薪火とフレンチが融合した〈レクレルール〉で黒毛和牛に舌鼓!
最近トレンドになっているのが、薪焼きの肉料理。肉をワイルドに薪焼きするだけでも、非常に美味しいのだけれど、そこにフレンチの要素があれば、より洗練されて至高の一品になる。
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2021年9月7日にオープンした〈レクレルール(L'éclaireur)〉は、田熊一衛さんがシェフを務める薪火のイノベーティブフレンチ。田熊さんは、銀座の伝統的なフレンチレストランなどで実績を積んでから、2009年に渡仏。約10年間フランスで腕を磨き、3つ星のレストランでスーシェフを務めた。2022年には『ゴ・エ・ミヨ(Gault & Millau)』で“明日のグランシェフ賞”を受賞したほどの実力派。
薪火のイノベーティブフレンチを提供する田熊一衛シェフ
“熟成をさせた黒毛和種 山形牛の薪焼き ペドロヒメネスの25年熟成ヴィネガーとエルヴのソース”
必食したいのが、ディナーコースにアップグレード(追加4800円)して食べられるメインディッシュの“熟成をさせた黒毛和種 山形牛の薪焼き ペドロヒメネスの25年熟成ヴィネガーとエルヴのソース”。赤身と脂のバランスがよく、口溶け感のある“山形牛”を1カ月間もウェットエイジングし、味わいと香りを深めている。サーロインなので、馥郁たる和牛香が広がり、噛めば噛むほどにジューシーな食味が滴っていく。
ペドロヒメネスの25年熟成ヴィネガーは、カカオを想起させる苦味と果実味のある甘味があり、ハーブのアソートは独特の刺激的な香りがある。このふたつをベースにしたソースによって、山形牛が複雑味を獲得し、味わいに奥行きが生まれるのだ。薪焼きによる燻香が食欲をかき立てるので、最後まで美味しく食べられる。
薪焼き調理の様子
オープンキッチンで薪焼きの様子を見られたり、“ゲリドンサービス(ワゴンサービス)”でタルタルを作ってくれたりと、プレゼンテーションも秀逸。
ディレクトールの髙野真司さんによる、バラエティ豊かなワインペアリング(80cc、ランチ 4グラス 6600円、ディナー 6グラス 9900円)を合わせれば、料理の世界観がより広がるのでオススメ。
白を基調とした店内は、高級感あふれる上質な雰囲気
店名はフランス語で“様々なものに光をもたらす者達”という意味。田熊さんによってスポットライトが当てられた黒毛和牛の薪焼きを是非とも賞玩あれ!
●レクレルール(L'éclaireur)
住所:東京都渋谷区代官山町6-6 SPT代官山ビルディング1F-B
営業時間:月~木曜/17:00~23:00(20:00LO)、金・土・祝日/12:00~15:00(13:30LO)、18:00~23:00(20:00LO)
定休日:日曜、月曜不定休
※営業時間は公式サイトをご確認ください
TEL:03-6809-0711
URL:https://leclaireur.restaurant/
※サービス料別
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1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方から飲食店の課題まで、独自の切り口でわかりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。