VOLVO 1800ES[ボルボ 1800ES]
数年前からアーティストが移り住みはじめお洒落に発展している、LAの南端に位置するビーチタウン、サンペドロ。ここのメインストリートに40年前から地元で人気のローカルニュース誌の編集長としてオフィスを構えるジェイムス。ミュージシャンとしても活躍している彼の愛車は、〈ボルボ〉の1800ESだ。
- SERIES:
- カリフォルニアの「くるまにあ」 vol.26
James Preston Allen[ジェイムス プレストン アレン]
ニュースペーパー発行人
南カリフォルニア育ち。約40年前にサンペドロのローカル新聞社“ランダムレングス ニュース”を設立。現在も敏腕編集長として活躍中。ミュージシャンでもある彼は最近アルバムをリリース。
VOLVO 1800ES
ボルボ 1800ES/1989年購入/走行距離13万5184㎞クルマ遍歴
1代め 1975年 ボルボ 122セダン
2代め 1977年 ボルボ 145ワゴン
3代め 1980年 ボルボ 145ワゴン
エンジン:2ℓ直4OHV D-ジェトロニック
燃料噴射仕様
排気量:1800cc
トランスミッション:インパネAT
全長×全幅×全高:4402×1702×1283㎜
購入価格:$3244.80
サンペドロの地域ネタから政治、経済まで独自の視点でレポートするローカルニュース紙“ランダム レングス ニュース”。ジェームスはこの新聞社の代表ということもあり、このエリアでは有名人。毎朝愛車の“ボルボ 1800ES”でカフェに行き、ローカルの人たちと会話を楽しむのが日課。1973年製のヴィンテージ車は、流線形の美しいフォルムが特徴的で、駐車しているときでも一際目を引く。車体の色は、購入後にこのメタリックなブルーグレーに塗装したそう。
「これまでにリストアや塗装など11万$ほど費やしたよ。けどその分、愛着も大きい。バックドアからはすぐに取り出せるようにニュースペーパーを積んでいるんだ」と穏やかに語るジェイムス。
実は彼、大のボルボファン。歴代のクルマは、同社の’50~’70年代製のステーションワゴンやセダンなどのレア車ばかりというマニア。なかでもこのクルマは、1800ESモデルで最後の年に製造されたもの。エピソードつきもお気に入りの要因。編集者らしい、こだわりを感じられる素晴らしいセレクトに圧巻。
華奢なハンドルやダッシュボードのウッドパネルなど、インテリアもレトロフューチャーなデザイン。丸で統一されたタコメーターも◎
フロントも、うっとりするほどなめらかなフォルム。丸いライトはこのクルマのシンボル
バックドアの開閉可能なウインドウ。ここから自社の新聞を取り出す
雑誌『Safari』5月号 P209掲載
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photo : James Chrosniak(Seven Bros. Pictures) text : Momo Takahashi(Volition & Hope)