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2018.08.15


見た目はクラシック、 でも中身は最新!

どういうわけか男は、クラシックでレトロなものに心惹かれるようだ。特にクルマ。“古くて新しい”〈メルセデス・ベンツ〉のGクラスは、まさにそんな1台だ。


[メルセデス・ベンツ Gクラス]
MERCEDES-BENZ G-CLASS


いつの時代もモダンとクラシックは存在する。なんていうと格好よく聞こえるかもしれないが、僕らのまわりにはそんなものゴロゴロしている。家、ファニチャー、スーツ、腕時計、そしてクルマ。家なんか、とてもわかりやすい。直線的なコンクリートで造られた建造物に大きなガラス窓がはめこまれていたら、それはモダン。まるで美術館のようだね~、って感じだ。一方、日本式にいうと古民家、ヨーロッパ式にいえばマナーハウスやシャトーが、クラシックの代表となる。メインとなる素材はウッド。板張りの廊下を歩くとミシッミシッ!と音がする。お化け屋敷のごとく。

では、クルマはどうか。が、クラシックカーにはっきりとした定義はない、と思う。自分の肌感覚でいうと、1970年代までのクルマをそう呼ぶ傾向が強い。’80年代に入ると、コンピューターが使われるようになったからだろう。そしてそのデザインはまさにクラシック。メーカーによって異なるが、’70年代まではシンプルな面構成で作り上げている。

理由は生産上の技術が今日のようでなかったから。ボディワークは鉄板を叩いたり、ローラーに押し当てて加工していた。角張った四角いカタチが多いのは、まさにそういうことだ。


さて、Gクラス。どう、この四角さ。クラシックテイスト全開なのだが、コレ、実はまったくの新車。21世紀の現代に設計、開発されたシロモノである。フルモデルチェンジとは思えない出来栄えだ。もちろん、そこに至ったのはGクラスの異様なまでの人気ぶりにある。1979年に生まれてから、ほとんど大きく手を入れてこなかったにもかかわらず好調な販売が続く。特に2000年頃から正規輸入がはじまった北米で大ブレーク。カスタムパーツは作れば作るほど売れる状態だ。そんなこともあり、新型Gクラスのお披露目は今年1月のデトロイトモーターショーで行われた。


でも見た目にこんなに変わらなければモデルチェンジする必要ないのでは? とも思える。だが、売れれば売れるほど、安全性や走行性能、コネクティングの部分で限界が露わになるのも事実。なんたって基本骨格は’70年代のままですからね。メーカーとしては、責任上売れてるからそのままってわけにもいかない。

ということで、誕生した新型Gクラス。フレームから新設計された。う~ん、文句ない仕上がり。「中身は最新で見た目はクラシック」なんて、最高でしょ!

ほかにもある!
このクルマの楽しみ方&使い方


どうしてもこの四角いスタイリングにばかり話題が行ってしまうが、実は中身もスゴいのが新型Gクラスの特徴。そもそもオフロード走行メインで作られ軍用にも適応しているスペックを、新型はさらに上回っている。

たとえば、それが最低地上高だったり前後のアングルだったりする。要するに、デコボコした路面でもアンダーボディを擦る確率は低くなった。また水中に入って大丈夫な高さも、従来型より10㎝以上も上回り、水深70㎝となる。ある程度の洪水でも動けるというわけだ。さらにスゴいのはボディ剛性を高めながら、なんと約170㎏も軽量化したこと。この数字が大きいのは言わずもがな。機動力が上がり燃費もよくなる。これはどうやらフェンダー、ボンネット、ドアをアルミ製にしたのが大きく貢献したらしい。全身鉄板の従来型とは明らかに違う。

また、気になる安全運転支援システムも今回はしっかり搭載。〈メルセデス・ベンツ〉が得意とする“レーダーセーフティパッケージ”がドライバーの安全性と快適性を高める。これで家族からの抵抗もクリアできるはず!?

でも、個人的に一番気に入っているのはドアの開け閉めの音。開発陣は従来型のそれを徹底分析し、見事新型で再現した。「カチャ、ドスッ」のアレがGクラスの醍醐味なんだよね。元ユーザーの立場からも拍手。お見事! である。

ココにもソソられる!



01 軽量ボディ
いいことずくめの軽量化作戦!

新型は従来型比で約170 kg軽量化された。これはおよそ大人3人分の重さ。これでエンジンパワーがより引き出せるのはご想像のとおり。同時に剛性アップしたことでノイズや振動が軽減し、キャビンの快適性も上がった。これもグッド!

02 エンジン
同じ排気量の2種類のエンジン

新型に搭載されるのは4ℓ V 8ツインターボ。最高出力は422 psで、しかも気筒休止システムまでついている。地球に優しいね。AMG G 63は同じ排気量のV 8ツインターボを積むが、こちらはなんと585 psというから驚きまっせ!

03 サスペンション

忘れていません“オフ”のこと!

前後リジッドアクスルの従来型と違い新型のフロントは独立懸架式を採用した。これでオフロードばかりでなくオンロード性能が上がった。またドライブモードに“Gモード”を追加。オフロード走行時に各部を最適なモードに切り替える。

 
Information

SPECIFICATIONS
メルセデス・ベンツG 550
●全長×全幅×全高:4817×1931×1969㎜
●ホイールベース:2890㎜ 
●エンジン:4ℓ V 8 DOHCツインターボ
●トランスミッション:9速AT(9 G-TRONIC)
●最高出力:310 kW(422 ps)/ 5250 - 5500 rpm
●最大トルク:610 Nm / 2000 - 4750 rpm
●駆動方式:4輪駆動 
●定員:5名
●税込み価格1562万円
●メルセデス・コール
TEL:70120-190-610

雑誌Safari9月号 P198・199掲載

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