルファーとも爽快な時間をシェアできる〈ハワイ プリンス ゴルフ クラブ〉。「ゴルフとはこうあるべき!」というプレッシャーや凝り固まった思考から解き放たれ、気分に余裕を持って純粋に遊べるゴルフコースといえる。
【DATA】
ハワイ プリンス ゴルフ クラブ
住所:91-1200 Fort Weaver Rd, Ewa Beach
TEL:+1-808-944-4567
https://www.hawaiiprincegolf.com/
ゴルフを終えたらホテルに直行、でもいいが、遊ぶ時間はゆうにある。そこで、もっとカラダを動かして遊びたい人に、同じくエバにある、2023年に新しく誕生した複合リゾート〈ワイカイ〉に足を伸ばしてみることをおすすめしたい。 海に面した広大な敷地内には、世界最長の人工ウェーブプール“ワイカイウェーブ”、SUPやカヤックで遊べるラグーン(東京ドーム5個分の広さ!)、全米最大級の水上アスレチックコース……と、数々のウォーターアクティビティスポットが点在し、海遊び好きにはたまらない楽園が広がる。
とはいえ、はやる気持ちを抑えてまずは腹ごしらえを。「レジャー施設だし、いわゆるカジュアルフードかな」と思いきや、レストラン〈プラザグリル〉ではなんとミシュランシェフが手掛けるグルメに舌鼓を打てる。タコのグリルやチキンウィングスなどのスターターから、マッシュルームピッツァやレモン風味のタリアテッレパスタなどボリューム満点のメインディッシュまで、すべてが洗練された一流の味。上質のワインやクラフトカクテルが思わずすすんでしまう。
胃袋が満たされたら、“ワイカイウェーブ”でサーフィンに挑戦。しぶきをあげて乗りまくるローカルサーファーたちの姿に一瞬怯むが、ご心配なく。スタッフによるサポートやレッスンが充実しているので、未経験者でも即ボードの上に立ててしまう。中級以上のサーファーなら “極上の波”に面白いほど乗り継げるだろう。旅の恥はかき捨て、まわりの目も気にせず派手にワイプアウトしたっていいじゃない!
【DATA】
ワイカイ
住所:91-1621 Keoneula Blvd, Ewa Beach
TEL:+1-808-900-3565
https://waikai.com/
Instagram: https://www.instagram.com/waikaijp/
遊び疲れたらステイ先へ。この旅のホテルは、前述のとおりゴルフコースを直営する〈プリンス ワイキキ〉一択が正解。公式サイトで宿泊とゴルフ予約を同時にできるスムースさはもちろん、日系ホテルゆえ予約が日本語でできる安心感もある。さらに、宿泊者限定の特別プレー料金があったりと、直営ならではのメリットを感じることができるだろう。
ちなみに〈プリンス ワイキキ〉と聞いて、「あ、老舗よね」とイメージしたアナタは、是非ハワイ知識のアップデイトを。 こちらのホテル、2022年の大規模リニューアルを経て、インテリアもコンテンツもホスピタリティも驚くべきアップグレードを遂げているのだ。館内は、自然環境へのリスペクトが随所に反映されたナチュラルモダンなデザイン。ロビーの天井を見上げれば、銅板で造られた大群の魚のオブジェが風に揺られ、悠々と海に帰って行くような様を楽しむことができる。
なんといってもホテル最大の魅力は、全室オーシャンビューであること。どの部屋からもコバルトブルーの海やドラマチックな夕景に心酔し、高層階でも開け放てる窓からは、暖かい貿易風が部屋に吹き込んでくるのが心地よい。ワイキキ中心地の喧騒をよそに、月明かりに照らされたハーバービューを眺める夜も素敵。部屋の造りはシックで快適、深めのバスタブに肩まで浸かれるのはお疲れゴルファーには最高だ。
また、各部屋に用意されたサステナブルな“ウォーターボトル”にも注目。一般的なペットボトルではなくアルミニウム素材なので、何度でもリユース可能。滞在中は館内にあるウォーターサーバーでこれに水を汲み放題。自然環境保護にホテル全体として取り組む意識の高さに感心しつつ、スーパーで水を買わなくて済む嬉しさについ胸をなで下ろすこと間違いないだろう。
ロビー階には、ハワイのアイコニックな2大ショップがイン。ローカル最愛のコナコーヒーを出す〈ホノルルコーヒー〉は朝6時に開店するので、朝食の調達にも便利。もう一店、旬なクリエイターやアーティストが手掛ける食品や日用品をキュレーションする〈ハウス・オブ・マナアップ〉では、ハワイで最もセンスがいいアイテムを一気にチェックできる。お土産探しにワイキキを歩きまわる必要がないので、これまた弾丸旅には嬉しいポイント。
ここで旅の初日の過ごし方をご提案しよう。まずホテルにチェックインしたら、5階のプールエリアでのんびりと過ごそう。プールの水面と海の水平線が一体化したインフィニティプールは、天空に浮かんでいるような感覚に。数時間前まで日本にいたとは思えないほど非日常的な空気感が迎えてくれるはず。極上のサンセットタイムはロマンチックが止まらない。ちなみに金曜の夜は、このプールエリアからアロハフライデーの花火を間近で見られる、というのは意外に知られていない事実。
そしてウワテな使い方として知っておきたいのが、同じく5階の“クラブラウンジ”。ハワイのクラフトビールやワイン、トロピカルジュースなどのドリンクがいつでも飲み放題。朝食のスパムむすびからランチのタコス、夜の酒のアテまでも充実している。
滞在中はここをくつろぎの拠点にできるので、外のカフェやバーに行かなくても満足必至。ここを利用できるのはクラブフロア(31~33階)の宿泊客のみ。限られた人だけのプライベート空間なので、エスケープするには絶好の場といえる。
ディナーは、ホテル内のレストラン〈ワンハンドレッドセイルズレストラン&バー〉で。夕陽に染まるハーバーの景色に見惚れるやいなや、色あざやかなグルメが待ち構えるブッフェカウンターに一瞬で視線を奪われてしまう。
カニのボイル、シュリンプカクテル、アヒポキ、寿司などの新鮮な魚介類や、プライムリブなどの肉料理をブッフェスタイルでこれでもかと味わえる。一度の食事で多様なグルメを味わえるのは弾丸旅には好都合。あれこれ食べたって財布が気にならないのもいい。
最後に、ホテル内のスパ〈ナイオブリス〉で、ゴルフ前後のボディメンテナンスをすることをおすすめしたい。ロミロミマッサージなどハワイの伝統的なトリートメントが、こわばった筋肉をほぐし、血流や代謝を促しながら心身のバランスを調和してくれる。カラダの回転や可動域が広がるので、翌日のゴルフのスコアアップにも期待できるかも⁉
最後に、部屋からとてつもなくダイナミックなレインボーが見えるチャンスが多々あることをお伝えしたい。ワイキキで一番虹が出やすいロケーションに窓が向いているため、夢のような大パノラマに出会える遭遇率が高いのだ。この景観だけでも「ハワイに来てよかった〜」と感じられるはず。
【DATA】
プリンス ワイキキ
住所:100 Holomoana St, Honolulu
TEL:+1-808-956-1111
http://jp.princewaikiki.com/
初日の午後や2日めの午後、時間に少し空きがあるならタウン散策へと出かけよう。ただし行き先を決めずに動くのはナンセンス。効率のよい時間の使い方をするなら、目的地を絞っておきたい。というわけで、ゴルフ旅をさらに充実させる4つの最推しスポットをご紹介。
日本にもあるのに、なぜかハワイで必ず行きたくなるステーキハウスの代表選手。クラシックなインテリアの中でいただくのは、一番人気のポーターハウスステーキやインパクト抜群のトマホークステーキ。肉汁の音をジュウジュウと立てて運ばれてくる瞬間は、テンションが最高潮に。
28日間熟成されて旨味をぎゅっと凝縮した柔らかいステーキは、肉本来の味がしっかり引き出され、真の肉好きにはたまらない。ゴルフ前夜のスタミナづけに是非訪れたい1軒だ。
【DATA】
住所:2301 Kalākaua Ave, HonoluluI ロイヤル ハワイアン センター内
TEL : +1-808-922-3600
https://wolfgangssteakhouse.jp/waikiki/en/
食通も唸る話題の名店はハッピーアワーも最高
ハワイで今最も食通が訪れるという店を求めてカカアコへ。ハワイ地産の食材を最大限に使った地中海料理とアジアンのフュージョンを楽しめるビストロ。2018年にオープンするやいなや、ハワイで最も歴史ある賞のひとつ、ハレアイナアワードにおいて“ベストニューレストラン賞”に輝いた名店。
シェフチームを率いるのは、ハワイアンエアラインのファーストクラスの料理を監修した実績もある、デル・バルデズ総料理長。あざやかで繊細、かつ奥行きのある味を届けている。夜はいつも満席なので、16時30分からのハッピーアワーから入店するのが賢明。ワインやウイスキーベースのカクテルを嗜みながら、見た目も美しい本格的なグルメに舌鼓を打とう。気づけばそのままディナータイムに突入。そうなれば、〆はモチモチのパスタで決まり。
【DATA】
住所:685 Auahi St., Building 2, Suite 121 Honolulu ソルト内
TEL:+1-808-376-4800
https://www.veinatkakaako.com
ゴルフでも海でも映えるウエアを現地調達
〈ランド・アンド・シー・ゴルフ〉
店名のとおり、サーフ&ターフなライフスタイルを提案するショップ。世界のゴルフウエアを牽引するジョン・アシュワースのデザインによる〈リンク・ソウル〉のゴルフウエアや、素足のような感覚で歩くことができるゴルフシューズ〈トゥルー・リンクスウエア〉など、西海岸生まれの陽気でファッショナブルなアイテムは海辺や街でも活躍するデザイン。
日本では手に入らないアイテムも豊富に見つかるので、帰国してからのラウンドで少し自慢できるのも楽しみに。“ポロシャツ、ハーフパンツ、スニーカーOK”という、とてもカジュアルなハワイゴルフシーンにおいても、ここで調達したウエアが活躍すること間違いなし。
【DATA】
住所:1170 Auahi St Ste 120, Honolulu サウスショアマーケット内
TEL:+1-808-369-6230
https://landandseagolf.com
帰国日の朝にふらっと行ける朝ごはん
〈プリンス ワイキキ〉からレンタルバイク“biki”で行ける距離のカカアコで、毎週土曜日開かれるファーマーズマーケット。日本人にも人気の“サトー・シーフード”の手巻き寿司や“オノ・シーフード”のポケ丼を食べられたり、アップカミングなハワイグルメやここでしか手に入らないクラフトに出会えたりと、短時間でも大充実の朝を過ごせる。弾丸旅は、帰る寸前まで行動が抜かりないのだ。
【DATA】
開催日:毎週土曜8:00〜12:00
開催場所:919 Ala Moana Blvd. Honolulu
ついストイックにスコアを求めたり、ビジネスライクな社交になっていたり……。日常のゴルフシーンではどこか“ゴルフの醍醐味”がおざなりになっていたのかもと、この旅を終える頃にふと気づく。自然を満喫し、仲間たちと遠慮なしで過ごし、訪れた地域の魅力まで堪能すること。これこそがゴルフに行く醍醐味で、それを思い出させるハワイは、世界一のゴルフディスティネーションといえそうだ。
長い休みがなくても、旅は実現できる。目的も日数も絞ったプランゆえ、無駄銭も決してないだろう。長引く円安時代でつい行き渋ってしまうが、思い切ってハワイの弾丸ゴルフ旅をしてみると、羽も飛距離もぐんと伸び、結果コスパの高さも実感できるに違いない。
弾丸旅こそ移動を快適に
〈ANA〉で行くハワイ空の旅!
ANAの成田発ホノルル行きのフライトなら、日本を夜に出発しホノルルに朝到着するので、機内でぐっすり眠り、到着日はたっぷりと現地で過ごすことができる。“空飛ぶウミガメ”と呼ばれるオール2階建ての大型旅客機“。“FLYING HONU”なら、広々とした空間、機内設備の充実度や快適な機内環境も申し分なし。
エコノミークラス後方部にはカウチシートを導入。利用人数に応じて3席または4席のレッグレストをあげてベッドのように利用することが可能だ。
またプレミアムエコノミーには、ゆとりある38インチ(約97センチ)のシートピッチと、約90度に回転する大型テーブルを採用。フライトで疲れを溜めては、短い滞在期間も楽しめないから、この設備がありがたい。
現地では、ハワイ到着後や出発までの空き時間、ショッピングの合間の休憩スポットとして利用できるラウンジ“マハロラウンジ”があることも知っておこう。(ANAトラベラーズ商品の利用者、ANAマイレージクラブ会員、マハロラウンジチケット購入者に限る) 小さな子ども連れの家族にはとても助かるオアシスだ。また、ANA便ホノルル線に搭乗するANAマイレージクラブ会員なら、ワイキキとアラモアナ間をノンストップで直行運転する“ANAエクスプレスバス”に無料で乗車できる。上記で紹介したカカアコ・ファーマーズマーケットへのアクセスとしても便利。
phot & text : Yuki Miyahara